9/20マリンメッセ福岡・小田さんお誕生日ライブレポその2

September24 [Wed], 2008, 15:40

小田和正ツアー2008『今日も どこかで』

9月20日・マリンメッセ福岡、お誕生日ライブレポその2。
その1はこちら。→

以下ネタばれです。録音録画機器は一切使用しておりません。うろ覚えの記憶に基づくもので実際の内容と同じではありません。 

【福岡ご当地紀行・総集編】

■博多駅前にて。
「夏があっという間に舞い戻って参りました!
福岡4日目のご当地紀行は、これまでの総集編をお送りします!」

■4月、徳島から飛行機で博多へ。~

貸し切り状態で記念撮影。
「強風の中、小さな飛行機はたいそう揺れました。」

■大濠公園

■レストラン?にて「メガネが無いからメニューがよく見えません」

■「やって参りました、太宰府です。
昔ここで、梅ヶ枝餅を3個くれ、っつったら30個ですか?ってゆったババアがいましたが…」(笑)

2000年のご当地が映る。「3個ください」「30個ですか?」(笑)

「基本的に太宰府は学問の神様ですから、私は関係ありませんが、
できれば、歌詞を間違えないで歌えますように…(笑)」

■赤ちゃんを抱いたお母さんと記念撮影…と、
「あ、オレが抱くの?」(笑)
こわごわと赤ちゃんを抱いた瞬間、赤ちゃん大泣き(爆笑)
「怖かった?」
最後にまた、赤ちゃんを無理やり握手させようとするお母さん。
握手の瞬間、またまた爆泣き(爆笑)

■香椎花園
「なんと、バラのトンネルですが、バラは咲いておりません!(笑)
チューリップが咲いております。」
(枯れてしまったチューリップ花壇の前で)
「こんなに枯れてしまいました…
財津君もこんなに枯れないで、頑張りましょう!お互いに。」

■入り口ゲートにて
「サインさせられたけど、料金はしっかりとられました(笑)」

自転車に乗ってトンネルを通過。
突然2人乗り自転車で登場(笑)

■海の中道
「1998年の事故直後に、スタレビとここでジョイントやりました。」

1997年のライブ映像。「心配かけました!反省してます!」

■「天神の一角にあるおしゃれなカフェでお茶しております。

ご当地紀行、続きをどうぞ。」

■「今回はこういうものに頼ろうと思います」と『るるぶ福岡』を。

■嫌がる子供を握手させようとするお母さん。
「嫌がってんじゃん…イヤに決まってんだよ。親の思いが先行しますが、子供ははなはだ迷惑です。皆さん気をつけましょう。」(笑)

■『るるぶ』検討の結果、ちょっと遠出をすることに。
「柳川です。舟下りをしてみようかと…」

(川沿いを歩いていると、舟がゆっくりと過ぎてゆく。
舟から小田さんを発見した人たちが、喜んで手を振っています)

「ババアが手を振っております。アレに捕まったら大変だから、逃げましょう!」

「♪柳川の古き流れのかきつばた…素晴しい、いい曲ですね。」

(再び舟が通過。「私、札幌から来たの!」と声をかけられ)

「そう…札幌から来て何がエラいの?」(爆笑)

「ババア、ノリがいいね~(笑)」

■若い女の子にサインを頼まれる「お父さんがすごいファンで…」(笑)

■親が感激して小田さんと握手をしている横で…
子供は「だれ?」(笑)

■乗馬?

■「ご当地紀行ダイジェスト、いかがだったでしょうか。
いよいよ後半、張り切っていきたいと、思いまーす!」

『NEXTのテーマー僕等がいたー』

1982年9月21日、小田さんが35才になった翌日に、
この曲の入ったアルバムがリリースされました。

そして、61才になって歌う『NEXTのテーマ』。
なにもかもが新しく、重いです。

『Yes-No』
『ラブ・ストーリーは突然に』

小田さん、再び左側の特設階段へ(笑)
手すりを乗り越えてます。うひゃー、怖いってば!

できれば、スタントマンを立ててほしい。
そのままステージ裏のスタンドを歩き、会場左のスタンド上部へ移動。

で、スタンドの階段を歌いながら(歌わせながら)降りて、アリーナへ。
花道を反対側まで歩いて、右スタンドの階段を上がり、
てっぺんからまたステージ裏のスタンド→階段降りる。
見事に『ラブ突』で会場の前半分を一周しました!

『キラキラ』

今度はアリーナへ、そして後ろのスタンドに突入!
もう誰も小田さんを止められない(爆笑)
ぐるっと一周、そしてこちらのスタンドの方に近づいて来ました!

私の席は、小田さんが降りて来た階段の近くで、
汗がキラキラと光る姿を、しっかりと目に焼き付けることができました。

足早に通り過ぎて行く小田さんにむかって、

「おめでとうございます!」と声をかけようとして、

慌てて噛んじゃった(笑)

「おめれっ」

(あ、行っちゃった…)

後半の小田さんは、珍しく襟ぐりの広く開いたTシャツでした。
痩せた鎖骨が~

(どこ見とるんじゃ)

そして、見事に『キラキラ』ラストまでに、
ぐるっとスタンド一周を果たして、花道中央ステージに戻りましたー!
(ぱちぱち)
まさか客席突入リハ、やったんでしょうか。着替えリハ@テアトロンはやらなかったのに(笑)

でも、襟の開いたTシャツを着ていたのはもしかして、客席から服を引っ張られると首まわりが苦しいから?…とちょと心配。
せっかく近くまで来てくれたのに、ぐいっと引っ張ったり、無神経にぺちぺち叩くような人、いますけど、小田さんはあなたとは違うんです…繊細なんです…

『そのままの 君が好き』
『時に愛は』

『風のようにうたが流れていた』
『東京の空』

私は、今日が一番、小田さんが好きだ。
今日の『東京の空』が、いちばん好きだ、と思った。

「えー、福岡2日間、あっという間に終わっていきます。
ドームの追加公演はありますが…ずいぶん迷ったんですが。
…福岡にもドームはありますが(笑)その辺の事情はわからない(笑)

「このツアーが始まったときは、これが最後かな…とは思ったりはしませんでしたが、
次に会えるのはいつになるだろうと…

でも、歌ってると、思ったより声が出るし、
みんなが、こうやって笑顔を見せてくれて、
手を振ってくれて…

こりゃーやめらんねーぞ!!

(うおおおお!!大拍手!!)

気力はある方ですが、体力がどこまで続くかわかりませんが…
健康に気をつけて、これからも、がんばっていきます!

見渡すと、若い方ばっかりじゃないようですし…(笑)僕より上らしき人も…(笑)
みんな、健康に気をつけて、また会いましょう、ね!

では、その願いをこめて。『ダイジョウブ』、みんなで一緒に歌いましょう!」

あの笑顔を見せて、僕の大好きな。
歌いながら、誰もが自然と、笑顔になってゆきます。
みんな、みんな。

バンドのメンバーが駆け寄って来ます。
小田さんを囲んで、手を振って。
園山さんといなぴーが、端っこでじゃれてます(笑)
素晴しき音楽人たちに、拍手!

アンコールの拍手が激しく打ち鳴らされ、小田さんたち登場!

「どうもありがとう!61になりましたー!!」(おめでとうー!)

『またたく星に願いを』

『君住む街へ』

ゆっくりと、ときどき立ち止まりながら、小田さんが花道を歩いてくる。
目を閉じて、両手でマイクを持ち、
言葉をかみしめるように歌う小田さん。

この歌に、どれだけ助けられてきただろう。

今日だけは、小田さんに歌ってもらうのではなくて、
小田さんに聴こえるように、この曲を歌いたかった。

2回目のアンコール。
小田さんたちが登場しても、拍手は鳴り止まない。
小田さんが何か言おうとして、やめる。
それでも拍手が止むことはない。

やがて、会場中がひとつになった!
感激と、祝福の拍手。
地鳴りのように会場中を包む、心からの、熱い想いをこめた拍手。

お誕生日を祝いたい一心で、遠方から来た人もたくさんいたと思う。
小田さんは、そんな皆の、押さえ切れない気持ちを受け止めるように、
じっと目を閉じて、割れんばかりの拍手の音を聴いている。
そして、小さく、ぺこっとお辞儀。

「えー…
61になって、こんなに幸せな誕生日を迎えられるとは、思いませんでした。

あんまり幸せになると、バチが当たっちゃうから…
みんな、もう、これ以上幸せにしないでください…!」
(拍手、拍手!)(涙…)

『YES-YES-YES』

『今日も どこかで』「みんな一緒に歌いましょう!」

そして『今日も どこかで』を歌い終わって…
小田さんはスタンド近くの花道に立っています。
よっしゃ、ハッピーバースデー、歌うなら今だっ

!!
と息を吸い込んだ瞬間、

突然、聴こえてきたのは!

 ありがとう いつも いつも 
 二人の どんな小さなことも
 君に出会ってからの
 すべてのことに 心をこめて
 いつも ありがとう

…!!

歌が始まった瞬間の気持ちは、とても言い表すことができません。
今日という日に、この曲を、歌ってくれるなんて!

小田さんに、おめでとう、とありがとう、を言いたくて行ったのに…
これじゃまるで驚かす方が逆です…
小田さんたら…(号泣)

『忘れてた 思い出のように』

この曲は、2000年にリリースされた『個人主義』の一曲目です。
オリジナルアルバムとしては、7年ぶりの作品で、
それまでに2本目の映画があって、あの事故があって、
やっと届けられた、新しいアルバムでした。

その、ずっと心待ちにしていたアルバムの一曲目が、
『忘れてた 思い出のように』。

深夜の車の中で、初めてCDを聴いた衝撃は、忘れられません。
どれだけ泣いたことでしょう。どれだけ嬉しかったことか。
作品の素晴しさに泣き、歌にこめられた深い想いに泣き、
こんな曲を書いてくれた、小田さんの気持ちに泣き。

勢い余ってファーイーストクラブ木下様あてに
「凄いです!小田さんの最高傑作です!」と興奮してメールを送り(笑)
(以前は送れました)(でも小田さんには送れない。小心者だから。)

私は”SAME MOON!!”というツアーが大好きで、
それは『個人主義』というアルバムが大好きだったこともあるけれど、
小田さんとファンとの絆が、今まで以上に強固でゆるぎないものになったツアーだったと思うから。
それを象徴するのがこの『忘れてた 思い出のように』であり、
『the flag』であり…

その歌を、今、小田さんが、歌ってくれてる。
61才になった小田さんが。
歌いながら、花道をこちらへむかって歩いて来ます。

 君が くれた 形の ないもの
 どうすれば 君に 返せるんだろう
 僕に いつか 見つけられるか
 君が 幸せに なれること

小田さんがくれた、たくさんの、形のないもの。
どうすれば、小田さんに返せるんだろう。
ありがとう、どれだけ言っても全然足りない…

涙で、もうこれ以上、一緒には歌えなかった。
(泣くか歌うかどっちかにしなさい)

 雨に架かる 虹のように
 通り過ぎる 春風のように
 忘れてた 思い出のように
 どんな時も 近くにいてくれた
 君に ありがとう ありがとう

だめだ今書いてても涙がこぼれそうだ(笑)

最後に。

「また博多に戻って来れるように…

『my home town』を歌います。」(大拍手!)

エンディングアニメの、『今日も どこかで』のメロディが、
こんなにも切なく寂しく思えたことはなかった。
私はまだ小田さんになんにも伝えられてないのに。
お誕生日おめでとうも、
たくさんのありがとうも。

それなのに小田さんは、笑顔で手を振って、去って行ってしまった。

「あんまり、幸せにしないでください。」

小田さん。
それは、私たちの言葉です。