2014年10月29日の一本桜
あれからもう一年が過ぎたとは信じられませんが…
一年前の今日、10月29日は、
小田和正ツアー2014「本日 小田日和」岩手産業文化センターアピオのライブでした。
数日前に2015年の追加公演が発表されたばかりでしたが、
自分的には、この日が2014年ツアーの最終日、というような気持ちでした。
今も、客席の熱い熱い拍手を思い出します…
ライブ当日の夜中に書いた、MCメモ下書きが眠ったままで
前後の細かな記憶はもう残っておらず、どの曲間のMCかもあいまいですが…
一年越しの、雰囲気MCレポ~
・・・
※当ブログにおける全てのライブに関する記述は、録音録画機器は一切使用しておりません。
すべて個人の記憶に基づくもので、実際とは異なります。
正確な内容は音楽系情報サイトなどを参照ください。
10月下旬の岩手は、もう冬の入り口で、ダウンジャケット着ていったなあ。
会場付近、日が暮れてひんやりした空気の中、
駐車場へ車を誘導するため、外に立っているさちゅう氏を発見。
18:30、定刻にコンサートはスタートしました。
本編のセットリストは武道館などと同じだったと思います。
小田さんのMCから。
「ホントに寒い中、来てくれてありがとう。
寒い中、こんなへんぴなところに…(あっ)
最終日だと思って、全国から集まってきた人たちもたくさん…(拍手!)
えーーー。。
2~3日前に、追加公演が発表となりまして(笑)
僕らも、今日が最終日だと思って突っ走ってきまして、
昨日、スタッフ全員で、大打ち上げをやってしまいました(笑)
気持ちは最終日のつもりで、
本日、小田日和はもとより、
盛岡日和、全国日和、みんな日和になるように、がんばります!」
客席からの『おださーーーん!』という声援に、ペコリとおじぎ。(かわいい)
「まあそんなわけで、全国のイベンターたちが集まってくれて。
とっても、愛を感じるわけです。
いつもは『愛』なんて言わないけれど…年取ってくると、素直にならないと。
我が国では、昔は、『ツアー』なんて無かった。
お客さんは入ってくれないし、東京も2日間は無し、最終日なんて無い。
初日が最終日。
緊張に緊張して…もう一回やらしてもらえたら…と思っていた。
ツアーができるようになって、とっても嬉しくて
さっき楽屋で、最終日って思ってたら、
(昔)東京で、一日だけやったコンサート…あの時と似てる…
さて、シンとしたところで(笑)
『歌』って、やっかいなもので、
レコーディングで一生懸命歌っても、みんなの前で、生で歌ってみないと
果たして自分が歌ったものが正解かどうかはわからない。
不器用で…歌ってみないと、ツアー出てみて『あーこれが正解だった』と。
こないだ、久しぶりに『小田日和』を聴いた。
自分の曲を聴くのは勇気がいる。
あ、この曲は、こっちが正解だったな…という時の、いたたまれなさ。
遠くから、自分のCDを聴いて、今日は『あ、いいんじゃない?』と思った。(拍手)
昔、北の湖、相撲の。奥さんが、ダンナの取り組みを怖くて見れないから、ふすまを閉めて音だけ聞いて…
あ、つまんない例えをしてしまいましたが(笑)」
(客席:「小田さん好きーー!!」「かわいいーー!!」などあちこちから)
「いろいろ言われても対応できないので(笑)すいません(笑)」
・・・
岩手のご当地紀行メモ。
盛岡城址公園の紅葉が見頃で、「ビューティフルー!」
「散りゆく直前がキレイだというのがいいね。人間はそうはいかないねえ」
「オレも直前に輝こ☆」
盛岡城跡公園にて、小学生のグループに話しかけると…
小学生「まあ要するに修学旅行の練習ですよ」
行ってしまってから、その発言にずっとウケている小田さん。
「要さなくてもいいんだよ(笑)」「生意気なガキだ(笑)」
「オレはあんなんじゃなかったと思うんだよ、生意気だったけど(笑)」
「さちゅう、ドトール行こ♪」
岩手県庁屋上展望台。「学生の時、50年ほど前に見学に来て以来です。」「これといった施設はありません。素朴な展望台です。」
「とっても昔からあるレストラン、公会堂食堂。」
雰囲気のあるお店です。伝統のカレーを食する小田さん。
もりおか町家物語館。
青山駅で「父がすごくファンなので…」父ね(笑)
駅のホームで「列車が来ます」とアナウンス。「はいはい」5回ほど繰り返されて「わかってるぞ。」と。多くね?(笑)
「初・渋谷村。何もない。」
「思い出の山、思い出の川。」「素晴らしいね。」
啄木記念館に来ましたが…『月曜休館』「さちゅうーー!!」(笑)
盛岡八幡宮にて「明日、あさって、最後の2日間が無事に終わるように祈願しましょう。」
岩山の展望台で「5ヶ月に及ぶツアーご当地紀行の、最後のショットになりました!」
「最後まで、思いっきり盛り上がっていきたいと、思います!!」
・・・
どこで話したんだったかな…
小田さんと、バンドと、スタッフと、客席と…みんなの気持ちがぎゅっとひとつになって…
この素晴らしいツアー、とっても素敵な空間が、一曲終わるにつれて、最後に近づいてゆく。
このまま終わりたくない。。
そんな思いが小田さんにも客席にもよぎる。
「いろいろ考えるわけで…
なまじツアーとか、最終日とかゆってるから。言わなきゃいい。
ずっとやってりゃいいんだから。どっかの劇団みたく。
でもそれじゃお客さん減っていっちゃうんだな。
だから、区切りをつけたほうがいいんだよ。」
本編ラスト2曲前、『今日も どこかで』を歌い終えた時のこと。
拍手が、鳴り止みません。
「小田さんありがとう!」
「ツアーやってくれてありがとう!」
歓声が混じる、長い長い拍手は、いつまでも続き、
やがて、会場が一体となった、大きな手拍子へと変わりました!
止まない拍手に何度も小さくおじぎをしながら、花道中央に立っていた小田さんは、
突然、花道を飛び降りて、グランドピアノで音をとり、マイクをつかんで
誰かがいつも君を…と、『今日も どこかで』のサビを、アカペラで、歌い出しました。
小田さんの歌に手拍子を合わせ、客席も一緒に歌い出します。
栗ちゃんが小さな音でそっと伴奏をつける。
会場中が、大合唱になりました。
この時のことは、鮮明に覚えています。
突然アカペラで歌い出した小田さん、
感極まった表情。
会場にいる人たちみんなと小田さんの心がひとつになって、共に歌った瞬間。
巡り会って そして愛し合って
許し合って 僕らはつながっていくんだ。
わたしはボロボロ涙がこぼれて止まらなくて、
泣くか歌うかどっちかにしなさい状態だったと思う。
感動しすぎてもう…なんとかしてくれーー!!
「…コンサートの途中で、アンコールが来たのは始めてです(笑)
でも、まだあるんで(笑)
全国各地、みなさんが盛り上げてくれて、素敵なツアーができました。
もし、みなさんの知り合いに、そんな人がいたら
よろしく伝えてください。どうもありがとう。
とってもハッピーです。」
・・・
アンコール。
「さらにハッピーであります!
今日は、ここにいるみんなと、
全国各地に来てくれたみんなのためと、
ここにいる僕らのために、
『もっと近くに』をやりたいと思います!」
このMCで、また号泣した記憶…(;_;)
「皆さん、時間はダイジョウブでしょうか。
『小田日和』は10曲のうち9曲。ふっふっふ(振り向きながら笑う)
最後の一曲をやりたいと思います。」
『今のこと』
「素晴らしい夜になりました。
みんな日和だったと、確信しております。どうもありがとう。」
『生まれ来る子供たちのために』
『いつも いつも』
「どうもありがとう!
また会おうぜ!!」
・・・
外はぐんぐん気温が下がってたけど、中はすごく熱かった!
小田さんが『また星』ですごい猛ダッシュをみせたけど、
オンステでの大サビに間に合わなかったこととか(笑)
前日の大打ち上げで飲み過ぎた人いたんじゃ?疑惑とか~(笑)
嬉しいこと、楽しいこと、感動して、泣いて…たくさんなことがあった。
オンステに上がった友人の姿に、思わず笑顔になったこととか
もっといろいろ覚えていたかったけど。
レポはすぐ書かないとダメですね(反省)
小田さんの表情はとても凛々しく、若々しくて
でも、歌い始める時のまなざしは、怖いくらいの真剣さだった。
歌声はまっすぐに伸び、艷やかで
心を大きく揺り動かし
会場がぎゅっとひとつになって、
とっても温かな時間が流れていた…
2014年のツアー最終日。
外に出たら真っ暗で、吐く息は白く、しんしんと冷えていて
すっかり人もまばらになったツアトラ前で、写真を撮ったりした。
静かになった会場前。
さっきまであんなにたくさんの人たちが、泣いて、笑って、歌っていたのが嘘みたい。
楽しかったなあ。。
岩手は東北は、これから冬に向かいます。
小田さん、また東北に来てね。
みんなが待ってまーす!