小田和正ツアー2011『どーも どーも その日が来るまで』
6月17日(土)鹿児島アリーナ初日レポ。
鹿児島アリーナ、2日目のツアトラ写真です。
このときは雨が小降りだったんだな…
せっかく機内にパソ持ち込んだのに、離陸の記憶がないまま着陸…
録音録画機器は一切使用しておりません。実際の内容と同じではありません。
・・・
鹿児島アリーナは、たぶん5000席前後と、アリーナの中では小さめの会場でした。
花道は逆Y字型で、でべそステージから斜め左右に延びています。
スタンド席がアリーナから、階段でなだらかにつながっていて、
なんというか…とっても緊密な雰囲気です
そして、アリーナとスタンドがつながってるということは…(ΦωΦ)フフフ…
初日の席は、アリーナのずっと後ろ、真正面。
気合いで申し込んだオンステージは、2列前の人たちが当たってました/(^o^)\
18時13分、照明が落ちました。拍手でコンサートがスタートです。
正面側だと、天井から下がってる多面モニターのうち三面が見えるのな。
ステージ後方とあわせて、四画面で楽しみました(笑)
オープニングの一曲目が終わって…
「本当だったら、今日と明日は、仙台でライブをやることになっていました。」
一瞬、静まり返る客席。
「思うままにいかないことがたくさんありますが、
さらに頑張って、駆け抜けていく所存です。
明るく、楽しく、盛り上がっていきたいと、思いまーす!!」
力強い小田さんの言葉で、いなぴーのギターが炸裂!!
そう…本当だったら、この日は、仙台公演があるはずでした。
鹿児島も、4月の予定が2ヶ月近く延期になって、やっと迎えたコンサート。
小田さんの心中は、いかばかりだったでしょうか。。
明るく。その言葉どおり、小田さんは花道を降りて、マイクを向け…
ええええっ Σ(゜Д゜)
スタンドの階段、上っとる!
スタンド、まさかの大喜び!!ヽ( ´ ∇ `)ノ
柵もなんにもない階段を、ふつーに上っちゃってます!
スタッフさんたち、血相変えてK.ODAの周りへ急行~
(笑)
いやもう楽しいやらおかしいやら(笑)
笑顔で小田さんと一緒に歌う、スタンドのお客さんたち…
小田さんは、たくさんの笑顔に囲まれて、とっても嬉しそうに手拍子をして跳ねています。
それが、あまりに幸せそうな光景で、アリーナから見てて泣けた~
今またうっかり思い出し泣き…
(笑)
ステージに戻って、ギターにスタンドマイクで。
歌の終わりに、左手で顔の汗をぱっと払う仕草が、カッコ良すぎる~
「降り続く雨はやんで、夏の空に…。
楽屋から外を、何回も何回もみたけど、一度もやみませんで、
みんなに来ていただくのが申し訳ない気がして、すいませんでした(笑)
こんな大きいところで…これまで鹿児島は一日とかで、でかいとこで2日もやるなんて。
一日にしろ、と言いたいけど、言うだけでうっとうしいだろうと(笑)我慢したけど、
こんなにたくさんの人が来てくれて、ありがとうございます。(拍手)
鹿児島だけの人たちではないなと思いますが、県外の方は?
(手が挙がる。おおーー、っというどよめき)
なんすかこのどよめきは(笑)僕は、思ったより少ないなと思ったんですが…
遠いとこからありがとうございます。
みんな昔の曲が聴きたいと思いますが…(わーーー!拍手)
新しい曲をやりたいと…すいません(笑)」
「昔、よく、ここが大事!って思って…(???聞き取れず)
だんだん、それもなんか、せこいなー。
常に全力で、一発勝負するのが大事なのかな。
明治生命だった頃…(笑)『言葉にできない』を使ってもらって、
明治さんと、安田さんとがひっついて(笑)明治安田になったときに、
あ、もう(曲を使うのは)終わったかな、と思ったら、新しい楽曲を頼んで頂いて。
『言葉にできない』と勝負することになりましたが、
なぜか、なんとかなるはずだという気持ちがありましたね。何の根拠もないけれど。」
曲が始まって、間奏で、拍手が起こります…
ドーム型の天井に、音が反響して、まるで教会で聴いているよう。。
自然にエコーがかかって、柔らかい音です。
(銭湯みたいともいう
)
「今ね…(手を振る客席を見て)あっ、ども。おかしい?嬉しいの?(笑)
温泉みたいなホテルに泊まってるんですが…
温泉入って湯船の中で、どっかのオヤジがげらげら笑ったりしてると、
普段はうっとうしいなと思うけど、今回はうれしいな。
狙った曲…狙い通りの曲を書いても、面白くない。
狙いからそこはかとなく外れてたほうが…こういったとこが面白いかな。」
(客席:後ろ向いてー!)小田さん、くるっと振り向いて、ぺこり。
「こんなややこしいステージを作って、歌って、あちこち動いて、疲れて、
落ち着いて歌やれよ、と思うオジジもいると思いますが(笑)」オジジ、って新しい表現だ!
「なぜこんなふうにしてるかというと、2000年から2001年にかけて…?
1999年から2000年?どっちか忘れちゃったよ(笑)
八景島シーパラダイスというところで年越しライブをやりまして、
申し訳なく寒いし、それで、花道を伸ばして、ずっと奥の方まで走っていったら、
想像した以上に、うれしそうな表情が、そこにあったので…
料金も同じだしね(笑)
そんな訳で、こんな風にやらせて頂いてもらってますので、了承頂きたい(笑)
…しゃべりすぎました(笑)曲いきます。」
曲の前に、そんなことを話すから…
花道のステージで歌う小田さんを見つつ、さっきのスタンドでの笑顔を思い出して、
またうるうる…(´;ω;`)
「へへっ(笑)
さつまあげは…(唐突に)へへ、さつまあげはいいか。(笑)
大学の時、同級生と同居してまして…男子ですよ(笑)
下宿で自炊で飯を作ってて、ある時、夜に必ず腹が減るから、シチューをいっぱい作って毎晩食べれるようにしよう。ハウスのクリームシチュー(笑)野菜を適当に切って入れて。
他の奴らが、腹が減ってひんぱんに訪れる。
で、だんだんシチューに飽きてきて、シチューをおでんにできないか。
ある日突然、おでんの具を…ちくわとかさつまあげを入れて、
だしとか、醤油とかを入れて、日々食べると、おでんになっていく(笑)
そして、おでんに飽きて、またシチューに戻す(笑)
・・・そういう話です。(笑)
さつまあげって普通におでんに入れないすか?(客席:いれるー)
入れるときに油抜きとかしないすか?(客席:する!)
今日は話しすぎてます(笑)」
じゃんじゃん話して~( ´∀`) しかし、さつまあげの油抜き話が出るとは…(笑)
音がやわらかくて、心地いい。。
小田さんは、力を抜いて軽々と歌っています。
間奏で拍手が来るのが、なんか、いいなあ…
鹿児島、あったかいです。
【6/18 鹿児島アリーナ初日のご当地紀行~】
◆「鹿児島のご当地紀行は、新大阪からスタートです!」
びわ湖ホールの翌日、九州新幹線で鹿児島めざして出発です。
(九州が豪雨で大変な日でしたが、大丈夫だったでしょうか。)
「間もなく関門トンネルを抜けます。」
(アナウンス:次は鹿児島中央…)
「鹿児島中央、ここへ到着するわけですが…」
ちなみに6/19の気温は31度、湿度は…まるで温水プールにいるようでした
◆ さっそく、おなじみの観覧車へ。「雨はどんどん降っております。。」
「市電に乗って、市民の人と触れ合いたいですねー。キレイなお姉さんが乗ってるかも…
『あ、小田さんですかー?明日コンサート行きまーす
』なんて…
」
K.ODA、妄想の翼がぱたぱたと羽ばたいております
(笑)
◆ 「お約束の一番街です~。変わる気配もありません…(笑)ま、いいか~…」
◆ ダイエーにやって参りました!もちろん目的はフードコート!!
カレーうどんを前に、ご機嫌です♪
「おいしい…まいう
(にこにこ)
あちっ!!(白Tシャツにカレーうどんのつゆがはねる)あ、はねちゃった!!
あーくっそーー!!カレーうどんがついちゃった~!
」
慌てて、Tシャツにはねたカレーを、ペロッとなめる小田しゃん
(笑)
ハンカチで必死にふきますが、とれません。「あああ~
」
「あーあ…仕方ない、もういいや…
」ハンカチでふきふき…
(字幕:いいやといいながらずっと気になる小田)(爆笑)
カメラが引いて、ひとりぽつんとカレーうどんを食べる姿が、哀愁を誘います
(笑)
◆「カレーうどんを食ってたら、豪雨です
」
赤いレトロな車両の市電に乗りました。
キレイなお姉さんはいません…が、制服の小学生が何人か乗っていて、
じーっと小田さんを見ています…
「君ら何年生?」「2年生
」
「何小学校?」「付属小学校
」
「どこの付属?「・・・
」全員の頭上に
(笑)「どこの付属かわかんねーんだ…」
「キレイなお姉ちゃんとはふれ合えませんでしたが、地元の小学2年生と触れ合ってしまいました。(笑)」
市電を降り、小学生たちにばいばーい。
◆ 街を歩いていて、若者が「クリスマスの約束の『中央線』で勇気もらいました。」
渋い選曲がナイス
◆ 維新ふるさと館にやって参りました。
幕末の歴史が書かれた階段を上りながら…「薩長同盟です。」「雨はどうなってるぜよ。
」(笑)
「幕末は人気あるなあ~。幕末好きの女子が、龍馬に恋して…」おっ、一人女子の先客がいます。
「大久保利通は178センチ…」大久保どん愛用の型のフロックコートを着て、西郷どんと記念撮影。
「へへっ、西郷さんと手つないじゃったよ
」なぜー(笑)
で、わたくしは小田さんが手をつないだ西郷どんの手をつなぎに行ったわけですが~
(アホです)
西郷どんにはこんな注意書きが…
◆ 「すっかりさびれて、すたれてしまったと思われるドルフィンポートです。
雨のせいだと私は思いたいです。。
前回来たときに、ここの足湯でバ◯ア軍団に誘われて、一緒に入りましたねー。」
2008年ツアーご当地、両脇をがっちりおばさま方に囲まれて足湯につかるK.ODA(爆笑)
「そんなに悪い雰囲気とは思いませんが…一番街と同じ運命をたどるのでしょうか…」
たしかに、海がすぐそこで桜島も見えて、空も広々としています。晴れていたらもっと気持ちいいだろうな~。
小田さんはわりとお気に入りな気がします
「ご当地紀行新企画、みんなで歌いましょう。今日は、『雨ふりお月さん』です。」
「明日は桜島へ行こうと思いますが…間違って晴れるといいなあ…」
・・・
後半戦がスタート
今度は小田さん、花道を囲む柵を完全にシカトして、
アリーナの客席通路に突入しました!!
といっても後ろの方の埋もれアリーナなので、客席のどよめきとモニターと、
ピンスポットの照らす位置で、どのあたりにいるのがわかるのですが…
その、ライトが、どんどんこちらに近づいてきます!!
え?えっえっえっ???
斜め左前方向のお客さんの隙間から、白く輝いてる人影が見える!!
かっかっかっ輝いてる!!
(ライト当たってるから。)
と、突如として三列前の通路に、小田さんの姿が現れ、
そのままアリーナ後方…こちらに向かって歩いてくるではありませんか
うわーうわーうわーーーー!!
曲はちょうど『♪ Yes-No 』、
♪ 君を抱いていいの… (小田さーーん!
) の部分であります!
すぐ斜め前にいる小田さんに声が届きそうな、そんな気がして
お…おださーーーん!!(心の声)
萎縮して思い切り叫べなかった、残念なパターン… ( ´ Д`)
次のフレーズ、小田さん「♪君を抱いていいの」みんな「♪好きに、なってもいいの~」だけは、
一緒に、歌えた…と思う…(記憶がスローモーション)
♪小田さんが~通りすぎて~ゆく~…
・・・
「えー、楽しい時間はあっという間にすぎていきます。
一日も早く梅雨が開けて、元気な日本が帰ってくることを、願ってやみません。
それまで、みんな、元気で。また会いましょう。」
本編最後の曲を、花道をゆっくり歩きながら、時々立ち止まって、眼を閉じて歌う小田さんの、
背中をずっとみていました。
また少しやせたかも…華奢な背中に、どれだけの重みを背負って、ここに立っているのか。
その、白いTシャツの背中をずっと見て、聴いていた。
♪ どこまでも続く 白い道 夏の空
想う気持ちは いつでも そこへ 帰って行く
小田さんが歌うと、まっすぐな白い道の先に、想う人たちがいるような気がする。
小田さんはこのとき、何を見ているんだろう。
・・・
アンコールでは『♪ ダイジョウブ』の歌詞をまるっと忘れて、
一番をほとんど客席に歌わせてましたが(笑)
二度目のアンコール、ピアノの前に座って…
客席の「小田さんありがとうー!」の声に
「とても嬉しいです。どうもありがとう。」と言って、イントロを弾き始めました。
拍手が湧き起こります。。
そして私は確信しました。
小田さんは、暑ければ暑いほど…辛ければ辛いほど、元気だと。
気合いの入り方が半端ない。そして絶好調すぎる。
横浜の三日後には京都入り、びわ湖、休む間もなく雨の鹿児島…
ツアー開始から一月半、疲労もピークなはずなのに、なんというか…ランナーズハイ?
(笑)
ある時を境に、ふっと、向こう側へ突き抜けてしまったような。。
小田さんはどこに行ってしまうのかな…どこまでも走っていくんだろうな。
最後のアカペラを終えて、
両手を口元に添え、生の声で「ありがとうーー」と叫んで、小田さんはステージを去っていきました。
アリーナのずっと後ろから「小田さんありがとうーー!」と声の限りに叫んだのが、聞こえてたらいいなあ…
・・・
21:20ごろコンサートが終了し、外へ出た我々を待っていたのは、滝のような豪雨
あたり一面、広大な水たまりになってます。
ほんの数十m先のタクシー乗り場に辿りつくまでに、くつ水没、全身ずぶ濡れ。
でも、心はほかほか
鹿児島2日目に続きます。
作詞・作曲 / 小田和正 より歌詞一部引用