ハワイアン大好き

July31 [Sun], 2005, 14:17

何年か前にハワイ島に行き、島のCDショップでハワイアンを聴き、案の定ハワイアンミュージックにはまってしまった。

Hapa / Hapa (1993年)(ハパ)。
ハワイのスラック・キー・ギターに憧れて、ニュージャージー州からハワイに移住した、バリー・フラナガンと、地元マウイ島出身のハワイ人、ケリイ・カネアリイのグループ。
第17回 ” ナ・ホク・ハノハノ・アワード “(ハワイのグラミー賞)で、アルバム・オブ・ジ・イヤーを獲得した。

5曲目「レイ・ピカケ」(ジャスミンの花輪)

豊かに香る、白くて小さな花、ピカケ(ジャスミン)のレイを、
恋人に例えた美しいラブソングである。

ハワイ語はわからなくても、その言葉の響きの美しさと、バリーのスラック・キー・ギターの心地よい音色、ケリイの伸びやかな歌声に耳を傾けるだけで、心の底からほっとする。
目の前には青い海と空が広がり、
一瞬、周りにハワイの島風が吹く。(いや扇風機だから)

iTunesで ” Hawaii ” のプレイリストを作ってみた。
およそ250曲、15時間分のハワイアン・ミュージック。
パーティシャッフルで聴き続ける。

勤労意欲がどんどん失われてゆく~ゆるゆるゆるゆる…
波音まで聞こえてくる…

ぼおおおーーー(寄せる波)… ぱあああーーー(返す波)

(思考停止)… 

窓から生ぬるい風が入ってくる。扇風機がゆっくりと回っている。

アイスコーヒーの氷が溶けて、グラスの水滴が滴り落ちる。

今日は一日お休み。

ポール・デスモンドのアルト

July21 [Thu], 2005, 13:59

BOSSA ANTIGUA / PAUL DESMOND 
(1964年録音)

夏休みのヘビーローテ盤、ポール・デスモンドの「ボッサ・アンティグァ」
なぜアルトサックスで、こんなにも優しく悲しい、温かくクールな音色が出せるのだろう。
ジム・ホールの心地良いギターも完璧だ。
ジャズ・ボッサでは「ゲッツ / ジルベルト」と並ぶ名盤だと思います。

最初の一音を聴いた瞬間、全身の余分な力が抜けて、
どこか遠くの、なくしてしまった思い出の場所を希求するような

眩しく切ない気持ちに押し流される。
過ぎてきた夏の情景が、とりとめもなく浮かんでくる。
今年の夏もきっと瞬く間に過ぎて、もう決して戻ってはこないんだろう。

目を閉じて、ボッサのリズムに身を委ねる。
アルトサックスの音色に、ギターの弦が奏でる和音に、静かに耳を澄ませる。
夏休み。

ポール・デスモンドのアルトの魅力に気づいたのは、デイブ・ブルーベック・カルテットの、かの有名な「テイク・ファイブ」がきっかけで、

TIME OUT / 
THE DAVE BRUBECK QUARTET
(1959年録音)

5拍子、不安をかきたてるようなメロディーに

夜に飛ぶ鳥が、都市を見下ろしている光景が浮かぶ。
柔らかな毛布にくるまって、不安定な飛ぶ夢を見ている。
安心と不安。
二つの相反するイメージ。

変拍子でありながら、奏でる音色は安らぎに満ちている。
クールに響きながら、穏やかでやさしい。
ポール・デスモンドのアルト。

ソウル・ソース

July20 [Wed], 2005, 18:45

Soul Sauce / Cal Tjader 
(1964年録音)

ラテン・ジャズ・ヴァイブ奏者のカル・ジェイダー。
要はでっかい鉄琴みたいなもの。
ラテンだから音楽は熱い、しかしドラマーでもある彼のvibeの音は軽やかに、涼やかに響く。
梅雨明けのカーーーーーっと暑い熱帯夜に、このCDを聴いたら、
いやー夏だね暑いのも当然だね、ま、どうせ暑いんだから、一緒にとことん熱くなろうぜ!とカルさんたちが言ってる!

アルバム1曲目はディジー・ガレスピーとチャノ・ポゾの
「ソウル・ソース」
一滴で辛くて熱くて大変なソースを連想するね~

この曲は、夏といえばもうひとりこの人!のウィリー・ボボも、パーカッションで参加してます。
この曲を聴いて、ビールなしではいられないでしょう。
もちろん冷房なんかなし、扇風機で勝負だ!

けだるい、うだるような暑さの中で、カル・ジェイダーの音を満喫するのだ。
ジャケ写もよけりゃ、中身も最高。