2010.12.30放送NHK-FM「TAKUROのミュージックマインド・小田和正ゲスト」レポその1

January14 [Fri], 2011, 22:53

 2010年12月30日に、NHK-FMで放送された「TAKUROのミュージックマインド」
GLAYのTAKUROさんがメインパーソナリティーを務める番組に、
小田和正さんが、ゲスト出演されました。

お正月の間に、小田さん出演部分だけ、ゆる~い文字おこしにチャレンジ!

してみたのですが…

長編すぎて、挫折/(^o^)\

そんなわけで、ほんのさわりの部分、約20分間だけ、ゆる文字起こしです。
放送された内容と同じではありません。 


【2010.12.30放送・NHK-FM「TAKUROのミュージックマインド」小田和正ゲスト】

T:TAKUROさん 小:小田さん です。

T:このあといよいよ、小田和正さんが登場するということで、
すごく、わくわくもしています、そして緊張もしていますが…
年の瀬に、ちょっと遅いクリスマスプレゼントなのか、ちょっと早いお年玉なのか…
ホントに、自分にとって大事な時間が訪れようとしております。

(BGM:今日も どこかで)

T:GLAY・TAKUROのミュージックマインド、
本日二人目のゲストをお呼びしたいと思います。小田和正さんです!

小:よろしくお願いします。

T:よろしくお願いします。お久しぶりです!(小:あい。)
5年ほど前に、コンサートにお邪魔させていただきまして。

小:3年ぐらいだと思ってた…

T:5年なんですよ。あの時子供が生まれて、小田さんと同じ誕生日に…5歳になりますから。時の流れは早く…

小:いや~びっくりしたね。

T:この日を迎えるにあたって、ものすごく緊張していまして…(小:(笑))
自分の緊張をとくために、軽めのトークから。
普段の小田さんの年の瀬…年始はどんな風にしてるかなって。(小:(笑))

小:そんな積極的じゃなかったんだけど…
うちの近くにすごいちっちゃい神社があって。そこに近所の人と並んで、12時過ぎるのを待って。年をまたいで、行くんですね。
なかなかいいんですよ。へへへ(笑)もう10年ぐらいやってるのかな。

T:小田さん、カウントダウンコンサートっていうのは…?

小:一回だけね。(T:この長いキャリアで一回だけ。)2000年に。

T:2010年も終わろうとしてるんですけども、(小:ホントだよ…)
この一年は、どのような印象を持った年でしたか?

小:毎年一緒だけど…あまりに早いから。早いっていうの、もう…やめようっていう風に思ってるけど、早いね。
早い早いってゆってもしょうがないし、ね。

T:オレ来年40になるんですけど、この一年は、38、37の時とは比べ物にならないほど、早かったですね。そんなに忙しかったわけではないんですけど。
日一日、大事に生きないといけないな、と噛み締めながら。

小:噛み締めるのも、なかなか難しいんだよな(笑)
あんま毎日かみしめてると、疲れちゃうし…(笑)

T:わりと例年、いつもどおりの穏やかな感じ…ですか?

小:いや~オレはね…穏やかっていえば…同じなんだけど、大変だな毎年。
ちょっと、テレビの番組やってることがあって、(T:クリスマスの約束ですね。)
あれをやっぱり乗り切るのは、けっこう骨で。

T:構想から準備期間はどれぐらい…?

小:だいたい半年ぐらいやってんな。

T:一緒にセッションするミュージシャンの選定から、曲から…

小:それひきずってるからやっぱり。一年てゆうのも、その単位で。

T:当然、来年も再来年も?

小:いやいやそれはもうね…

T:終わった時点では、考えていないものなんですか?

小:考えないようにしないと。うかつなことを言うとね、決まってっちゃうから…

T:一回一回、終わった時にはもう、一度、まっさらになる…

小:うん…

T:なるほど…。意外にあの~、緊張がほぐれるトークではなかったんですが…

小:はははは(笑)

T:ここで一曲、行っていいでしょうか。
5年前にもいろんなお話をさせてもらったんですけど、その時のお礼も、その後の音楽活動もずっと聴かせて頂いていて、自分の中での小学校からずっとの、小田音楽のリスナーだと思っているので、今日はそれも交えつつ、曲を選んでいきたいと思います。
まずは自己ベストの一曲目に収録されている「キラキラ」

♪キラキラ

(BGM:風の坂道)

T:小田さんは1970年のデビューで、もう40年になりますね。
僕は1994年デビューで16年目なんですが、前に偶然、近所の公園で井上陽水さんに会って。

小:うそ?へへへ(笑)

T:ちょっとお話させてもらって。「君たちはデビューしてどれぐらい?」「15年です」「まだまだだね~」「陽水さんは?」「40年。」

小:最近会ったの?

T:はい。80周年まで頑張るって言ってました。

T:長いミュージシャン生活の中で、デビューしたころから変わった事、これは変えてないというものは?

小:そういうことはあんま考えないからね…その時その時、行き当たりばったりとは言わないけど、
その時その時、学んだものはたぶん生かされて…生きてるとは思うけど、そんなに変わってないと思うんだよね。

T:自分で不思議だなと思うのは、レコーディングやコンサートの技術が進歩しても、
曲作りの段階って、相変わらずウーロン茶置いて、大学ノート置いて、生ギターを持ってポロリンポロリンてゆう…その作り方が、曲を作り始めた高校生の頃から、変わらないんですけど…

小:ああ…それはちょっと変わったかもしれんな。技術的なことはね。
楽器持っちゃうと、音に左右されるから。鳴った音に。
すぐ自分が、弾き慣れたコードとか弾くじゃない?(T:あります。)
それはあんまり、いいこと無いなっていう風に…
できるだけ、楽器なしで。先に構築できる物があれば、それに越したことないし。
それがあると、とっても…流されない感じがあるね。

T:ちなみに、作詞と作曲ではどっちが好きですか?

小:好きって…好き嫌いで言えば、詞かくのやだからね。(笑)
じゃ曲書くのは好きかっていうと、どれもどうかなと思うけど、とにかく詞書くのはもう…
いやーもう、勘弁願いたいということでほんと。そっから始まるからね。

T:今?昔からですか?それは。

小:昔から…でも一枚目の頃は夢中だったから。
詞を書くのが大変だってゆうのは、2枚目ぐらいから始まったよね。

T:そんなに…いろんな恋愛の歌があっても、その相手が全部違うなんて(笑)実生活はそんな…(笑)
ミュージシャンとしてデビューして、高校の時に思い描いてたものよりももっともっと地味なんだなーって。
職人ということなのかもしれないな、とは思っていて。芸能的な華やかさはあまり…バンドやってるとそうも無く。

小:個人的な作業だからね。

T:そうですね。ウーロン茶を飲みながら、詞を、うんうんうなりながら書いていって…
それをメンバーに聴かせるときのドキドキ感。

小:あー、昔そうだったなオレも。

T:ボツになったときの…

小:あーー…。

T:うーん、ですよ。

小:発表しながら冷や汗かく、みたいなやつだろ。

T:そうなんですよ。(小:へへへ(笑))今でこそデモテープちゃんと作るようにしてるんですけど、当時は歌って聴かせるってゆう、オーディションみたいな感じだったんですね。

(BGM:ダイジョウブ)

小:そんなことすっかり忘れてたけど…そうだったな。オレも。
みんな待ってるわけだから。で、こんな曲だ、って時に、まず、自信満々てことないから。
で、歌い終わって、黙ってられるとね…。どうなの?って…

T:カラオケじゃないんだから手拍子するわけにいかないですもんね。黙って聴きますよね。

小:そういや、そういうことあったな…いやいや。

T:昔はメンバーも若くて、言葉も選ばないから「タクローくん古いよ」とか、ズバズバ言うんですけど、
最近みんな大人になっちゃって「ピンとこないけどやってみよう」なこと言われるんですよ。それもまた、うーん、て思いながら…

小:それはおおいに変わってきたってことだね。

T:それでも、最終的には、自分がこれだ!と思っていたものの何十倍もカッコよくなってたりすると、バンドっていいなあ…と。

小:ああ…いいねえ。

T:さっきの、ちょっとした屈辱感はこれはもうチャラだな、と思うようになりました。

小:いやいやいや…バンドってゆうのはねえ…いやホント、思い出すね。

T:今はもう、自分で、この曲でいきます、と。

小:自分で提出して、自分に対して。で、自分が判断するっていうのが基本だからね。

T:もしかしたら、バンドのときよりももっと大変なことなのかも。対自分が、全部責任とるぞっていう。

小:両面あるよね。うん。
どうしてもね、バンドでやると、頼る部分が出てくるから。自分が弱い部分ってゆうのは、特に…なんかちょっとリズムが、自分が、弱点持ってる時なんかは、どうしても、リズムをベースとかドラムの連中に頼るじゃない?
するとそこは勉強しなくなるから。(T:ああ~!)そうするとやっぱり、進歩が。

T:GLAYの中でも、もし今後課題がでるとしたら、相手の領域だなと思ってることをまるで勉強してこなかったっていうのが、いつかしっぺ返しが来るかもしれない。

小:まあ、でも両面あるからね。
バンドの良さはやっぱり、そいつに頼って。そいつのカラー、ね。
スタジオミュージシャンもし呼んでやったら、もちろん上手だけど、失うものもいっぱいあるだろうし…
まあ、両方あるよね。

小:でもバンド、これ言っちゃあれだけど(笑)バンドが永久に続くかどうかっていうのはね。(T:そうですねー。)
バンドは常に、先どうなんだ…解散すんのか、永遠に続くのかって宿命が。

T:ボーカルのTERUなんか、ステージ上で、「俺達は10年後を約束します!必ずまた戻ってくるから…」(小:へへへ(笑))
笑うんだ(笑)笑っちゃダメですよ~(笑)彼は真剣なんだから。(小:ああそうなんだ。)
俺も、よし、そこまで言うんなら、この10年間続く方法をなんかしら…と思ったときに、
一番心配なのが、酒の飲み過ぎに注意してねっていう、健康面だったりするんですけど。メンバー間のいがみあいというよりは。

小:君ら北海道だっけ?(T:はい。函館です。)
そういうとこから、みんなで一緒に出てきたんだろ?それはやっぱり全然違うよな。環境としては。

T:そうですね。スタジオでぶつかっても、そのあと居酒屋で昔話すれば、さっきのことは、もう一回あした考え直そうよ、って言う風に。
仕事とプライベートの分け方は、ずいぶん上手になりましたけど。

T:ここで、小田さんのバンド時代の曲を。
親戚のお兄ちゃんにテープを頂いて。それがオフコースのベストセレクション「YES-YES-YES」だったんですね。それが小田さんの音楽との出会いだったんですけど。
その表題曲を聴いて頂きましょう。

♪YES-YES-YES

バンドの話、興味深かったなあ~。
バンドを終わらせた小田さんと、バンドを続けてるTAKUROさんと。
TERUがホントに素直で純朴な人なのは、わかった。

続きは…きっとまたいつか…