シセル・シルシェブーの歌う『ソリティア』

March18 [Sat], 2006, 22:14 

Gift of Love / Sissel Kyrkjebo

ノルウェーのシンガー、シセル・シルシェブーの歌声を初めて聴いたのは、94年のリレハンメルオリンピック開会式。

透きとおった光の柱が、空に向かってすっくと立っているようだった。

その声に魅了されて、シセルの歌を聴くようになった。
ビブラートをかけない、のびやかで澄みきった声。

自分の気持ちもすうっと、光の柱と一緒に高みに連れて行かれるような気がして、疲れると、深呼吸をするようにシセルの歌を聴く。

「Gift of Love」は、シセルがオリジナルとポップスのスタンダード・ナンバーを歌っているアルバム。
その中に、ニール・セダカ作の『Solitaire』が収録されている。
ソリティア、一人遊びのカードゲームのこと。
パソにも大抵入っていて、煮詰まるとよくやったものですが。

一人遊びを孤独になぞらえた歌。
メロディーはあくまで美しく、歌詞は救いようも無く暗い。

There was a man 
A lonely man 
Who lost his love 
Through his indifference

シセルが歌う『ソリティア』。

真冬の空気のようにきりっと澄んだ歌声は、ソリティアという言葉の持つ絶望を、残酷なまでにくっきりと浮かび上がらせる。
彼は、ただ一人きりでゲームを続けるだけだ。

歌い出しの静けさが嘘のように、
ラストに向けて、徐々にシセルは高々と声を張り上げて歌う。
まるでひっそりと硬く凍っていた湖の氷が溶けて、春の嵐に湖面が激しくうねり始めるように。

And solitaire’s the only game in town
And every road that takes him
Takes him down
While life goes on around him everywhere
He’s playing solitaire

どうか彼の人を孤独という絶望から救ってください、と祈るように。

救いようの無い歌のはずが、シセルが歌うとひとすじの希望を感じさせる歌に変わり、そこには光が射す。
光の柱。

「Solitaire」Neil Sedaka / Phil Cody より歌詞一部引用

「はじめてのやのあきこ」

March09 [Thu], 2006, 14:15

「はじめてのやのあきこ」/ 矢野顕子

2曲目「中央線」に、小田和正さんが歌とギターで参加しています♪

昨年12月6日の武道館ライブ。
サプライズゲストのアッコちゃんと歌ったのが「中央線」ですよ!
アッコちゃんは「ふんわり」という言葉が似合う人で、
武道館中が、ふんわりした空気に包まれて、
小田さんとアッコちゃんの、澄んだ結晶のような歌声が、ゆっくりと漂うように流れていました。
(その時のレポはこちら→)

CDを聴いたら、部屋の中がまさしくそんな感じになったよ!

空間がふわっ、と広がって、音のひとつひとつが漂い、すうっと消えて行くのが見えるよう。

ピアノとギターと、二人の声だけ。
完璧な世界がそこにあります。
余分な音はひとつもない。

二人のボーカルがときに重なり、絡み合う。
ピアノとギターの音が寄り添い、絡み合う。

 走り出せ中央線
 夜を越え 僕を乗せて

どこか遠くで、ひっそりと走り出す中央線。
そんな、夢の中のような情景が浮かんできます。

繰り返し聴いていたら、なぜかビル・エヴァンスのピアノと、スコット・ラファロのベースを思い出したり。

矢野さんと小田さんの『対話』が見事に調和していた。

小田さんの、少し抑え気味なボーカルってセクシーだよねー!(力説)
潤子さん、要さんとの歌でも思ったけど。
低音でハモるとことか!ぞくぞく~!

アルバムは全7曲。小田さん以外のゲストは、
マッキー、YUKIちゃん、陽水、キヨシロー、上原ひろみ。
キヨシローは誰と組んでも主役(笑)上原ひろみさんのピアノは一度生で見てみたいものです…ただしNYじゃなくて日本で。

矢野さんのピアノと、唯一無二の歌声・音色を持つ人たちとのコラボ。
シンプルで極上の贅沢。

「中央線」作詞・作曲 / 宮沢和史 より歌詞一部引用

スマスマに山本潤子さん

February21 [Tue], 2006, 19:32

昨日、スマスマに山本潤子さん(稀代のボーカリスト@小田さん)が出てらっしゃいました~♪
「翼をください」スマと歌ってた。
相変わらずきれいで凛として、かっこいい方です。
この歌を聴くと、八景島カウントダウンを思い出す。
雨の中、小田さんと、潤子さんと一緒に歌ったなあ。

「翼をください」は「竹田の子守唄」のB面だったんだ。

優勝を記念に音楽をやめよう、と思って出場したヤマハのコンテストで、
潤子さんのいた「赤い鳥」に負けたジ・オフコース。
小田さんたちは、負けたまま音楽をやめていくのは耐えられなかった…ってどんだけ負けず嫌いなの(笑)
まあそのおかげで、ジ・オフコースも活動続行したわけですから、赤い鳥さまさまであります。

それにしても昨日のスマスマ…
コントドラマといい、歌のコーナーといい(なんか風うたみたいだった)、TBSかと思ったさ、一瞬(笑)
あのソファーは、は、反則だろう!うがー!

今宵は「風のようにうたが流れていた」DVD、潤子さんゲストの回をみようと思います。