古い日誌に書いてあったこと

November18 [Sat], 2006, 20:30

部活のマネージャーだった友人が、引っ越しのときに
「部誌が大量に出てきた。」と言う。
「読んでみ。面白いよ。」

部誌(部活日誌)とは、部活の毎日の練習内容や、コーチから言われた反省点等を、大学ノートに細かく記録した日誌である。
持ち回りで担当し、ページの下には続けて自分自身の反省すべき点、次の試合の目標などが書かれてある。
おそらく創部からずっと、真面目に書き続けられてきたと思われる。

ところが、我々の上の学年から、
「自分自身の反省と目標」という真剣、かつ真面目な部分が、
「さいきん自分が興味あること」を自由に書き綴る、交換日記のようなコーナーに変貌していた。

ユーミン「あの日に帰りたい」の歌詞を書くちょっと悩める人。

大友克洋の漫画のイラストをみっちり描きこむ人。
プラモの素晴らしさについて熱く語る人。(←部長)
テスト勉強から逃避して、自作4コマ漫画を描く人。
好きな音楽、小説、マンガ、映画のこと。

読み返すと、当時のわいわいした熱気を思い出して、懐かしい。
あーこの本すごい好きだった、この曲みんなで聴いたね。

15歳の私は、いったい何を考えていたのか。
さぞかしこっぱずかしいこと書いてんだろな・・。
余りに恥ずかしい内容だったら、こっそり破って燃やしてしまえ。

そう思いつつ、自分の書いたページを見つけた!

ストレッチ、ランニング、筋トレなどの練習内容の記録。
顧問、部長、トレーナーの反省の言葉。自分の反省。
字がまだ幼い。

そして、そのあとに綴られていた文章は・・(どひゃーっ!)

『小田和正さんて素敵ですよねー!!大好き!!』

『1982年武道館のライブビデオ、18,000円もするの、高すぎー!!

買えません…でもいつか絶対買います!!』

・・・ (=_=)

15歳だった自分に言ってやりたい。
あれから世の中にはDVDというものが普及して、
今は1982.6.30武道館ライブのDVDが4,300円で買えるんだよ。
もちろん自分の手元にあって、好きな時に観られるようになったんだよ、と。

あなたの宝物だった『オフコース』は、解散してしまったけれど、
メンバーみんなそれぞれの道でずっと音楽を続けているよ。

小田さんは今も素敵な人で、私は今も変わらずに小田さんが大好きだよ。

つか、私よ…。進歩ねえ…