ご質問を頂いたので…下書きのまま眠ってたMCレポ。短いですがアップします。
※当ブログにおける全てのライブに関する記述は、録音録画機器は一切使用しておりません。
すべて個人の記憶に基づくもので、実際とは異なります。
正確な内容は音楽系情報サイトなどを参照ください。
「本日 小田日和」2015/3/11大阪城ホール、MCでお父様との字に関するエピソード。
・・・
【小田和正ツアー2014-15「本日 小田日和」3/11大阪城ホールMC】
老化、という話から…
思ったような字が書けない。
いつもコンピューターを使ってるけど、できるだけ字を手で書くように。
ひらがなが…「あ」がうまく書けない。
最後の(くるっと円を描くようにして)最後、、自分が思ってるようなカーブが描けない。
うちの親父が字がうまい。丁稚奉公の時に夜中に筆を練習したのか、
親父とは折り合いは良くないけど(笑)ある時、「あ」がうまく書けない、と言ったら
「お、書いてみろ。」と。
書いてみせて「それでいいじゃないか。」
…ま、それだけなんですけど(笑)
「あ」を書くと、親父の顔を思い出す。
そのあと、「今だから」の時の話もありました。
歌ってる最中に字で思い出しましたが
昔、財津とユーミンと、30年位前「今だから」という曲を作って
3人集まって、俺が字を書いてたら、
ユーミンが「あ、そういう字書くんだ」
…そういう字…意味は聞きませんでしたけど(笑)
綺麗に書いた図面、譜面、字を見てきたけど、大したことないですね(笑)
きったねえ譜面だな、っても、音を出すとすごい…
すごい綺麗な譜面だと、すごいいい曲のような気になるけど、大したこと無い(笑)
ユーミンはそんなふうに人の書く字を見てんだな、と思った。
そのあとで明治村のVTRが流れたのですが
「この辺ですっごくウケてて、私はとっても嬉しいです(笑)」
この日は3月11日ということで
小田さんも客席も少し特別な思いがあったように感じましたが(ライブ後の取り急ぎメモ→)
お父様とのほっこりするエピソードも話してくれていました。
・・・
お父様が書く字のお話は、2011年の横浜体育館でもきいたような気がします。
ということで当時のレポより。
【小田和正ツアー2011『どーも どーも その日が来るまで』6/9横浜文化体育館】
「サインを頼まれた時に、名前を入れてください、って言われることあって、
その中に、自分の苦手な字があると、その字を書きたくない。
オレは、親父とあまり会話を交わしたことが…実のある会話をした記憶がほとんどない。
で、うちの親父は小学校しか出てないけど、昔の人は独学で…
しっかりやっていたんでしょうね、字がうまかった。
それで、ある時、親父に『字がうまく書けない』
『なんの字だ』
『ひらがなの、あ』
『書いてみろ』
それで書いて、うまく書けなくて、
『いいじゃないか』
『いや、これじゃ駄目だ』
なんて、そんな話をしたことを、よく…最近よく、思い出しますね。
さて、この話から、どうやって曲に…(笑)ちゃんと考えてきたんですよ!(ふふん♪)
これから歌う『若葉のひと』の、葉っぱっていう字…
うまくかきたいけど、これが、ふわーっとなっちゃうんだよな~…(笑)
では、葉っぱのことは忘れて、(笑)曲にいきます。」
・・・
小田さん、文字の話を時々しますよね。それも、普通の人は思いもよらない視点で。
根っから分析好きなのかなあ?とか思ったりします。さすが理系。
恭子さん、の「恭」がタコみたいな字…とか(笑)
ひらがなの不思議さについては考えたこともないですが、
たしかに「あ」は小さい頃…5~6歳の子供には書きにくかったような記憶。
つまり、小田さんはある部分、幼いころの新鮮な感性を忘れていないということなのかも。