横浜でこのオープニングを見るのはこれで最後…
小田和正ツアー2008『今日も どこかで』
8月13日、横浜アリーナ最終日レポその1。
8/12レポはこちらから→
以下ネタばれです。録音録画機器は一切使用しておりません。うろ覚えの記憶に基づくもので実際の内容と同じではありません。
MCで自ら「張り切りすぎた
」(笑)と言うほど、
この日も最初から全開でした。
2日目、さらに元気に見えるのは…どういうこと??
19時5分、場内が暗くなり、オープニングが始まります。
横浜でこのオープニングを見るのは、これが最後。
小田薬局、聖光学院、八景島…
やがて小田さんが登場、花道を歩いてステージに立った瞬間、
うわああーーーーーー!!というものすごい歓声が!
この日はフロア席、後方の花道近く。
降り注ぐ歓声、歓喜に沸くスタンドの様子がよくわかる。
小田さんが遠くにいて見えないときは、もっぱらスタンドを見ていた。
みんなとっても楽しそうで、嬉しそうで、
それを見ているだけで幸せな気持ちになるから。
『こころ』
『正義は勝つ』
すぐ近くの花道を通って(
)先端のステージへ。
ヽ(´ ∇ `)
小田さんの歌う姿は、躍動感に溢れ、
声も、昨日のオープニングよりさらに出ているように感じます。
ちょうど小田さんが目の前の花道を歩いているとき、
♪きっと うまくゆくさ…の「っと!」で、
片足を上げるようにして、全身の力を振り絞ってシャウト!!
と、次の瞬間、バランス崩しかける
花道、狭いですから!気をつけてくださ~い!
『愛を止めないで』
『伝えたいことがあるんだ』
小田さん、絶好調です!
「横浜夏の陣2日目、すなわち横浜最終日を迎えました。
余すところなく、精いっぱい、がんばります!
それにしても、序盤にちょっと張り切りすぎたかもしれません
(笑)
でもがんばります!」
『僕らの街で』
『いつか どこかで』
イントロの美しい音色が流れる間に、
照明を落とした花道を、小田さんがこちらに歩いて来ます。
さざ波のように湧き起こる拍手、かすかな悲鳴のような、喜びの声。
ギターを受け取って、ぺこっとお辞儀する姿に、拍手が降り注ぎます。
マイクの方に向き直ると、柔らかな笑顔から一転、厳しい表情に。
歌に集中するように、じっと目を閉じて。
恋に落ちてゆく二人 愛を重ねる二人
静かに、情感のこもった歌声が、
アリーナ全体を包み込むように、広がってゆきます。。
この歌声を、ライブで聴くことができる。
至福を感じる瞬間です。
「今歌った曲は、一作目の映画の曲です。
一曲前は、ジャニーズのカトゥ ーンというグループに作った曲で、
まあ、おっさんは知らないでしょうか。
スマップなら知ってるよね?
先日、カトゥ ーンのコンサートがありまして、行こうかなと思いましたが、照れくさい感じがあってやめました。
…曲行きますか。」
(なぜかMCを続ける)
「2~3日前、街を歩いていたら、明らかにおばさん、が寄ってくんなー、
気配を、遠くにいても感じるんですよ。
あ、あれ、来るなー(笑)
で、寄って来て。
『あ、小田さんですね。私の母がファンです!』(笑)
思わずわたしは、あんた、いくつだい?
と思いましたね~(爆笑)
MCのとき、面白くするためにちょっと大げさに話す人もいますが、
私の話の場合は、ほとんど事実ですから。
信じてもらって結構ですよ(笑)
…あ、曲行くんだった(笑)」
『たしかなこと』
丁寧に、心をこめて…
哀しみは絶えないから
…すいませ~~ん!!
(えええっ!!)
「哀しみは…(歌詞を確認する)たえないから。
もちろん、もう一回最初からいきます。」
別に…歌詞、合ってたんじゃないかな?
歌うことに没頭するあまり、一瞬、詞が飛んだような感じでした。
再び、MCから歌に入る直前の、集中した表情へ。
周囲のなごんだ空気をさっと振り払う、厳しい顔に戻ります。
もう一度、『たしかなこと』。
歌い終えた小田さんは、ゆっくりと中央のステージに歩き始めます。
(客席:小田さんこっち向いてー!)
その声に応え、歩きながらくるっとターン
(笑)
「大きな会場でやると、スタッフも大勢いて、
昔はその人数見てるだけで緊張しちゃって。
だんだん図々しくなってきて、緊張はしなくなってきたけれど、
スタッフが、頑張った甲斐のある、コンサートを、
やんなきゃいけないって思いますが。
挨拶替わりにやる曲を物色していたら…夏の曲が多いです。
その中でも、ど真ん中!の、『夏の日』という曲をやります。」
『夏の日』
昨日は見えなかったのですが、
アリーナの天井には、青い空と白い雲が映し出されています!
まさに『夏の日』のような青空が、頭上に広がっていて、
園山さんのサックスは、真夏の太陽の陽射し。
栗尾さんのキーボードは、飛び散る水しぶき。
アリーナでもしっかり、夏の野外を感じることができました!
「えー、だんだんと日が短くなってくると、寂しいよねー。
(客席うなずく)
うんうん、て。。一向に構わない人もいるよね(笑)
ここからは、昔の歌を。昔のうたっつうと、自分の場合は30年前になってしまうわけで…(笑)どういうことなんだ。
昔の歌、ということはオフコースの歌を、
(客席:わーーー!!
)
そんなに喜ばれると、複雑ですが…(笑)」
「一枚目のアルバムから『僕の贈りもの』を。
今日からは衣替えで、2番を歌いましょう。
♪夏と~冬の間に~、ね。」
『僕の贈りもの』(2番)
「…不思議なもんで、2番を歌うとしんみりしちゃいますね。(笑)」
♪知らないう~ちに誰かと~すきまができたりします~
… ( . _ . )
…それはしんみりすると思う。
『地球は狭くなりました』
「えー、ふふっ(笑)(メモを見ながら)どうなんでしょう…(笑)
なんだろ、読めねえや(笑)
まあ、とにかく昔は必要に迫られてないのに曲書いてて、
だから自分の中から出てきたものが、曲になった。
今は堕落しまして、頼まれたら作る。発注ありき(笑)
でも、いっしょうけんめい作るんですけど。
ツアーが始まると、いつもツアーの間で、2~3曲書くぞ!
って思いまして。移動中に電車乗ってる時とか…
でも電車に乗って、景色を見てると、景色を真剣に見ちゃう。
ライブの後とか、疲れちゃって書けない。
ツアー中は、もう曲はできないんだって、思うことにしました。
できるといいねー。
なにかあって、急に気持ちが高まったときに、わーっと書いて、
あ、すごくいいのができた、と思っていて。
でも、目の前の(気持ちを高揚させた)ことが無くなってから読むと、
自分が残した言葉を読んで、なんじゃこりゃ、と思うことがあります。」
『倖せなんて』
♪し あ わー せ、なんて …の「せ」の掠れ具合もいいですが、
「なんて」の歌い方も好きです~
「え~、ふう。いろいろ迷うんですよ。
『ワインの匂い』からもう一曲、『愛の唄』。」
『愛の唄』
「そんな風にして、いろんな曲を書いてきました。
オフコースで何枚、アルバムを作ったのかも知らないですが…(笑)」
客席の声にこたえ、『秋の気配』を歌い始めます、が…
ギターの音がぴにょん
(笑)「すいませ~ん」(笑)
「今は、秋の気配というよりは、夏の終り…(拍手!
)」
『夏の終り』
…全身が、震えたです。
そっとそこにそのままで かすかにかがやくべきもの
決してもういちどこの手で触れてはいけないもの
広いアリーナの真ん中で、
穏やかな光に照らされて歌う小田さんの姿が、歌と重なる。
「そっとそこにそのままで」「かすかにかがやくべきもの」が、
まるで、この曲を歌う小田さん、という形を借りて、
ひっそりと、そこにあるような。。
「決してその手で触れてはいけないもの…
自分で書いといて言うのもなんですが、へへ(笑)笑ってる場合じゃないですね。
手に触れてはいけないものが、あるんですよ。」
「夏の終りと秋の気配、どっちが先だったっけ?
もう忘れましたが(笑)」(ええっ)
『さよなら』
「『さよなら』は僕ら、自分にも与えた影響はでかかったです。
『さよなら』が代名詞、みたいに言われて…
今では、テレビでかかる時はギャグですからね(笑)
タイアップもなんもなくて作った。」
「なんかね、話すことなくなっちゃった。なんか聞きたいことある?」
(客席:いくつですか?)
「オレの年?オレの年聞いてどうすんだ。
えー、60になりました(拍手!)
その拍手は、どういう意味かわかりませんが、讃えてくれてるんだと勝手に思います。(笑)(拍手
)」
「この曲は、『さよなら』のちょっとあとに作って…
…やります。」
『言葉にできない』
「この曲は、オフコースのファンだった人たちだけでなく、
いろんな人に届くように、取り上げてくれた人たちがいて…
そんな人に支えられて、歌ってきたんだなと、つくづく思います。」
『今日も どこかで』
心にずしりと響く歌を、2曲続けて弾き語りで。
熱い拍手と声援に送られて、小田さんが花道を去っていきます。