居酒屋の星野仙一と小田和正(真面目な感想編)

January28 [Sat], 2006, 1:10

先日のにんげんドキュメントを見て反省し、最近寒くてサボりがちだったジムに行き(単純)
夜はNHK-BS2の居酒屋の仙ちゃん和ちゃん♪
「居酒屋の星野仙一~ゲスト・小田和正 in 名古屋」を見る。

ライブ終了後、旧知の友とビールを飲んで、リラックスしている小田さん。
当然いつものインタビューとはちょっと違う、楽しそうに話す。
本音のトーク。

乾杯!

小田さんがビールを飲む姿、新鮮です!
ぐびび。一緒に飲みたくなってきます。

「たしかなこと」を歌うとき、それを聴いている人たちはきっと、同じようなことを感じてるんだろうと。

うれしかった。
同じ気持ちで、そこにいたんだ。
あの時、やっぱり、気持ちが通じ合えてたんだ。
そんな気がしてたんだ~(ちゃっかり)

それが「同じ風に吹かれて 同じ時を生きてる」ことなんだ。

小田さんがじかに語る言葉に、勝るものはない。
それが長年の友人に向けた言葉ならなおさらだ。
星野さん、ありがとう。
小田さんが友に向けて語る言葉を、私たちにもきかせてくれて。

同世代の友だからこそ、語ることのできる話がある。
自分たちが求め続けてきたもの。抱いた夢の先にあるもの。
これでいいのか?という、止むことの無い問いかけ。

音楽だけじゃなく、野球も、文学も、政治も。
そこにはもっと素晴らしい志があったはずなのに。
もっと素晴らしい成熟が待っていたはずなのに。
もどかしくてたまらないのか。
日本の文化のあり方、日本人としての志のあり方が。

でも、たぶん、少しずつ、悪くなっていく一方なのかもしれない。 

団塊世代。
正直、よくわからない。むしろ両親に近い年代でもある。
ただすごく元気で、彼または彼女たちを見ていると、気力も体力も負けてるなと感じることが多い。

「the flag」。
フルコーラスで流れた。
星野さんの頬に涙が伝っているのを見て、驚いた。
星野さんだからこそ、頑張り続けてきた人だからこその涙。

この国の全てを変えていくと、自分は露ほども思ったことが無い。
きっと、我々の世代は、もっと早くに、あきらめたんじゃないかな。
どうせ何も変えられはしない、と諦観した世代。
世代で括っては失礼か。自分の話だ。
だから、この歌の本当に意味するところは、多分一生わからないだろう。
旗など掲げたこともないのだから。

ただ、星野さんの涙が表していたように、かつて道を切り開き、レールを敷き、そのために戦い、今も戦い続けようとする人にとっては。
この歌がとても重いものであろうことだけは、わかった。

私にとって「the flag」は未だ「向こう側の歌」。
そこまでも到達できなかった自分を、嫌でも認識させられる、辛い歌だ。

はあ。でももう立ち上がる気力もない…

と、二人の話を聞きながら、いろいろと考えさせられた時間でした。
世代論に関心はない、とは前日の「にんげんドキュメント」での小田さんの言葉ですが、
たしかに世代には関係なく、その時代時代で頑張ってる人はいる訳だし、
物事のありようを変えるべく、努力している人はいる訳だし。
自分で世界を変えられなくとも、これでいいのかな?という疑問は常に持っていた方がいいのかな。
安易に他人の意見に迎合したり、提示される情報のみを盲信するのではなく、自分自身がどうあるべきかを、公平に、冷静に考えて行動していかなければいけないと、
なぜか柄にも無く真面目なことを考えながら、ビール2缶目。