忘れられない夜をつくろう・2

December01 [Mon], 2008, 14:30

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小田和正ツアー2008「きっと またいつか 今日もどこかでFINAL」
11月26日、東京ドームのMCだけレポです。

録音録画機器は一切使用しておりません。うろ覚えの記憶に基づくもので実際の内容と同じではありません。
以下MCネタばれです。 

「ドームで、どーもーーー!!」

オープニングから一気に4曲、花道で歌った後の、
MC第一声が、これでした~

ご当地でも思ったのだが、小田さん…意外と…ダジャレが…好き?

「ほんとにお客さんが来てくれるのか心配で、みんなが(会場に)入ってくるのを、ずっと隙間から見てました。 」(ええっ

┃フェンス┃口 ̄;)どきどき ← 隙間からこっそり覗くK.ODA

「こんなにたくさん来てくれて、どうもありがとう!」

「しかしながら、遠くて見えない、小さすぎる…という人もいるかと思いますが、なんとかそれを乗り越えて、私は最後まで精一杯がんばっていきまーす!」

「次の曲ですが…
…予想を遥かに超えて広いですね~。あ、どうも~(にこ)
(客席:おださ~ん!)はいはい(笑)
次の曲は、若い頃をいろいろ思い出しながら書いた曲、
そして、ほんとに若かった頃の曲、つづけてやりたいと思います。」

「『きかせて』という曲は、オフコースの”We are” ツアーの最後に演奏した曲で、いま(モニターで)流れた夜景は、その時に流れました。
”We are” というツアーは、僕は好きだったんですねー。

(客席から次々と声がかかる)あ、ど~も~。ど~も~(笑)
今日は一晩中どーもどーもゆってますが…

みんなにききたいことがたくさんあって、
今日、この期におよんで、初めて、私を見る、という人は…

(予想以上にたくさん手が挙がってびっくり。

なんと、オンステージシートでも半数近く挙手してた!

…じゃ、”We are” を観た、という人は?
(少ないながら手が挙がる)

オフコースは、騙され続けて(笑)被害者意識たっぷりでやってきた。
で、”We are” でやっと、みんなたくさん来てくれるようになった。
騙されて…テレビでヤなこといっぱいあった。
で、テレビなんか出るもんか!という姿勢が好きだったね。

広さに、自分のペース配分がよくわかんない…いや配分なんかしませんが、あれ?オレ、声出てんのかな?とか。

(話している間も客席から「小田さん!」コール続々。
そのたびに「はいはい」「はーい」(笑))

…曲、やりますか。
ここで『さよなら』を歌うんですが、好きな曲のアンケートなんか見ると
いまだに『さよなら』が根強く残ってる。
やっぱみんな好きなんだろうね。
もちろん『さよなら』はもういい、と思っている方はいっぱいいると思いますが(笑)
『さよなら』やりたいと思います。」

『さよなら』

(歌い終わって、客席から「かっこいいーー!」)

「え~、さよなら、ちょっと間違ったけどそれでもカッコいい?(爆笑)
…なんかわたしはきみまろになった気分ですが

(笑)

歳とって、たいがいのことは知ってる知ってる、となって来たんですが、
思いがけなく知ったこと…(なんだろう?

車を運転していて、ガムを噛んでて、薬を飲もうと思ったのね。ペットボトルの水で。
で、ガムを(ほっぺたの)左に寄せて、薬を飲もうとしたら、
ガムに薬がくるまっちゃって、口の中でなんとかしようとしたらカプセルがあいちゃった(!)
結局、ガムと薬がぐしゃぐしゃになって思わず吐き出した(笑)
そんなことがあるんですねー。トシとってから知りましたねー(笑)」(それか!

「ドームの実体がつかめてきました…。

僕はいつもは、もっともっと思い切って走るんですが、
ちょっと前にゲネプロ、幕張でリハーサル中に、調子に乗って自転車で走って飛ばして、ひっくり返って腰を打ちました(ええええっ!!


なので、気持ちは全力でも走れない。。

こんな広い所で、全力で走れない私の気持ちを察してください!(笑)
でも、がんばりますから、みんなでケツを叩いてください!(笑)

ホントは(ケガのことは)言わないつもりだったんですが、『すてき~』とかいうから、ついゆってしまいました(笑)すいません。」

「歌、うたわなきゃなんないのに、こんな広さで話してもニュアンス伝わるかな?なんて…」

(スタンド?遠くの方から拍手~徐々に大きくなり~会場全体で拍手!

…どこの現場の拍手かと思ったよ。うちの現場だ!(笑)
歌やろうか(笑)」

『たしかなこと』

「今、歌いながら…小さい頃ずっとプロ野球選手になりたかった。
それでこうやって球場でコンサートやってっから不思議だなと。」

「ドームツアーのリハーサルをやってた場所はスタジオが2つあって、
となりでは織田ゆうじがリハをやってた(ほえ~)
17年前、ね。ドラマで。
そん時に、保奈美ちゃんと会って、対談とかしてね。

(嬉しそう)

でも、織田ゆうじ君とは、その時も、会ったことが無い。(そうなんだ…)
縁がないんだろうな、と思ってたら、今になって会った。

で、挨拶しないとな~と思って。
向こうは黙ってたけど…シャイなのか、横柄なのか(笑)
私の方から挨拶に行って。

で、会った時に、私はキザなこと言いましたね~

『やっと、逢えたな…

』(爆笑)

向こうは、

『そうですね。』(笑)

「今回のツアーで、昔の曲をやってたら、良かったと言ってくれて。
やってる時はそんな喜んでくんないのに(笑)

ツアー中は『夏の日』という曲をやってたけど、今日はもう夏じゃないから、『恋は大騒ぎ』をやります。」

『恋は大騒ぎ』

(客席から声がかかったが、よく聞こえない)

「…遠くで叫んでるけど(笑)叫んでることはわかるから(笑)」

「ちょっと話していいですか?
こないだ武道館やった時にきいたんですが、34、5年前、
25人ぐらいの人だけ、ファンがいたんですね(笑)
で、その人たちが年賀状くれて、返事、書いたんですね。
その時のハガキを持ってる人、いますか?ってきいたら、
ひとりいましてね。感動しました。
一緒に歳とってきたね。って感じです。」

「その後に、シングル『僕の贈りもの』が出て、
次に出したのが『もう歌は作れない』これを歌います。」

『もう歌は作れない』

「なんか言いたいことがあったような…(メモ見る)(笑)
35年前の年賀状も驚いたけど、今回のコンサートツアー、53本全部観た人がいるんだって(!)すごいねー。何が面白くて来たんだろう。
ありがたいことですが。」

『メドレー』(6曲)

「どれくらいの時間でしょう…6回裏ぐらいですか?

(えっもう?)

若い頃はとんがってますから、いろんなことが不満で、
日本はこのままじゃ絶対ダメになっちゃうと思ってて、そんな歌ばかり書いていた。
この曲もそんな歌のひとつです。」

『生まれ来る子供たちのために』

「えー、どうも~。えへへ。
ありがとうございました!(拍手!)
ドームは思ってたよりずっと広かったけど、
予想してた以上に、ずっと楽しかった!(わーーー!!大拍手!!)

…この大空間を大疾走する予定でしたが、
その機会は、次に取っておきます。
必ず、走ってみせます!!」

「どうもありがとうーーー!!
ひとつ面白い話しますと、
自転車で転倒して、大転倒した夜に、痛くて眠れなくて、
あーどうしよう、と思いながら…
で、眠れなくて、朝も早くに起きちゃって、
テレビをつけたらめざましテレビの占いをやってました。

『本日のナンバーワンは…乙女座!
ラッキーアイテムは、自転車でーす!!

』(爆笑)

本当の話です(笑)」

最後は、マイクを持たずに、口元に両手を当てて、

「どうもありがとう!!」

忘れられない夜をつくろう・1

November30 [Sun], 2008, 14:28

東京ドーム2日間が終わって、すっかり抜け殻のようになっております。
あれは夢だったんじゃないかな? 
ツアー中、一度も当たらなかったオンステージシート。
どうやら、ここでやっと、くじ運を使ったらしいです。

ステージから見た東京ドームは、てっぺんまで人がぎっしりで、
でも、ひとりひとりがとってもよく見えた。

2階スタンド席の一番うしろで、大きく手を振ってた人たち。
思わず立ち上がって手拍子を始める人。
小田さんはみんな見えてたよ。

こんなにたくさんの人が、小田さんの歌を聴きに来ている。
小田さんが、どこまで走るつもりだったのか、考えると恐ろしい…
もしケガをしていなかったら…スタンドをよじ登りかねませんわ。

超満員のスタンドに、ペンライトが光ったら、すごくキレイだろうな~

とは思った(笑)
(小田さんのライブではペンライト類は禁止されとります。)
「とんぼになった気分@テアトロン」になるからダメか…

それと、何がびっくりって、
あんなにたくさんの観客に囲まれて、その中心で演奏しているファーイーストクラブバンドの、なんつーか…
横浜BLITZとなんら変わらぬリラックスさ加減(笑)

いなぴーの笑顔、万作さんと有賀さんのアイコンタクト、楽器に囲まれ楽しそうな木下さん、淡々と弾いてる栗尾さん、計り知れない情熱を隠した園山さん(笑)

小田さんがたまに、ひと言ぼそっと何か言う時があって、
瞬時にその意思をくんで対応するバンドメンバー。

アリーナツアー以上に、花道があちこちに延びていて、
それぞれが旅に出ても、振り返ることなく、ぴったり息のあった演奏ができるなんて。
なんという信頼感、結束の固さなのかと、そこも驚愕でした。

小田さんは、一週間ほど前の幕張でのリハーサルで、
自転車に乗って「そんな必要はまったく無いのに」猛スピードで走り回っていて転倒し、脚を怪我してしまいました。(2日目に、腰じゃなくて脚のケガだった、と言っていました。)
それで、花道を走ることができなくなってしまったことを、とっても悔しく思っていると。

リハから全力で、みんなのこと楽しませようと一生懸命で、
自分が頑張ることで、みんなを喜ばせよう、スタッフにむくいようとしていた小田さん。

ずっと野球が大好きで、だから野球場にもきっと特別な思い入れがあって、
そのグラウンドを縦横無尽に駆け回るのを、小田さんもファンもとっても楽しみにしていた。

それなのに…
私も悔しいです。小田さんの気持ちを思うと、悔しくてたまらない。
なんでこんな、ひどい!と思う。

思えば3年前、さいたまアリーナのクリ約でも首と肩を痛めてたし

15年前の横浜スタジアム初日、派手に転倒して流血し

日頃から、一生懸命がんばってる小田さんなのに…どうして…

何度か、ステージ間近で見た小田さんは、
笑顔というよりは、なにかこう張りつめた…というか、
みなぎっている力が、青い炎のように発光しているというか…
うかつに近づいてはいけないような、強い意志、オーラにつつまれていました。

でも表情はやわらかくて、走れない悔しさを秘めつつも、
みんなを楽しませようと、できるかぎりの距離を歩こうとしてる。

MCは、ドームだろうといつもの小田節全開で、
でも、歌い始めると、まさに身を削るよう。
何万人ひとりひとりの感情を、強く熱くゆさぶり続ける。

ドームという巨大な空間が、小田さんの歌声、小田さんの音楽でいっぱいになって、
ひたひたと静かな幸せに満ちている…

小田さんは、ものすごく、愛情深い人なんだと思いました。
うまく言葉にできませんが。

ドームも、アリーナも、ホールも、ライブハウスも、
小田さんにとっては変わりはないのかもしれないです。

忘れられない、たくさんの夜を、ありがとう。小田さん。

MCレポに続きます!

20年前の東京ドーム

November30 [Sun], 2008, 4:12

 OFF COURSE ”The Night with Us”
  1989年2月26日、東京ドーム 演奏曲メモ

若干、記憶違いの部分があるかもしれません。 

(SE. ムーンライト・セレナーデ)

1. 緑の日々
2. 君住む街へ
3. LAST NIGHT

4. 夏の日
5. こころは気紛れ
6. 逢いたい

7. 時に愛は
8. 言葉にできない
(あなたに会えて ほんとうに…の所で小田さんが歌えなくなる)

9. きかせて
10. たそがれ
11. 夏の別れ

12. IT’S ALL RIGHT(ANYTHING FOR YOU)
13. she’s so wonderful
14. 君が、嘘を、ついた
15. ぜんまいじかけの嘘
16. Tiny Pretty Girl

17. YES-YES-YES
18. 生まれ来る子供たちのために

(SE. 君住む街へ)

アンコール1
19. Yes-No

アンコール2.
20. 眠れぬ夜
21. 愛を止めないで
22. いつもいつも

(SE.アマポーラ)

退場を促すアナウンスを遮るように、みんな必死で拍手をした。
でも、もう決して現れることは無かった…と思う…

記憶の中で、果てしなく広かった東京ドーム。
ステージまでの距離が、切ないくらい遠くに感じていた。

20年ぶりにドームで観た小田さんは、
ライブ中ほとんど後姿しか見れなくても
スタンド前を歩く姿がまったく見えなくても
思ってたよりずっとずっと近くて、
東京ドームってこんなに狭かったっけ?と。

20年後、こんな風に思える日が来るなんて、考えられなかった。

2008年11月26日、27日。
なんだか、すべてのことに感謝したい夜でした。

20年、あっという間だったな。

そして私は「20年前とまっったく行動が変わってない」と太鼓判をもらいました~

(わはは)