小田和正ツアー2014-2015(!)本日小田日和、10/22-23日本武道館のレポ…というより感想です

October27 [Mon], 2014, 21:05

2015年の追加公演についてはひとつ前の記事です→

2014年10月22日、23日、本日小田日和、日本武道館。
「武道館の小田和正」に、またひとつ歴史を刻んだ2日間となりました。

2日間で計6時間、いろんなことがあったはずなのに…
感動しすぎ、興奮しすぎで記憶がとんでおります。
というわけで、個人の感想でーす/(^o^)\

小田さんのMCで

「武道館というと、やっぱりソロよりもオフコースのことを思い出しますが…79年?(80年?)
あれから35年後も、武道館でコンサートができることを嬉しく思う。」

みたいな言葉が、2日のどっちかであった気がする…
それはそっくりそのまま、我々が小田さんにお返ししたい。
三十数年間ずっと武道館に立ち続けて下さって、本当にありがとうございます。

あの頃、ビデオを観ては泣いていた幼い自分に教えてやりたい。
30年後もオマエはこの会場に居て、相変わらず感動して泣いてるぞ、と(笑)
・・・

まったくもってうろ覚えなのですが、MCをいくつか。
録音録画機器は使用しておりません。個人の記憶によるもので実際の内容と同じではありません。

武道館のアリーナはさほど広くなく、花道は短め。
ステージ両サイドに、1階スタンド席まで届く通路が作られていました。

花道でのMCより。
「旅先で、ご当地をしてたりするとよく声をかけられる。
『小田さんですか?ずっと大ファンです!いつも聴いてます!
で、どうして今日はここへ?』(笑)
私はもうつまらないオトナになってしまったので(笑)
『オマエ、大ファンじゃないだろ?』とは言わないで、
あっまあ、ちょっと散歩に…とか(笑)
おじさんの場合は、そういうドジは踏みません。大抵おばさんです(笑)
気の利いたおばさんだと、『コンサートあるんですよね~。仕事でどうしても行けなくて。次は絶対行きますから、また来てくださいね、』
そう言えば、丸くおさまる(笑)」

2日目MCは、小田さん、話す前からニコニコ笑っちゃってます。
つられて笑う客席。

「最近、美容院を変えまして。変えた理由はセンスが気に入らない…(笑)
その美容院が家の近所なので、その前をとおるのが、気まずくて(笑)
足早に通り過ぎる。
かといって、あなたの所はセンスが気に入らないのもうやめます!と言うのも(笑)
みなさんはそんな時、どんな対応をされますか?」

対応…よりも思ったのは、
あの大工の棟梁カットにもセンスの有無が

(コラー

2日とも、小田さんはすごい絶好調でした!

一曲目の「そんなことより 幸せになろう」から、うずうずしてる感じで、
キラキラ~やさしい雨では、さっそく花道の階段を駆け下りて、客席にマイクを向け、
花道が短いのが物足りないのか(笑)あっちへこっちへと往き来し、
階段を駆け上がり、スタンド席前の柵から身を乗り出し、ひとところに落ち着くことなく。
走っても走っても、まったく息が上がる様子もなく、力強い歌声を響かせてくれました。

花道が短かいから走る必要は無いのにね…みたいなことを言ったでしょうか?そのあとで
「少しでも、みんなのそばに行きたいという気持ちです。」(泣)

アリーナ突入から花道前まで戻って、名残惜しそうに、もっと後ろの客席を見たいのか、
歌いながらぴょん!とジャンプしてる様子は、やんちゃとしか形容できない(笑)
やさしい雨で、歌部分が終わってステージに帰ってきてからも、
バンドの演奏のアウトロに合わせてサビをガンガンに歌ってました。余力ありすぎ!

『やさしい風が吹いたら』のあとのMCが、先に書いたふたつで
ツアーも大詰めの武道館で、なぜ美容院を変えた話をセレクトしたのか(笑)
そのあと歌うのが、しっとりと切なく美しい『二人』…

どっちの日だったか、
NHKに時代劇の主題歌を頼まれた時に、なぜかBSだと思い込み、
放送される時にNHK総合だと知った。
じゃあ最初から総合とわかっていたらどうだったか…?みたいな話を。

ドラマの主題歌で、いちばん最初に書いた曲はなんだろう?と考えたけど、わからなかったとも。
(うーむむ。NEXTのテーマ…?)(ドラマなのか?)

MCのあと、明治村のVTRを見ている暗がりで、ウクレレをセットし、
ペットボトルの水をちゅうちゅうと吸い、音楽にでも合わせるかのように左右に揺れている小田さん。

『この街』

『東京の空』『たしかなこと』と、『明日』~『その日が来るまで』は、ボロ泣きでした。
東京体育館の時にも感じた、小田さんがツアーをやる意味、今回のセットリストに込められた深い思いが、
前半終了前の4曲に凝縮されている気がして。

特に『明日』は、今の自分にはとてもこたえました。
武道館という会場のせいか、自分の心が、初めてここでオフコースを観た10代の頃のように、
無意味に無防備で、素直な状態に戻るのかもしれません。
ボロボロ涙があふれて、ステージ正面の小田さんがにじんで。

ご当地紀行は全国総集編。当然、厳選されたおもしろ映像が次々と。
客席もどっかんどっかん爆笑が起きていました。
参加しなかった会場のが見れて嬉しかった!
さちゅう氏とふたりで、アベック自転車をニコニコで延々とこいでる映像が…シュールでおかしすぎる(笑)

暗がりの中、ピアノにスタンバイして、ご当地の終わりを見届けて。
後半『愛になる』で始まるのが本当に好きです。
ますます小田さんはパワーアップ、歌もピアノも力強い!

the flag、風と君を待つだけ、愛を止めないで、会場は大合唱に。
2階の天井から、1階スタンドからそしてアリーナからと、客席の歌声が降り注ぎあふれる武道館。
小田さんは、とても嬉しそうな表情に見えました。

Yes-No、まぶしそうに顔の上に腕をやり、ライトをさえぎって客席を見回して、
次の瞬間、花道を駆け降りて突入!
進入を防ぐテープをスタッフさんが外すのが待ちきれず、強引に突破(笑)
こちら側の花道でいなぴー氏がギターを弾いていたので
君を抱いていいの♪ の時に「いなぴー!」と声援をかけましたら、振り向いてくださったのですが
がっちりイヤモニしてても聞こえるものなんでしょうか?偶然?

ラブ突のミラーボールは、キターー!って感じでした!
ぐるりとすり鉢上の会場てっぺんまで華々しく照らすミラーボールにラブ突イントロ!
キャーとかじゃなくて、ギャーー!ってゆってたかも…

『mata-ne』のエピソードに、秋刀魚ネタが追加されて、また可愛くなっていました。
ネイザン氏は日本食が好きで、お刺身が好きで、鰻の蒲焼きも好きで、
先日、秋刀魚は食べたことが無いというので、小田さんがすすめた。
「黒いとこ食べるなよ」と言う前に、ネイザンもう食べちゃってた(笑)
オイシー!って。

2日目は旧い友人が、ライブに合わせて米国から帰国して参加していまして

いつも僕らが望むことは きっと同じ どんな時でも
心のままに生きていたい たとえ風は強く吹くとも

まだちゃんと感想を聞いてないけれど
遠くで暮らす友人に、この曲がどう聴こえたか、きいてみたいです。

言葉にできない~彼方 、圧巻でした。
ソロ以降「言葉にできない」が毎回ツアーで歌われるようになったのは2000年からのように記憶していますが
年を経るごとに深く美しく、凄みが増していくような…
進化し続けるから、毎回違う感動があって、
その時々でつよく受け取るものも違う。

そういえば初日?だったか、天井から、白い羽のようなものがちょうどピアノの小田さんの頭上高くからふわりと舞い落ちてきて、
うわなんて神々しい…と思ったのだった。

『今日も どこかで』の合唱は感動的でした。
6年前の、微妙に自信なさげな、大緊張の武道館レコーディングから、
みんなで思い切り声を合わせて歌える、大切な、大きな曲に成長して、帰ってきましたね。
みんなが歌う声を感慨深げに聴く小田さんの横顔が、目に焼きついています。

そして、小田さんに送られた長い長い拍手。
2008年の武道館とも、2009年の幕張メッセとも違う、
一人ひとり、それぞれの…万感の想いがこもった、とても長く熱い拍手。
小田さんが止めなければ、いつまででも拍手していたかったです。

やさしい夜、前のMCはいつも気合い入れて覚えようとするのだけど
もはやあふれる感動に身を委ねすぎて、記憶が残っておりません。
元気で、体と心を大切にしていれば、きっとまたいつか会える、と言ってくれたような…

「また、新しい曲を書いて、みんなに会えるように…」と言ったのは金沢2日目でした(新曲宣言でましたよ!)

アンコール、もっと近くに。
(この時に「武道館といえばソロよりもオフコース…」という発言があったのかな)

as close as possible ツアーの、武道館オープニングは忘れられないです。
ステージの前にOFF COURSE の文字が抜かれた黒幕が下がっていて、
やがて幕の向こうから光が差してきて…もっと近くにの演奏が始まって…
高まりゆく瞬間、幕が落ち、まばゆい光とともにオフコースが現れる…

あの時、あんなに大きく、広く、遠くに見えたステージが、
今はとても近くに感じる。
オフコースが続く願いは叶わなかったけれど、
27年後、同じ会場で、同じ曲を、
タイトルのままもっと近くに感じながら聴くことができる…
なんて奇跡的なことなんだろう。

『またたく星に願いを』で、ものすごい猛ダッシュをみせた小田さん。
ツアー最速記録を更新したかも?!
花道を満遍なくまわりながら、時にぴょんぴょんと跳ね、ずっと上の2階席を指差し…
バンドのノリもすごかったです!特にまさみさん!狂ったように立ち弾きしてました。

二回目のアンコール、ピアノ前でぽつりと。
「みんなが思ってるよりも、何十倍も感謝しています。」

ならばこっちは小田さんが思ってるのの何百いや何千倍…数えきれないくらい感謝しています。
小田さんありがとう。
コンサートを通じて、思い出はより鮮やかによみがえるけれど
それを越えた、また新たな思い出が増えていく。

今だから見える 景色がある
今だからきこえる 言葉がある

『今のこと』は、若かったあの頃への答えのようにも聴こえました。

YES-YES-YES 、小田さんと一緒に、手を振り上げながら歌いました。
もちろん会場は大、大、大合唱です。声が裏返るのなんて気にしない!
この楽曲には全てを乗り越えていく力がある、といつか小田さんが語った気がしますが
皆で歌うことによって更に力を増していきますね。
歌が、喜んでいる。。

ラストのサビで会場の灯りが明るく煌々とついた瞬間は、
1989年2月3日、オフコースラスト武道館のことが思い出されました。
何度目かのアンコール、小田さんが初めてステージから客席に飛び降りてきたこと、
眠れぬ夜、声を張り裂けんばかりに歌ったこと。
それが今や…客席の真ん中に突入、マイク、アリーナ一周、スタンド上り…
時が流れるとは、こういうことです(笑)

hello hello 、メンバー紹介。
2日目、最後に、いつもは言わない「小田和正です。どうもありがとう!」
割れんばかりの拍手と歓声が、小田さんに、バンドメンバーに、
そしてこのステージを作り上げた全てのスタッフに、送られました。
降り注ぐ拍手の中心に小田さんが、
あふれる笑顔の真ん中に、小田さんがいる。

どこで言ったか覚えてないのですが、あまりの拍手と歓声に、
「終わりづらい雰囲気ですが(笑)」って小田さん。終わらなくていいよ!

「この曲が最後になります。どうもありがとう。」

『生まれ来る子供たちのために』

武道館では、2日間ともこの曲で終わりました。

『さよなら』が初めて大ヒットした直後、注目されてる今こそ聴いてもらいたいと
アルバム “Three and Two” から、シングルカットしてリリースした曲。
小田さんの志は、ずっと変わっていない。

余裕でもう3時間歌えるでしょ!というほど、凄みある伸びやかな声で歌い切り…
名残を惜しみ、拍手を送り続ける客席に手を振って、
小田さんたちが帰っていきます。

小田さんありがとうー!また武道館きてねーー!

エンディングムービー、日本武道館のところでまた拍手。
残る会場は、あとひとつになってしまった…

途中、何度も、マイクを外して生の声で「どうもありがとう!」がきこえました。
終わり近く、小田さんが「(前半に)美容院の話をしたのが、ずいぶん前のよう」と言っていましたが
本当にそんな感じでした。3時間のライブがあっという間でした。
あまりにもいろいろなことがありすぎて
あらゆる感情が揺さぶられて、
小田さんが目の前にいたことが、遠い昔のよう。
泣いて、笑って、歌って、腰が抜けて感動して立ち尽くしてまた泣いて…
最後は笑顔で。

小田さんにとり、オフコースとソロを合わせておそらく五十数回目の武道館。
自分も、たくさんの思い出が残る会場です。
でも、ふいによみがえる懐かしさのかけら、感傷がよぎる時はあれど、
それはほんの少しの間だけ。
だって今の小田さんがいちばんなのだから!

もうこれ以上最高のライブ、ツアーはないだろうと毎回思うのに、
前回の”最高”をあっさりと超えてくる。
それが小田さんのライブ、小田さんのツアー。

最新かつ最高の、「今の小田和正」の武道館を魅せてくれた、2日間でした。
次のライブも期待しています。きっとまたいつか、武道館でも。