12/6『きっとまた いつか・今日もどこかでFINAL』名古屋レポその4

December20 [Sat], 2008, 2:18

小田和正ドームツアー『きっとまた いつか・今日もどこかでFINAL』
12月6日(土)ナゴヤドームレポの続きです。
レポその1はこちらその2はこちらその3はこちら

以下ネタバレです。録音録画機器は一切使用しておりません。うろ覚えの記憶に基づくもので実際の内容と同じではありません。 

ナゴヤドーム客席から「ご当地紀行・総集編でーす」
ブルーと黒の太目ボーダーのニットに、おそろいのマフラーがとっても似合ってます。
横浜BLITZで着ていたグレーの格子柄のVニットも、とおても素敵でした。
たまにはクリ約もこんな素敵ニットでやってくんないかなあ。
それにしても、何度見ても徳川園のくだりは面白いな~

『NEXTのテーマー僕等がいたー』

目を閉じて歌う小田さんの表情を見ていたら、
『Still a long way to goーまた会う日までー』を歌っていた時の小田さんを思い出した。
なんだろう、今日はいつも以上に歌が奥深くまで染みてくるような気がしている。過去と現在の思いが次々と浮かんでくる。
小田さんの言葉を借りるなら、総括、とでもいうのだろうか。

先月のヤスさんのライブでは、休憩をはさんだ後半の一曲目が、ピアノ弾き語りの『流れゆく時の中で』で、その符合に気づいた瞬間、ちょっと身震いがした。
やっぱり二人、どこかつながってる…

園山さんのサックスが鳴り響く。
天井をたくさんのサーチライトが照らす。
万作さんのカウントが聴こえて、
今もなお胸が締め付けられるイントロに、思わず立ち上がる。

『Yes-No』

『ラブ・ストーリーは突然に』

小田さん、我慢できずに軽く走り出す(笑)

花道から客席に降りて、マイクを向ける。
本当ならアリーナ一周くらいするつもりだったのかもしれない。
いつもよりゆっくりと動いてる小田さんの行方を追う。
もどかしい気持ちだろうなあ…

『キラキラ』

自転車でケガしたくせに…気をつけなきゃいけないのに…

自転車乗ってるし!!

(爆笑)

それも、しょーこりもなくけっこうなスピード出してるってば!

横に着いてたスタッフ、置き去り(笑)

でも確実に治ってるってわかって、良かったな。

東京ドームで自転車に乗った時は本当に痛そうで、ゆっくりとしか進めなくて、止まる時はスタッフが支えてたほどだった。。

『こころ』

キラキラの次がこころ、そりゃテンション無限大でしょう!
にこにこしすぎてほっぺたが痛いわ!

「どうもありがとーう!!」

その言葉の後で始まったのは

『緑の日々』

ステージはまっ白に光り輝いていて、頭上から青い光が射している。

私は、4人のオフコースが大好きだった。
85年『The Best Year of My LIfe』
87年『as close as possible』
88年-89年『STILL a long way to go』
そして『The Night with Us』
ライブで『緑の日々』を聴くのが、小田さん、仁さん、松尾さんのハーモニーを聴くのが、大好きだった。

オフコースの『緑の日々』が、だぶって聴こえてくるような気がした。
白い光のむこうに、4人が立っているような…

オフコースとは違う太い声のハモリ、低音を響かせる音。
曲の最後は美しいコーラスではなく、激しいシャウトで終わるのが、
今の小田さんの『緑の日々』なんだ。

この曲をドームツアーに選んでくれたことが嬉しかった。
こうして、今、歌ってくれたことが、嬉しい。

『東京の空』

中央のステージ、グランドピアノに移動して。
ツアーがスタートした頃の、春の空。
初夏。真夏。野外の真っ青な空。秋、そして初冬…
優しい歌声が、美しいピアノの音と一緒に、空にすうっと消えてゆく。
目をつぶって聴いていると、今年のツアー、行く先々で見上げた、たくさんの空を思い出した。

「新しい曲を書きまして。
今の自分の素直な気持ちを歌にしました。」

『さよならは言わない』

ピアノを弾き始め… ぽにょ♪

「間違えました(笑)」

もう一度最初から。

 悲しみはやがて 消えることを知った
 喜びはいつまでも 輝き続けることも

横浜で初めて聴いた時、この言葉だけは書き留めていた。
ああきっとそうなんだと…いつか自分が小田さんの歳になったとき、そう思えるようにありたいと。
この歌は、昔の仲間や友達に向けて歌ってるんだろうなと思う。
もちろんヤスさんに向けても。

「みんな、オレがいっぱい、走りたがってるのを知ってるから、
精一杯、存分に、走れるように、だからドームでファイナル、という形を考えて…
こんなに立派な花道があるのに、走れない…

こんなこと言うとまた自分の首をしめることになりますが、
いつかナゴヤドームを全力疾走してみせます!!

仰せの通り、私はいい歳になってきました(笑)
また会いましょう、と気軽に言えなくなってきました。
でも今年ツアーに出て、みんなの顔を見ていたら、だんだん…
脂ものを控えて、野菜をいっぱい食べて、がんばっていれば、
また近いうちに会える日が来るに違いない、来るんじゃないかと思うようになりました。

さらにまた今日、みんなにあって、
いつの日か、絶対、みんなに会うんだと思いました!

また近いうちに…近いうちにっていうとまた深読みする人いるけど(笑)
また会いましょう、ね!

今から歌うのは『きっとダイジョウブ!』という歌ですから(笑)
『ダイジョウブ』を終わって終わりましょう。ね。
どうもありがとう。」

『ダイジョウブ』

小田さんの声が時おり、ふっと途切れる。
みんなの歌声を聴いているのかな?と、一生懸命に歌ったけど…

…小田さんの顔がアップになった瞬間、
その目が、潤んでいるように見えた。

もうダメだ。泣く。泣いた。
泣きながら歌うと周囲に迷惑なので(そこは理性が残ってる)
ぐっと歯を食いしばって、手拍子をしながら、心の中で歌う。

曲が終わり、小田さんが花道を歩いてくる。
終わってゆくライブをいとおしむように、アカペラで歌いながら。

 忘れないで 君の その笑顔は
 いつだってみんなを 幸せにしている

ドーム中央のステージにバンドメンバー全員と立ち、お辞儀。
ひときわ高くなる拍手。

「ほんとに、ありがとう!
みんなの笑顔は、私の宝物であります!!
どうもありがとう!!」

『またたく星に願いを』

早く、いつものようにジャンプしながら歌う小田さんが見れますよう…

『YES-YES-YES』

小田さんは、最初はほとんど歌わず、みんなの声を聴いていた。
振り返らないで 今 君はすてきだよ
少しでも届けと声を振り絞る。
2番からは一緒に。最後はやっぱり小田さんの超絶シャウト!

『君住む街へ』

画面には、仕事中のスタッフの笑顔が次々と映っている。
小田さんを囲み、集合写真。全員、自分の仕事に誇りを持っている笑顔。
あちこちのご当地が映る。記念撮影、握手、喜ぶ顔。
最後の最後にも、衰えるどころか、ますます響き渡る小田さんの声。

「どうもー。(拍手!!


ホントに、素敵な思い出ができました。心から、喜んでおります!」

『忘れてた 思い出のように』

「今回のツアーのテーマ曲『今日も どこかで』を、
みんなで歌ってお別れできるのを、嬉しく思います。
どうもありがとう。」

『今日も どこかで』

これが最後、精一杯、声を張り上げて歌った。
小田さんは、胸の前で小さく、ぱちぱち、と拍手をしてくれた。

「みんなほんとにありがとう!

また会おうぜ!!」