小田和正ツアー2008『今日も どこかで』
7月19日、朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター。
朱鷺メッセは、他のアリーナ会場と違って固定のスタンド席がありません。
ただの、だだっ広い空間です。
フロア中にきっちりと椅子が並べられ、右端と左端のブロックのみ、見やすいように傾斜がついていました。
その、130m×60m、面積7800平方メートルの広いフロア中に、
長い花道を張り巡らせ、
小田さんは、あの3時間のコンサートで、
一体どれぐらいの距離を走り抜けたのでしょうか。
最後の最後まで全力で、まさに縦横無尽に走ってくれて。
ほんっとに、全力疾走につぐ、全力疾走だったんです。
その姿を見ていたら、泣けて泣けて、仕方なかった。。
私の周囲は、熱いファンばかりだったようで、
ものすごい盛り上がりでした。
小田さんは「最初から飛ばし過ぎたかな(笑)」というほど、
絶好調で、
その力強い歌声に応えて、我々もいっそう盛り上がり、
歓声に応えるかのように、小田さんは歌い、走り…
小田さんと、自分たちとの、
熱い気持ちが、ひとつになったような、
そんな気がした、コンサートでした。
以下ネタばれです。
言い回しなど、実際の内容と同じではありません。
沖縄で、トラックを見送って以来、の小田さんのコンサート。
実はあのあと、すっかり切ない気持ちに取りつかれてしまい
日常生活に差し支える差し支える…

小田さんコンサートに行きたい、でも行くと切なくて苦しくて辛い、
略して「小田コン病」…

小田さんが花道を歩いて来て、センターに立ち、
『こころ』が始まった瞬間、ぶわっと涙が溢れました。
この歌声が、聴きたかったんだと。
この歌声に焦がれて、切なかったんだと。
『正義は勝つ』
長い花道を右へ歩き、力強い歌声を響かせます。
左の花道へ行き、
『愛を止めないで』
いきなり、左の花道から走り出しました!!
中央を走って前方の花道の右へ行き、
続いて走って左端に行き、
歌い終わった瞬間にまた全力でセンターへ猛ダッシュ!!
またコーナー飛び越えてます。怖いっつの(笑)
『伝えたいことがあるんだ』
小田さん、今日、絶好調すぎる!!
大好きな歌をこんな風に熱く、歌ってもらえて…
夏目~~~!!!
(今の夏目は、焦げてカリメロみたくなっとります。)
またしてもメッセで一番、前のめりでこの歌を聴いてた私。
「お待たせ、しました~!!
このくそ暑い中(笑)たくさんきてくれて、どうもありがとう!
ただただ、いっしょうけんめい、歌っていこうと思います!
めいっぱい、楽しんでください!!
…最初からちょっと飛ばしすぎて、くらっとしてますが(笑)」
やっぱり!
その言葉通り、小田さん、驚くほど飛ばしてました。
最初の5キロ、区間新かも?!


『Re』
『僕らの街で』
低音がズンズンと響いて、気持ちいい~!!
音はさほど期待してはいなかったのですが、
私の席はスピーカーの角度がたまたまばっちりだったのか、
とってもいい音で、それも感激でした。。

『いつかどこかで』
後方右の花道に立ち、しっとりと歌います。
ゆったりしたテンポもいいなあ。またLBしないかなあ。
「この『いつかどこかで』という曲は1991年の…
(客席、手を振りまくり~)(にこにこ)
こっちにお尻むけちゃっててすいません…へへへへ(笑)
『僕らの街で』という曲は、ジャニーズの、カトゥーンという、かわいい子たちのバンドに書いた曲で…(だからバンドじゃないってば)
今日来た中に、新潟県外の方はいらっしゃいますか?
(わりと手が挙がる)…そうですか。。」
(へ、それだけ?という笑いが起こる)
『たしかなこと』
いなぴーのギターがまた…泣けるんですよね…
この曲も、どこかでまた一緒に歌いたいなあ。
同じ風に吹かれて、同じ時を生きてるんだ。
花道を移動中、次々声がかかります。
「え~、はいはい。」
(歩いていく先々で大騒ぎに。)
「あー!わー!って(笑)」
(客席:がんばれ!)
「頑張れって…邪魔してんの、あなたですよ(爆笑)」
「おふくろが、僕がまだちっちゃい時に、よく甘いもん食べさせてくれて
大学はいる前まで、よく食べてました(?)(この辺うろ覚えです)
年取ったら甘いもの食べなくなるのかな~なんて思ってたけど、
今も、プリンアラモードとか大好きで(笑)

夏になると、友達と海に行こうぜ!って。
女の子いない、現地調達だ!!

(笑)
…現地調達できたためしはないんですが(笑)
それで、年を取って来て、
でも、40、50になっても海に行きたい。
60になったのに、
(夏は)楽屋なんかに居ちゃいけないんじゃないか

みたいな。
60になっても、夏はときめきますか?(笑)
…では、夏の歌を(笑)」
『夏の日』
嬉しい!この歌があってから、夏がいっそう好きになった気がします!
「ご当地で高校野球の予選見に行ったんですよ。
僕は高校時代、野球部をやってまして、
鈴木康博、彼はこれと言って何もやってなかったので、
タッパは大きいから、予選会の開会式で、プラカードを持てと。
全校の中で、図抜けて大きかったですね~。」
うおおお!そのような貴重なお話をしてくださるとは~~!!

「一枚目のアルバムは『僕の贈りもの』(拍手)
演奏しますんで、ご唱和ください。」
『僕の贈りもの』
『地球は狭くなりました』
聴きながら、今の時代にこそ、歌われるべき曲なのかな、と思ったり。
あなただけでも 心は広く。
これが難しいんだな…
「2枚目のアルバムは『この道をゆけば』(拍手)
複雑な時代だったです。
なんだろね、混沌としてましたね。うーん。
今、振り返って聴くと、そう思いまして。
3枚目は『ワインの匂い』(拍手)
あ、気を使って頂いて(笑)
その中から、一曲、歌います。」
『倖せなんて』
しあわー、せ、なんてー の、
『せっ』のかすれ具合が、とてもセクシーでございます。(よこしま)
「続いて、そんなストレートでどうすんだお前、
そんな素直でどうすんだ(笑)という曲をやります。」
『愛の唄』
どんなに歌詞がひねくれていようと(笑)
逆に直球ストレートで素直な歌詞でも、
小田さんの書く曲には、心を動かされます。
だって、小田さんの書く言葉には、嘘がないから。
よく、歌詞は、技術的なこと、音とのバランスを考えて書いてる…みたいなこと、よくおっしゃいますが、
そこに「嘘」は無くて、必ず「心」がある。
句点ひとつまでも、身を削って書いてること、
「伝える」「伝わる」事に並々ならぬ想いを持ってること、
ファンは分かってますから。
「えー、けっこう自分でも、いろんな曲を書いて来ましたが、
自分で書いたのに、サビどんなだったっけ??(爆笑)
ねー。時は流れてますよ。(笑)」
(すぐ前に書いた↑私の力説はどうなるんすか…_| ̄|◯)
移動しながらMC。
メモを見て、何を話そうか考えてる姿にくすくす笑♪
「うれしそうですね。(うれしいもん!)
昔はツアーで、乗り物とか不便で。新幹線ないし。
仙台までは特急で4時間かかりましたが、今は1時間40分です。
新潟だって、飛行機で来てたのが…(みんな、きゃーきゃー♪)
話きいてねーな(笑)
ツアーの旅情っていうのが…
簡単には帰れないな~っていうのが。
(ひたすら手を振る客席に向かい)
えへへへ(笑)
そんなに手を振ると喜ぶなら、ずっと手を振ってたいけど、
じゃあ、曲いくね!(笑)」
『言葉にできない』
「曲いくね!」の言葉の直後に、
あの、キーボードのイントロが響き渡りました。
それまで笑顔だった客席が、一瞬にして息を飲むのがわかります。
どっちが本当の小田さんなんだろう?
むろん、どっちも小田さんなんですが。。
『今日も どこかで』
拍手に応え、手を挙げて去ってゆく小田さん。
新潟の友人の全面協力のもと、ご当地巡りをしてきました♪
次回、ご当地紀行に続きます~