September12 [Fri], 2008, 23:40
私が初めて生のオフコースを観たのは、武道館でした。
高校生なりに精一杯おしゃれして(笑)ピンクのイヤリングなどつけ。
開場を待つ間、緊張のあまり冷や汗が出てきて心臓はドキドキ。
落ち着かないあまり、
なぜか友と武道館の周りをランニング(爆笑)
スカートでがしがし走ってたらイヤリングが落っこちて、北の丸公園を探しまわって大騒ぎ。
おまえら少し落ち着けよ…と今の私なら言うだろう。
以来、武道館でコンサートがあれば必ず行った。
徹夜で並んでチケットを取り、バイト代をつぎこみ、チケット代が足りずCDを売り。
オフコース最後の武道館のことは、今でもはっきりと思い出せる。
小田さんが「またあおうぜ!」と言ったこと。
客席に飛び込んだ時のこと。
ソロになって再び武道館でコンサートをやってくれて、嬉しいと同時に、どうしても淋しい気持ちになったこと
初めてオンステージシートに座ったのも
カウントダウンの発表があったのも
チャゲアス、ゆず、お松さん、アッコちゃん、ムッシュ、スキマっち…たくさんのゲストを歓声とともに迎えたのも
喉を痛めた小田さんが「このオトシマエは必ずつけます!」と言ったのも
そして昨日、一昨日と
小田さんと一緒に声の限りに歌ったのも
『今日も どこかで』を小田さんの指揮で必死に歌ったのも
みんな、武道館。
小田さんが武道館を思い出深い場所だと言うように、
私にとっても、武道館は特別な場所でした。
これからもずっと。
小田和正ツアー2008『今日も どこかで』
9月10日・日本武道館初日レポ。
以下ネタばれです。録音録画機器は一切使用しておりません。うろ覚えの記憶に基づくもので実際の内容と同じではありません。
武道館のアリーナはこれまでの会場に比べても驚くほど狭く、
花道はとうとうぐるっと一周、つながってしまいました
(笑)
オープニングが始まると同時に思うのは、
何度来ても、この会場の雰囲気が大好きだということ。
武道館の照明が落ちた瞬間の、期待と興奮に満ちた気持ち、
湧き起こる歓声と拍手には、独特のものがあります。
3年前のツアーのオープニングのことも思い出しました。。
あの年は武道館公演が6回もあって、幸せだったなあ。
『こころ』
『正義は勝つ』
『愛を止めないで』
ステージの後ろ側に、1階スタンドに届く高さで、3分の1周?くらい通路ができており、小田さんはさっそく嬉しそうに向かいます
スタンド1列目のお客さんに、次々とマイクを差し出して歌わせ、
と思うと、オンステージの階段を駆け下り、また駆け上り…
小田さんは基本的に3段飛ばし、降りる時は一気にジャンプ。
階段、いらないんじゃないか。
と誰もが思った(笑)
でも小田さんの後を必死で追いかけるカメラマンさんのために必要なのでした。
~
花道の途中で間奏のギターを弾いているいなぴーを、通りすがりにタッチ。
大サビの伸びやかな声にうっとり、一緒に跳ねながら手拍子です。
『愛を止めないで』間奏終わり、
いつもは左前から中央へダッシュで戻るところ、
つながった花道を外回り(左前→左後→中央)にチャレンジ。
と、途中で小刻みに階段があるためにスピードがあがらず、
間に合おうと必死に急ぐ姿があまりに可愛らしくて、
思わず笑いが起こります~
なんとか歌い出しにギリギリセーフ、途中でギターを受け取ります。
『伝えたいことがあるんだ』
「…どうもーー!!
え~~(笑)ペース配分を間違えたのか
自分が思ったよりも、疲れてしまいました。。(笑)
武道館へ、戻って参りました!!(大拍手!!)
あとさき考えずに(笑)最後まで精一杯やりたいと思います!
ずっと広いとこでやってきたので、上を見ても狭いな、なんて(笑)
ちょっと後ろめたかったんだけど、
その辺見ても、あ、近いな、なんて(笑)不満もあるでしょうが~(笑)
…汗が目に入ってきましたが(笑)歌にいきたいと思います。」
『Re』
『僕らの街で』
呼吸がまだ整っていないはずなのに、いつものように歌う小田さん。
一箇所、酸欠になった?と思わせるところがありましたが…
汗が目に入るのを、手でさっと払いながら。
あっという間に声が平常に戻っていて、ついさっきぐるぐる階段を駆け回っていたとは思えません。
『いつか どこかで』
武道館の円い天井が、下からのライトに照らされて、まるで万華鏡のように光が揺らめいています。
小田さんは右端のステージに移動しましたが、どこにいても小田さんが近いなあ…
「今歌った『いつか どこかで』は、1991年に
僕が調子に乗って作った映画の(笑)テーマ曲でした。
別に調子に乗ってたわけじゃないですけど(笑)
ひとつ前の『僕らの街で』はジャニーズのカトゥ ーンというグループに作りました。
この中で、オレのファンじゃなくてカトゥ ーンのファンで、歌を聴いて来られた方…いねーか。お、いた?
ま、いーんですけど(笑)
『こころ』もそうですけど…井上真央ちゃん主役のドラマのために書いた歌で、(両方とも)ちょっと若い、青くさい感じですが、
自分から進んでは、こういう(若い)歌は書かないので、
そういう機会を与えてくれて、
カトゥ ーンにも、ドラマにも、感謝してます。」
「やっとすっきりした天気になって…昨日からなんですが。
♪あめあがーりのー、って歌っても、毎日雨上がりで(笑)
上がったと思ったら降ってくる
(笑)
どうなるかと思いましたけど。
気分よく、『たしかなこと』やりたいと思います。」
『たしかなこと』
(客席:小田さんカッコいいー!こっち向いてー!と声が次々)
「え~、どーもどーも、という感じですけど…
つい先日、京都でくるりのイベントがあって、
そこに細野さん、はっぴいえんどとか、なんだっけ…ど忘れしちゃった…
YMOだ!(笑)
オレはドラムの幸宏は40年も前から知ってて
『僕の贈りもの』は幸宏が叩いてる…あ、全然驚かないね(笑)
(もちろん存じております
)
細野さんと会って、あ、どうも。握手して。
でも、話題が無いんですよ(笑)
でも、歳を取ってきて、話題はないけれど、ただそこに黙って二人でいて、それがいいんだよね。
写メールだっけ?携帯カメラの。写メール撮りましょうって撮って(笑)
僕も撮って
(笑)
初めて会ったのに、『細野さん、いつ先にいっちゃうかわかんないけど、
先にいっちゃったら、線香上げにいくから』(笑)
おもしろいね~~。(笑)」
足元のボトルを取り、お水を飲みます。
「一曲前に水飲もうと思ってたのに、あそこ水置いてないんだよ(笑)」
「では、さっきも言った『僕の贈りもの』皆さんで歌いましょう。
春の歌をうたってもしょうがないので、2番を歌いましょう。」
『僕の贈りもの』
「いやー。素晴しかったですねー。
何が素晴しいって、最初はあんまり歌ってなかったのに、
後半に連れてだんだんでかくなって。面白いね。」
「最初のアニメで、武道館を見ると迫り来るものがありますね…。
(それは私たちも同じです…せまりまくり!!
)
では、一枚目のアルバムから『地球は狭くなりました』を…」
(スタッフさんが下から耳打ち)
「あー、一曲、忘れてました!(爆笑)
ホントは『僕の贈りもの』の前にやるんだった(笑)
いや、なにも順番どおりにやんなくったっていいんじゃない?
…なんか様子がおかしいと思った(笑)
では、季節外れですが『夏の日』という曲をやります。」
『夏の日』
「えー、業務連絡ですが、◯音(?)ちょっとでかくないか?
すいません下げてください。」(本当に業務連絡でした。)
「それでは、さっきのところに戻ります(笑)
(客席:ぼくのおくりものー!)
僕の贈りもの、さっきやったよ(笑)
昨日、何か面白い話ないかなって考えてて、
昔はファンの人もほとんどいないわけで。
みんな年賀状くれるんですよ。とっても個人的な感じで。
私、ぜんぶ返事書いてましたよ。
(ええーー!)
なんか、そっけないなと思って絵なんか描いたりして(笑)
水彩で、雪とか。
もしかして、そのハガキを持ってる人がいたりして…」
なんと、ひとり、いらっしゃいました!!
2階スタンド、私の席からわりと近くでした。場内は拍手です!
「え、いる?ホントに?
それは嬉しいですね~。どうもありがとう!」