「風のようにうたが流れていた」第4話・”YOU’VE GOT A FRIEND”

November18 [Fri], 2005, 16:38

昨年の10月~12月、TBS系で深夜に放送されていた、
小田和正「風のようにうたが流れていた」

最近めっきり寒くなり、しっとりした音楽番組でも…ということで、
DVDでぼちぼち観ています。何度観ても素晴らしい番組です。
放送ではカットされていたトークも、存分に聴けるし(笑)
秋から冬にかけて、この季節に観返すのが恒例になりそう。

小田さんのニット帽があったかそうです。

2004年11月2日放送の第4回、ゲストは山本潤子さん。
一曲目は ”WITHOUT YOU”
最近たまたまラジオで流れてるのを聴いて、風うた小田さんバージョンを思い出した。

緊張感溢れる弾き語り。
ピアノにつぶやきかけるような、静かな歌声から、
サビでいきなりぽんっ!と、高音のシャウトに飛ぶ。

I can’t live if living is without you
I can’t live, I can’t give anymore

”I can’t live,” 
小田さんの張りつめた声が、いっそう切なく苦しい感情をかき立てる。

” I can’t give anymore”
すうっと透明に伸びた声が、ふっといなくなってしまうように消える。
そして、その後を引き取って語るような、ギターソロ。

いい歌だな~。小田さんの歌がまたいいの。
わ、わたしもキャントリブだよう~!!わーん!!

…とか、うっかりつられて思い込んでしまいそうな、そんな歌い方でございます。

「ポールにとってのジョン」に例えて、ライバルの大切さを話した後、
最大のライバルであった「赤い鳥」の、潤子ばばあ(爆)「稀代のボーカリスト」と紹介され、登場した山本潤子さんと、
当時をあれこれ振り返りながら、デビューのきっかけとなったコンテストで、演奏した曲を歌います。

「赤い鳥」の歌った「竹田の子守唄」
そして、「ジ・オフコース」が歌ったのは、
「ヤスがコピーして、教わって、一夏中まいにち練習した」難しい曲、
”JANE,JANE” 

DVDでは、「卒業写真」のあとで、
小田さんがハイファイセットのために書いた名曲、「忘れないわ」も歌ってるのだ!
これはぜひ放送して欲しかった!
潤子さんの凛としたボーカルと、優しく寄り添うような小田さんのハモリ。まさにこの歌の世界である、懐かしくも切ない思い出、そんな気持ちを見事に表現していると思います。

八景島カウントダウンで歌った、「歌を捧げて」も再び披露されます♪
潤子さんの「小田くん」いいねえ~(←何者)

小田さん:「歳をとってくるとですね、何と言っても、友達、そして思い出。これをたよりに生きてくしかない、ね(笑)」
「それがまた楽しく…とっても楽しいですよ最近ね。
財津とか、拓郎とか、泉谷とか会うとね。
本来同級生とかそういうことではないんすけど、まるで同級生のような気持ち。アーティストとか、まあそんなことはどうでもいい感じで、
『おめぇ、なんだ!』『なんだ!』って言うだけで楽しいですね(笑)
皆さんもお友達を大事にして欲しいと思います。」

潤子さんとのラストの曲は
”YOU’VE GOT A FRIEND”、キャロル・キングの名曲。

Winter,spring,summer or fall
All you have to do is call 
And I’ll be there

…しみじみと感動していたら、
突然画面が「ジ・オフコース」の写真に。
当時3人だった頃の、ヤスさんが真ん中でウッドベース弾いてる、あのモノクロ写真が映ったですよ!
続いて「赤い鳥」の写真、彼らとやった「8人の音楽会」の写真…

画面は会場に戻り、歌が終わりました。
潤子さんとがっちり握手をかわします。

放送当時、観終わったわたくしは、完全にノックアウトでした。
泣かすなー!

”WITHOUT YOU”で始まり、
”YOU’VE GOT A FRIEND”で終わった。
大切な友と、強力なライバルを得て、真剣に音楽に情熱を注ぎ始めた頃を、
友であり、かつてライバルでもあった潤子さんと、振り返る回でした。
彼女とのハーモニーも素晴らしく、この回は特に良かったと思います。

しかし。財津さんとか泉谷さんとかは同級生みたいなもんで…って。
肝心な、本物の同級生、スーパー同級生がひとりいるだろう!

この回で小田さんが語る「ヤスの話」。
ヤスがコンテストの曲を一生懸命コピーして、教えてくれただの、
ヤスの結婚式で、潤子さんの歌う「卒業写真」を初めて聴いて、とってもいい歌だと思っただの、
そんときヤスに結婚行進曲頼まれて、譜面買ってきて弾いたけどボロボロだった(笑)だの。
しかも「何度も出てきて意味深ですが…」とまで。

小田さん。ヤスとの思い出が楽しくてしょうがないんですね!
じゃあいっそ、ヤス呼んじゃえよ!
そんで潤子さんと三人で、なんならふたりで歌っちゃいなよ!ね!
そうしよう!
しかも「意味深ですが」てなに?!なんかあんの?!

ま、まーさーかー!!

…と放送当時大騒ぎしたものです(ため息)
あれから1年たったのか~。
あの時の自分の中だけでの盛り上がりは、全くの空振りだった訳ですが。
いい夢見さしてもらいました…

「風のようにうたが流れていた」DVD第4話より一部引用
”WITHOUT YOU” 作詞・作曲:Evans Thomas / Ham Peter,Williams
”YOU’VE GOT A FRIEND” 作詞・作曲:Carole King
より歌詞一部引用

小田さんアリオンCMゲト

October13 [Thu], 2005, 17:14

TOYOTAアリオンのCMに小田さん出演、曲は”Re”
サッカーボール蹴って(?)ます。わははっ!

なんとなくご当地紀行テイストかな~、なんて

「クリスマスの約束”大好きな君に”」も発表になりましたね!(公式HPより)
11月29日(火)さいたまスーパーアリーナ。
しかしチケットきびしそうだにゃー。

よっしゃ!アリオン買っちゃう?

「アリオン×小田」SPECIALキャンペーンでクリ約チケットゲット!
期間中(2005.10.11~11.30) アリオン新車ご成約の方から抽選でペア500組1,000名様に、
「SPECIAL LIVE 小田和正クリスマスの約束”大好きな君に”」チケットプレゼント!
(詳しくはTOYOTAアリオンのHP参照)

アリオン買って応募しちゃう?!

… 

 ~ …

無理無理。ははは(乾笑)

小田和正8/24「ザ・ワイド」レポ2・オフコースを振り返って

August25 [Thu], 2005, 13:06

小田和正8/24「ザ・ワイド」レポ1「言葉にできない」はどう生まれたのか。はこちら。

(「my home town」が流れる。子供時代の写真。幼少時代の小田さんは?)

草野さん:長男の方が中学の頃、毎朝お母さんに起こされて、なかなか目覚めが良くなかった。それを次男である小田さんはじっとご覧になってて、自分は中学生になったら、絶対あんな風にはならないぞ、と思って。本当に中学になったら、お母さんが起こしにきた時にはもう、布団の上にちゃんと座ってたという…?

小田さん:(母親に)起こされたことないですね。(草:笑う)
うん…だからもうけっこうね、ずうっとそういう生き方ですね。
一回そうなると。
(目をギュッとつむって左手で目尻横をかき、思い出しながら話すように)
大学の時仙台行ったんですけど、なんも意味ないんだけど、大学ったらみんなサボったり、代返したりが基本じゃないですか。
なんだかある時から急に、早く、大学行くようになったんですよ。学校が開くの待って。それで入ってたんですよ。
それで、一回そういうことになると、途中で止めらんなくなるんですよね。止めるとダメな人間になってくような気がして。
さっきその、走ってるって言ったですけど。走ってないと、自分が、堕落したみたいな。
それはけっこうきついですね、自分では。

(「ムーン・リバー」中学・高校の写真。野球部の主将、そして音楽にのめりこむ。
「夏の終わり」東北大学工学部建築学科に進学。卒業設計「アート・ヴィレッジ」の図面。早大理工学部建築科修士課程卒業)

草:建築学を一応放棄して、歌の道に入っていかれたというのは、なにか大きなきっかけとかあったんですか?

小:きっかけはないですね。歌が好きだっていう、歌をやめるっていうことは…歌をやめるっていうことは想像できなかったですね。
で、建築をやめるってことは、想像できたんですよ。
(草:なるほど)
歌をこっちに置いちゃう(両手で横に置く仕草)っていうことはね…自分の人生のなかでは有り得ないなっていう。

いざとなったら、薬局の店番でもすりゃいいか、みたいな、逃げ道はどっかにあったみたいな気がしますけどね。 

(オフコース結成。コンテストがきっかけでプロデビュー。
10年間試行錯誤の日々。しかしついに大ブレイク。
”オフコース1982.6.30武道館”より「さよなら」の映像)

“小田和正8/24「ザ・ワイド」レポ2・オフコースを振り返って” の続きを読む