小田和正ツアー2008『今日も どこかで』 8月13日、横浜アリーナ最終日レポその1。

横浜でこのオープニングを見るのはこれで最後…

August22 [Fri], 2008, 19:27

小田和正ツアー2008『今日も どこかで』
8月13日、横浜アリーナ最終日レポその1。
8/12レポはこちらから→

以下ネタばれです。録音録画機器は一切使用しておりません。うろ覚えの記憶に基づくもので実際の内容と同じではありません。

MCで自ら「張り切りすぎた

」(笑)と言うほど、
この日も最初から全開でした。
2日目、さらに元気に見えるのは…どういうこと??

19時5分、場内が暗くなり、オープニングが始まります。
横浜でこのオープニングを見るのは、これが最後。
小田薬局、聖光学院、八景島…

やがて小田さんが登場、花道を歩いてステージに立った瞬間、
うわああーーーーーー!!というものすごい歓声が!

この日はフロア席、後方の花道近く。
降り注ぐ歓声、歓喜に沸くスタンドの様子がよくわかる。

小田さんが遠くにいて見えないときは、もっぱらスタンドを見ていた。
みんなとっても楽しそうで、嬉しそうで、
それを見ているだけで幸せな気持ちになるから。

『こころ』

『正義は勝つ』

すぐ近くの花道を通って(

)先端のステージへ。

ヽ(´ ∇ `)

小田さんの歌う姿は、躍動感に溢れ、
声も、昨日のオープニングよりさらに出ているように感じます。

ちょうど小田さんが目の前の花道を歩いているとき、
♪きっと うまくゆくさ…の「っと!」で、
片足を上げるようにして、全身の力を振り絞ってシャウト!!
と、次の瞬間、バランス崩しかける

花道、狭いですから!気をつけてくださ~い!

『愛を止めないで』

『伝えたいことがあるんだ』

小田さん、絶好調です!

「横浜夏の陣2日目、すなわち横浜最終日を迎えました。
余すところなく、精いっぱい、がんばります!

それにしても、序盤にちょっと張り切りすぎたかもしれません

(笑)
でもがんばります!」

『僕らの街で』

『いつか どこかで』

イントロの美しい音色が流れる間に、
照明を落とした花道を、小田さんがこちらに歩いて来ます。
さざ波のように湧き起こる拍手、かすかな悲鳴のような、喜びの声。
ギターを受け取って、ぺこっとお辞儀する姿に、拍手が降り注ぎます。

マイクの方に向き直ると、柔らかな笑顔から一転、厳しい表情に。
歌に集中するように、じっと目を閉じて。

 恋に落ちてゆく二人 愛を重ねる二人

静かに、情感のこもった歌声が、
アリーナ全体を包み込むように、広がってゆきます。。

この歌声を、ライブで聴くことができる。
至福を感じる瞬間です。

「今歌った曲は、一作目の映画の曲です。
一曲前は、ジャニーズのカトゥ ーンというグループに作った曲で、
まあ、おっさんは知らないでしょうか。
スマップなら知ってるよね?

先日、カトゥ ーンのコンサートがありまして、行こうかなと思いましたが、照れくさい感じがあってやめました。
…曲行きますか。」

(なぜかMCを続ける)
「2~3日前、街を歩いていたら、明らかにおばさん、が寄ってくんなー、
気配を、遠くにいても感じるんですよ。

あ、あれ、来るなー(笑)
で、寄って来て。
『あ、小田さんですね。私の母がファンです!』(笑)
思わずわたしは、あんた、いくつだい?

と思いましたね~(爆笑)

MCのとき、面白くするためにちょっと大げさに話す人もいますが、
私の話の場合は、ほとんど事実ですから。
信じてもらって結構ですよ(笑)
…あ、曲行くんだった(笑)」

『たしかなこと』

丁寧に、心をこめて…

 哀しみは絶えないから

…すいませ~~ん!!

(えええっ!!)

「哀しみは…(歌詞を確認する)たえないから。
もちろん、もう一回最初からいきます。」

別に…歌詞、合ってたんじゃないかな?

歌うことに没頭するあまり、一瞬、詞が飛んだような感じでした。

再び、MCから歌に入る直前の、集中した表情へ。
周囲のなごんだ空気をさっと振り払う、厳しい顔に戻ります。

もう一度、『たしかなこと』。

歌い終えた小田さんは、ゆっくりと中央のステージに歩き始めます。
(客席:小田さんこっち向いてー!)
その声に応え、歩きながらくるっとターン

(笑)

「大きな会場でやると、スタッフも大勢いて、
昔はその人数見てるだけで緊張しちゃって。
だんだん図々しくなってきて、緊張はしなくなってきたけれど、
スタッフが、頑張った甲斐のある、コンサートを、
やんなきゃいけないって思いますが。

挨拶替わりにやる曲を物色していたら…夏の曲が多いです。
その中でも、ど真ん中!の、『夏の日』という曲をやります。」

『夏の日』

昨日は見えなかったのですが、
アリーナの天井には、青い空と白い雲が映し出されています!

まさに『夏の日』のような青空が、頭上に広がっていて、
園山さんのサックスは、真夏の太陽の陽射し。

栗尾さんのキーボードは、飛び散る水しぶき。

アリーナでもしっかり、夏の野外を感じることができました!

「えー、だんだんと日が短くなってくると、寂しいよねー。
(客席うなずく)
うんうん、て。。一向に構わない人もいるよね(笑)

ここからは、昔の歌を。昔のうたっつうと、自分の場合は30年前になってしまうわけで…(笑)どういうことなんだ。
昔の歌、ということはオフコースの歌を、
(客席:わーーー!!


そんなに喜ばれると、複雑ですが…(笑)」

「一枚目のアルバムから『僕の贈りもの』を。
今日からは衣替えで、2番を歌いましょう。
♪夏と~冬の間に~、ね。」

『僕の贈りもの』(2番)

「…不思議なもんで、2番を歌うとしんみりしちゃいますね。(笑)」

♪知らないう~ちに誰かと~すきまができたりします~

… ( . _ . ) 

…それはしんみりすると思う。

『地球は狭くなりました』

「えー、ふふっ(笑)(メモを見ながら)どうなんでしょう…(笑)
なんだろ、読めねえや(笑)

まあ、とにかく昔は必要に迫られてないのに曲書いてて、
だから自分の中から出てきたものが、曲になった。
今は堕落しまして、頼まれたら作る。発注ありき(笑)
でも、いっしょうけんめい作るんですけど。

ツアーが始まると、いつもツアーの間で、2~3曲書くぞ!
って思いまして。移動中に電車乗ってる時とか…
でも電車に乗って、景色を見てると、景色を真剣に見ちゃう。
ライブの後とか、疲れちゃって書けない。
ツアー中は、もう曲はできないんだって、思うことにしました。
できるといいねー。

なにかあって、急に気持ちが高まったときに、わーっと書いて、
あ、すごくいいのができた、と思っていて。
でも、目の前の(気持ちを高揚させた)ことが無くなってから読むと、
自分が残した言葉を読んで、なんじゃこりゃ、と思うことがあります。」

『倖せなんて』

♪し あ わー せ、なんて …の「せ」の掠れ具合もいいですが、
「なんて」の歌い方も好きです~

「え~、ふう。いろいろ迷うんですよ。
『ワインの匂い』からもう一曲、『愛の唄』。」

『愛の唄』

「そんな風にして、いろんな曲を書いてきました。
オフコースで何枚、アルバムを作ったのかも知らないですが…(笑)」

客席の声にこたえ、『秋の気配』を歌い始めます、が…
ギターの音がぴにょん

(笑)「すいませ~ん」(笑)

「今は、秋の気配というよりは、夏の終り…(拍手!

)」

『夏の終り』
…全身が、震えたです。

 そっとそこにそのままで かすかにかがやくべきもの
 決してもういちどこの手で触れてはいけないもの

広いアリーナの真ん中で、
穏やかな光に照らされて歌う小田さんの姿が、歌と重なる。

「そっとそこにそのままで」「かすかにかがやくべきもの」が、
まるで、この曲を歌う小田さん、という形を借りて、
ひっそりと、そこにあるような。。

「決してその手で触れてはいけないもの…
自分で書いといて言うのもなんですが、へへ(笑)笑ってる場合じゃないですね。
手に触れてはいけないものが、あるんですよ。」

「夏の終りと秋の気配、どっちが先だったっけ?
もう忘れましたが(笑)」(ええっ)

『さよなら』

「『さよなら』は僕ら、自分にも与えた影響はでかかったです。
『さよなら』が代名詞、みたいに言われて…
今では、テレビでかかる時はギャグですからね(笑)
タイアップもなんもなくて作った。」

「なんかね、話すことなくなっちゃった。なんか聞きたいことある?」
(客席:いくつですか?)
「オレの年?オレの年聞いてどうすんだ。
えー、60になりました(拍手!)
その拍手は、どういう意味かわかりませんが、讃えてくれてるんだと勝手に思います。(笑)(拍手

)」

「この曲は、『さよなら』のちょっとあとに作って…
 …やります。」

『言葉にできない』

「この曲は、オフコースのファンだった人たちだけでなく、
いろんな人に届くように、取り上げてくれた人たちがいて…
そんな人に支えられて、歌ってきたんだなと、つくづく思います。」

『今日も どこかで』

心にずしりと響く歌を、2曲続けて弾き語りで。
熱い拍手と声援に送られて、小田さんが花道を去っていきます。

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