忘れられない夜をつくろう・1

November30 [Sun], 2008, 14:28

東京ドーム2日間が終わって、すっかり抜け殻のようになっております。
あれは夢だったんじゃないかな? 
ツアー中、一度も当たらなかったオンステージシート。
どうやら、ここでやっと、くじ運を使ったらしいです。

ステージから見た東京ドームは、てっぺんまで人がぎっしりで、
でも、ひとりひとりがとってもよく見えた。

2階スタンド席の一番うしろで、大きく手を振ってた人たち。
思わず立ち上がって手拍子を始める人。
小田さんはみんな見えてたよ。

こんなにたくさんの人が、小田さんの歌を聴きに来ている。
小田さんが、どこまで走るつもりだったのか、考えると恐ろしい…
もしケガをしていなかったら…スタンドをよじ登りかねませんわ。

超満員のスタンドに、ペンライトが光ったら、すごくキレイだろうな~

とは思った(笑)
(小田さんのライブではペンライト類は禁止されとります。)
「とんぼになった気分@テアトロン」になるからダメか…

それと、何がびっくりって、
あんなにたくさんの観客に囲まれて、その中心で演奏しているファーイーストクラブバンドの、なんつーか…
横浜BLITZとなんら変わらぬリラックスさ加減(笑)

いなぴーの笑顔、万作さんと有賀さんのアイコンタクト、楽器に囲まれ楽しそうな木下さん、淡々と弾いてる栗尾さん、計り知れない情熱を隠した園山さん(笑)

小田さんがたまに、ひと言ぼそっと何か言う時があって、
瞬時にその意思をくんで対応するバンドメンバー。

アリーナツアー以上に、花道があちこちに延びていて、
それぞれが旅に出ても、振り返ることなく、ぴったり息のあった演奏ができるなんて。
なんという信頼感、結束の固さなのかと、そこも驚愕でした。

小田さんは、一週間ほど前の幕張でのリハーサルで、
自転車に乗って「そんな必要はまったく無いのに」猛スピードで走り回っていて転倒し、脚を怪我してしまいました。(2日目に、腰じゃなくて脚のケガだった、と言っていました。)
それで、花道を走ることができなくなってしまったことを、とっても悔しく思っていると。

リハから全力で、みんなのこと楽しませようと一生懸命で、
自分が頑張ることで、みんなを喜ばせよう、スタッフにむくいようとしていた小田さん。

ずっと野球が大好きで、だから野球場にもきっと特別な思い入れがあって、
そのグラウンドを縦横無尽に駆け回るのを、小田さんもファンもとっても楽しみにしていた。

それなのに…
私も悔しいです。小田さんの気持ちを思うと、悔しくてたまらない。
なんでこんな、ひどい!と思う。

思えば3年前、さいたまアリーナのクリ約でも首と肩を痛めてたし

15年前の横浜スタジアム初日、派手に転倒して流血し

日頃から、一生懸命がんばってる小田さんなのに…どうして…

何度か、ステージ間近で見た小田さんは、
笑顔というよりは、なにかこう張りつめた…というか、
みなぎっている力が、青い炎のように発光しているというか…
うかつに近づいてはいけないような、強い意志、オーラにつつまれていました。

でも表情はやわらかくて、走れない悔しさを秘めつつも、
みんなを楽しませようと、できるかぎりの距離を歩こうとしてる。

MCは、ドームだろうといつもの小田節全開で、
でも、歌い始めると、まさに身を削るよう。
何万人ひとりひとりの感情を、強く熱くゆさぶり続ける。

ドームという巨大な空間が、小田さんの歌声、小田さんの音楽でいっぱいになって、
ひたひたと静かな幸せに満ちている…

小田さんは、ものすごく、愛情深い人なんだと思いました。
うまく言葉にできませんが。

ドームも、アリーナも、ホールも、ライブハウスも、
小田さんにとっては変わりはないのかもしれないです。

忘れられない、たくさんの夜を、ありがとう。小田さん。

MCレポに続きます!