どーもどーも その日が来るまで 2011/10/26 横浜アリーナ最終日

October28 [Fri], 2011, 1:28

小田和正ツアー2011『どーも どーも その日が来るまで』
10月26日(水)横浜アリーナ。今年のツアー最終公演です。

終わってしまったら、きっと気が抜けて…すごく寂しい気持ちになるのかと思っていましたが
不思議なことに、思っていたより悲しくなかった。

感傷に浸る間もなく、小田さんはもう来年を見据えていたから。

ツアーはまだ終わっていない。明日からまた始まる。

でもやっぱり、寂しいけど…

18時35分、開演。
このオープニングを見るのも、今日でおしまい。

Far East Club Band、sometime somewhere、
FUN MORE TIME! の時、震災があって神戸公演が延期。
THRU THE WINDOW、SAME MOON!!、kirakira、大好きな君に、今日もどこかで…どれも大好きだったツアー。。
ところでラインダンスはいつお披露目してくれるんだろう

(しません)

小田さんが静岡のMCで、「ツアトラを見ただけでグッとくる」と言っていたけど
私も、オープニングでツアトラ軍団が走りだした瞬間は、涙が出そうになる。

トラックが走ってゆく、
光の中から、小田さんが、花道を走ってくる。
アリーナの真ん中に立ち、ギターを受け取り、バンドの方を振り返る。
万作さんのカウントで、一曲目が始まる。

ツアー延期後、再開のために選ばれた、一曲目。

『明日』

「とりあえず、千秋楽を迎えました。」

そう、小田さん達にとって、今日が終わりではないんだ。

『ラブ突』の、スタンドからマイクを取っていきなりの猛ダッシュも、
客席にマイクを向ける姿も、しばらく見納め。

『こころ』で、近くの人がマイクを向けられたおかげで、ごく間近で小田さんを見ることが出来た。

茶色っぽい瞳、やせた肩、すらっと伸びた手脚、躍動感あふれる身体。
その瞳で、マイクを向けた相手を優しく見つめて、
声を出さずに、そっと一緒に歌ってあげる姿を凝視する…至福の約8秒

(笑)

ご当地巡り先のお店の人が、ハートマークを飛ばして「まるで外人さんみたいで…

」と言ったことがあって、はて?と思ったけど
ライトが当たる小田さんを間近で見ると、たしかに…そう表現したくなる気持ちも…

この日の小田さんは、言葉少なめで、MCは、

長崎のコンサート会場で、前日に財津さんがいて、楽屋の電気の傘に小田さん宛の伝言を書いてた、でもその内容は覚えてないとか(笑)

前回のツアー、前の日に同じホテルに宿泊していた財津さんが、フロントに手紙を預けてた、でも手紙の内容はどうってことない話だったとか(笑)

僕は果物の中では比較的、柿が好きです。今ちょうど季節ですね。
家の近くに柿の木がある。カラスは渋柿を食べるの?
観察してるとどうなんだろう…見たことはないけど。
(客席から声がかかって)カラスは渋柿は食べないそうです。解決しました(笑)

そういえば『緑の街』の前、曲紹介のMCもなかったです。
栗ちゃんにアイコンタクトで促してました。

いなぴーとのギター弾き語りコーナーでは、このツアーで初めての曲をやってくれました。
「昨日は『秋の気配』をやったので…」と、拍手がきてしまいます(笑)
それなら、と『秋の気配』を先にやろうとしますが、ギターが違う。
後でやるからね…先に予定してたほうをやろう、と。

「オリジナルを作り始めた頃、歌詞を書くのがとても苦手で、
何を書いていいのかもわからない。
僕は中学生から大学まで、ずっと毎日、日記をつけていたので、
その中から、歌詞になるようなことは無いかを探して、
その日記から、歌詞を作ったのが、初めてのオリジナル曲です。」

これは…ヽ( ´ ∇ `)ノ

と、小田さんのギターの調子が悪く、音が出ないアクシデント。
「つなぎの話を…」とメモを広げますが、適した話がなかった模様(笑)

「じゃあ…ギターは、いなぴーだけで、歌います」

マイクを手に、小田さんが椅子から立ち上がりました。

いなぴーのギターで、イントロが始まって…

『僕の贈りもの』

前回ずっと会場で一緒に歌ってた曲。懐かしいな。
「みんなにはキーが低いかも…」とかむにゃむにゃゆってたけど、そこはお気になさらないで~(2008京セラドーム)

で、いなぴーギター一本バージョンが、しっとり落ち着いて、また良くて。
できることなら、また聴いてみたいです。
小田さんは、ステージの上で立って、ほんの少し歩いて、四方を向きながら歌います。
背中側にいる客席にとっては、このほうが嬉しいかも♪

続いて、ギターをチェンジして着席し、『秋の気配』

このメドレーを聴くのも、これが最後…

この写真たちを見るのも、今日が最後。

今回のツアー、この一曲を聴くためだけにでも行かねばならぬと思いつめた
『風の坂道』も、今日で最後。

・・・

ご当地は総集編。最後、みんなで歌おうコーナーで、『ふるさと』を歌うときに
バンドのメンバーがステージに戻ってくる。

小田さんは後半の『グッバイ』のため、いなぴーと向い合ってスタンバイしながら、
みんなと一緒に、楽しそうに『ふるさと』を歌っている。
いなぴーが何かおかしなことでもしたのか、二人とも笑みがこぼれてる♪

後半が始まってしまうと、怒涛のように過ぎていってしまうから
始まって欲しくない…

『グッバイ』のイントロが始まってしまった。
さっきの暗がりでのいたずらっぽい雰囲気から一変、ライトの下で、シリアスな顔でギターを弾く小田さんといなぴー(笑)

愛した人、愛してくれた、心に残る人たちよ。
忘れないで。忘れないで。
きっと忘れないよ、グッドバイ

そんなこと言われたら、泣くに決まってるじゃんーー…(´;ω;`)

そして私はここ最近、『the flag』で、客席の男性が懸命に歌っている姿がモニターに映るのを見て、なぜか号泣してしまうという…(笑)
お◯さん見て泣くなんてイヤアアアーーーー!

(お◯さんのくせにすいません)と思うのだが、
でも、なぜか、涙が出てくるのだ。おじさん達が必死で歌う姿に。理屈抜きで。

『やさしい雨』で!ドームの時と同じ、キラキラの雨が降ってきたーー!!

ヽ( ´ ∇ `)ノ
ライトに照らされて、金色や青や白や…
小田さんが、キラキラと降り注ぐ、やさしい雨の下に立っている。

客席に囲まれた花道の先で、すっごく、すごくキレイな光の粒の中で、
遠くに手を振る、小田さんの姿…
これはなにか…美しい伝説の一場面ですか?(笑)
あの一瞬、まるで鮮やかな夢を見ているような空間でした。いやもう幸福感MAX

で、これは特効もきちゃう?花火きちゃうちゃう?

始まりましたよ~『Yes-No』のイントロ!
小田さん「そのやまーーーー!!」
客席:ぶんぶんぶんぶん

(タオル)

ドガーン!!

…とは来ずに、曲が始まりました。
そりゃスタンド客席の目の前で花火爆発させるわけ無いか/(^o^)\

さいきん小田さんがぴょんぴょん跳ねるので、客席もぴょんぴょん跳ねて、
それを見た小田さんがまたぴょんぴょん跳ねるという…無限ループ的な(笑)
私は、跳ねた時にペンダントが胸元にガンガン当たってたらしく、軽く内出血しとった…

『キラキラ』で、園山さんが鉄琴をポロン…と叩く時に、
隣にやってきて、手でキュー出し?みたいな仕草をしてるのが、
たいそうかわいらしい。(大切な事は太字で)

花道ステージをおりて柵を開けさせ、スタンド柵の前へ。これは…近いでしょう!
アリーナとスタンドの間を歩いて、上の方に手を振りながら歌う姿。
ドームで見てたから、なんとなくこぢんまりして、自転車に乗らないのも不思議なかんじです(笑)

『さよならは 言わない』

♪ずっと ずっと 楽しかったね…

今年のツアーのショットが映って、もうダメだ…

花道を全力で走り、客席を指さし、笑顔で。
沖縄の、夏空の下で聴いたのは、4ヶ月も前なんだ。
飛ぶように駆け抜けたこの半年。ずっと楽しかったな…
小田さんのファンになって数十年、ずっと、ずっと楽しかった。

『東京の空』ではないけど…新横浜の空は、高く澄んでいて、真っ白いうろこ雲が広がっていました。
もうすぐ、もっと高く冬空になっていくんだろうなあ…

「本当は今日、東北ツアーの日程を発表できればよかったのですが、
まだ先のことで、どうなるかわからないので、今日は控えておきます。

来年、その日が来たら、東北に、みんなの気持ちを持って行きます。」

『hello hello』

きっといいことが待っている…って、あんな風に包み込むように歌われてしまったら、
言霊ではないけれど、そんな気がしてくる。お守りみたいに。

半年前の長野初日、この曲を、涙で歌った小田さんのことを思い出して
あの頃の、自分の心持ち…周囲を覆っていた重たい空気なんかも思い出して、

まだまだではあるけれど。
小田さんも、周りの人たちも、自分も。
少しずつ、少しずつだけれども、あの時から進んでこれたんだなあと思った。

ちなみに、前日のMCでは
「ツアーが始まると、どんどん終わっていっちゃう。
時間が経っていくのを、うらめしく思ったりもするけど…

どんどん時間が経って、いいことがいっぱい起こってくれたら、
時間が経つのも、嬉しいことだと思います。
毎日、みんな頑張っていれば、きっと…少しでも元気な日本になるように。

ま、それはそれとして、どうもありがとう!(拍手)
いろんな思いをこめて、『hello hello』。」

終わっていくのは、寂しいけれど…
時間が過ぎてゆくその先に、きっといいことが待っていますように。

・・・

アンコールは、サックス演奏から!

『ムーンライト・セレナーデ』

フルートとリードの話をラジオで聴いた後は感慨もひとしお。
いつぞやは音の空白地帯があった気がしましたが(;´∀`)
最終日は心地よかった…

そして、『またたく星に願いを』!
ドームの中盤から、イントロにストリングスが追加されて、たいそうカッコ良く、
始まりのカウントの、金原さんのハイトーンボイスがまたキュートで、
そしたらK.ODA、金原さんのカウントをマイクで拾ってた(笑)
あがりますな~~!!

\(^o^)/

小田さんの真似してジャンピングワイパー、ようやく脚がつらなくなったのにな…
しかし縄跳びしながら歌うようなもんで。。恐ろしすぎる。
同じタイミングでやると、後からすうっと酸欠になっていくのがわかります…

もしかして、『また☆』がライブでいちばん好きな曲なのかもしれない…
『Yes-No』と並んで、最もライブで聴いてる曲なのは間違いない。

花道の先でくるっとバンドの方を振り返り、
えへへ、っという表情で短く笑って、
身体の前でちっちゃく、ぶんぶんと手を振ったのが
かわいくてかわいくてかわいくてかわいく(略

ピアノがせり上がり、

『言葉にできない』。

ツアーでまたひとつ、違う意味を見つけたような気がした。
何十年と聴き続けても、その時々で違って聴こえてくる曲。

今年のツアー、初めのうちは歌われなかった。
私も、聴けなかった。何公演目かで歌われた時は辛かった。たぶん小田さんも。
そんな曲がもうひとつ、ある。
きっと、東北で歌われる日を、待っているのだろうなと思う。

『YES-YES-YES』で、
ストリングスチーム+いなぴー(笑)のピチカートが見れるのも、これが最後。
スタッフコーラス隊の人、泣いてた…

『いつもいつも』
最終日にこんな感想も何ですが、私は、
小田さんの ♪いつもー の声の響きに、毎度、うっとりしておりました。。

やわらかな木管を思わせる響き。
最後にきゅっ、とコーラスをしめるときの、結んだ口元も好き。

2度目のアンコール『my home town』で、
初めのうちは、ぐっときていたのか…歌が途切れそうになっていて
声が、掠れて…
私も、涙が溢れて、もうダメだ…と思ったけれど

後半、ピアノを離れて立ってからは、とても力強い歌声でした。

花道の上で、両手を体の前で合わせて、ぺこっと深くお辞儀をしたときの後ろ姿を見ていて、
合わせた両手が、両足の隙間からぴょこっと出てたのが、可愛くもあり、
すっかりブカブカになったパンツが切なくもあり…

『君のこと』。

歌い続けていくから きっと元気でいて。

これが、2011年のツアー、最後の曲。

「どうもありがとう。また会おうぜ!」

・・・

エンディングムービー、ツアースタッフさんたちの写真が映る。
会場からは拍手が続く。

ツアーが始まる前に撮られた、桜の樹の下の写真。
春に届けられたプレス、この写真に、どれだけ心が慰められたかを思い出す。

ツアーパンフの、表紙の小田さんの言葉を思い出す。

『忘れられない春になりました。桜が今にも咲こうとしています。ボクは、その日が来るまでずっと頑張ろう、みんなの街へ行って、思い切りの笑顔で手を振ろうと決めました。みんなの心にふるさとの空がいつもありますように、いつかきっとそのふるさとの空がすべての人たちに戻ってきますように。きっと待っていてください。
2011 3 25  小田和正』

モニターに映る、小田さん自筆の言葉。

「その日が来るまで」

ムービー後にトリプルアンコールが無かったのも、
本当の意味での、千秋楽じゃないから。

小田さんはすでに、次を見据えて走っている。

ツアトラ軍団も、どこかへ走り去ってしまいました。
次の街で、小田さんの歌声を届けるために。

「思いっきり、明るく、楽しく!」と、
オープニング、高らかに宣言して、花道をかけ出してゆく小田さんを
来年、東北の皆さんが待っている。。

どうか、みんな元気で。
いつかまた、どこかで、会えますように。

心から、ありがとうございました。

・・・

そして…私のツアーは、まだ終わらない…!
書きかけの~♪レポがたくさん~♪
家に帰るまでが遠征、レポが終わるまでがコンサート…(よろよろ)

コンサートツアー期間中、支えてくださったたくさんのひとたちに、感謝します。
ブログを読んでくださった皆様、コメントやメールをくださった皆様、ありがとうございました。
お返事はレポが一段落したら、てくてくとさせて頂くつもりです。遅れてごめんなさい。
全面的にサポートし、叱咤激励(笑)してくれた家族に、感謝を。
いつも助けてくれて、一緒に楽しく盛り上がって、一緒に泣いてくれた友達、
行けなくても、遠くから気持ちを飛ばしてくれた友たち、
新たに知り合えた方、全国あちこちで親切にしてくださった皆様。
ありがとうございました。皆の笑顔の写真は、宝物です。

そして、もう一度。

ツアー2011を作ってくださった、全てのスタッフさん。

バンドの皆さん。

小田さん。

ありがとうございました。

【2011/10/26横浜アリーナセットリスト】

『明日』
『ラブ・ストーリーは突然に』
『こころ』
『正義は勝つ』

『誰れも どんなことも』
『こたえ』
『たしかなこと』
『若葉のひと』

『僕の贈りもの』
『秋の気配』

(メドレー)
『I LOVE YOU』
『切ない愛のうたをきかせて』
『goodtimes & badtimes』
『めぐる季節』
『水曜日の午後』
『少年のように』

『緑の街』
『風の坂道』

(ご当地紀行総集編:『ふるさと』)

『グッバイ』
『思いのままに』
『愛を止めないで』
『the flag』
『やさしい雨』
『Yes-No』
『キラキラ』
『伝えたいことがあるんだ』
『緑の日々』

『今日も どこかで』
『さよならは 言わない』
『東京の空』
『hello hello』

(アンコール)
サックス演奏:『ムーンライト・セレナーデ』
『またたく星に願いを』
『言葉にできない』
『YES-YES-YES』
『いつも いつも』

(アンコール2)
『my home town』
『君のこと』