2010.12.30放送NHK-FM「TAKUROのミュージックマインド・小田和正ゲスト」レポその2

January18 [Tue], 2011, 9:35

2010年12月30日、NHK-FM「TAKUROのミュージックマインド」
GLAY・TAKUROさんの番組に、小田和正さんがゲスト出演されました

で、ゆるゆる文字おこしレポ、その2です。
 レポその1はこちら→

なを吉さんにご協力いただいております

放送された内容と同じではありません。 



【2010.12.30放送・NHK-FM「TAKUROのミュージックマインド」小田和正ゲスト・レポその2】

(BGM:こころ)

T:小田さんがゲストということで、リスナーの方から質問が来ています。

「小田さんの詞に、メロディーに、今年も毎日を支えて頂きました。
風や、空や、雨の空気感が溢れていて、心がいつも広くなります。
小田さんの詞には、過ぎ去った日は戻れない、過去について、それはもう過ぎ去ったものだというフレーズ、『何も誓えない』『明日の涙は明日流せばいい』(小:へへへ)というような、
未来についてはわからないんだ、というフレーズが、繰り返しあらわれると感じています。
小田さんにとって、過去と未来、今とは何ですか?(小:(笑))
そして過去の悲しみや未来の不安とどのように向きあっていますか?」

小:いや~(笑)もうそんなものは答えがないですよね。そんなむずかしいことは僕には答えらんないなあ。
とにかく、一生懸命、今を生きると。
で、今を生きてると、なんか、その…それなりに準備された未来が待っててくれるんじゃないかという希望的観測で。

T:やっぱり日々の積み重ねが未来を作ると…

小:やっぱり自分が、がんばってがんばって。
ホントは、もうちょっと頑張れたかもしれないけど(笑)(T:はい。)
その手前ぐらいまでは少なくとも頑張ったなってゆう…自分としてはそういう意識があるんだけども、
そしたら結果的に、もちろんうまくいかなかったことはいっぱいあるけど、
全体とおしてみると、その…プラス気味かなっていう。

それでもし、あまりに結果が伴わないできてたら、
頑張る、ただただ頑張る、ってことにも疑問が湧いてきたかもしれないけど、
結果的には、頑張ったから、良かったなあっていうことを。
幸い、そういうことが結果としてあれば、また次も、
あの時頑張ったからああだったんだっていう、自分自身の教訓として、結果として出てるから。
それを、常々、繰り返してると。

で、そこにはいつも、なんか風が吹いてたり、雲が流れてたり。

T:歌詞として落としこむとそういう言葉になる、と…

小:てゆうか自分の状況の中で、ああいい風吹いてんなあ…みたいなことは常に、意識の中でなんかあるんだよね。

T:あの…バンド時代から大ヒットをお持ちの小田さんですけども(小:へへへ、そうですかあ~)
そういったヒット曲がもたらすものっていうのは、どのようにご自身で感じてらっしゃいますか?例えば、世の中的にみんな知ってるなっていうのは、「さよなら」が最初ですか?

小:「さよなら」がもたらすものはね…ガキが増えたね。へへへ(笑)(T:(笑)口悪いなあ~)
コンサートの時にね、あれこのガキ何しに来てんだろ?って…

T:聴きに来てるに決まってるじゃないですか!(笑)

小:うん。なんかね…うわあっと年齢層がね、極端に言えば10歳ぐらい下がるよね。

T:それまでのオーディエンスの皆さんをぱっと見た感じと、「さよなら」のヒットの次では…

小:もう、まるで変わったよね。

T:若い子のほうが、チケットをとるってことの能力にたけてますよね。
アンテナも張ってるし、行動も早いし。

小:そうだね。飛びついてくる感じがね。うん。

T:そのへんは、どのように受け止めて?冷静に…?

小:あ、そういうもんなんだなと。別に分析したりどうこう…そういうもんなんだと。
世の中ってその、例えば、音楽に限らずさあ、その…(聞き取れず)とかそういうもんでも飛びつくじゃん。若い人はね。
ジジババはやっぱりね、腰重いっすよ(笑)

T:(笑)コメントしづらい…(笑)

小:自分の価値観てあるから。自分の価値観と比較するようにできてっからさ、歳取ると。そうすっと、まず懐疑的になったりするからね。

(BGM:さよなら/LBバージョン)

T:そのあとも、ヒット曲をたくさんでいくなかで、90年代に「ラブ・ストーリーは突然に」でまた違った形のメガヒットだったんですけど(小:うーん。)
同じようなヒットとして受け入れたんですか?それとも、これまたちょっと違うぞ、っていうような、違った感触を受けたんですか?

小:どうなんだんだろうね…結果は似てたけどね。

T:まあその、時代時代の中で「さよなら」も当時の大ヒットだし、90年代に入って「ラブ・ストーリーは突然に」も大ヒットですけど、
違ったのは、小田さんとか音楽ではなくて、時代だったのかなと。

小:ま、時代って言えば、「さよなら」ってのは、あの世代の…それよりちょっと後だったけど、
例えば深夜放送の、AMのリスナーがだんだん支持して、ヒットが生まれるっていう時代のちょっと後だったでしょ。

ラブストーリーは、タイアップ。それは、違いとしては…オレじゃない部分の、情報と共に、ヒットした曲だから。
勝手にその、ラブストーリーの教祖だかなんか、関係ねえなと。(笑)

T:お話きく限り、関係なさそうですもんね(笑)

小:だからそういうものは、別の付加されたものがある時代だったね。

T:それによって自分自身の軸がブレたりってことはもうすでに無く。

小:あ、それはもう関係ないな。

T:関係なかったですか。

小:うん。あ、売れたんだって。

T:自分たちは、世の中から認められるまでの期間があまりに短すぎて、ずいぶんとまどいました。
ヒット曲というものの、ハンドリングの仕方がわからない。

小:そーれは、大変だよね。それが一番大変だと思うよ。

T:良かったことといえば、なんかとんでもないことになってるぞ、ってメンバー4人ががっちり肩を寄せだしたっていう…

小:うーん…その経験が無いからさ、俺ら。ずーっとじわじわいってただけで、
で、レコード会社にヒットが欲しい、ヒットが欲しいってゆわれて、なんでそんなヒットヒットってゆうのかな、ってゆう、その意味がわかんなかったもんね。
今は、わかるけど。ま、商売になるからね。ヒットが出ればレコード売れてアルバムも売れるし。
俺らは、ライブさえしっかりできてれば、それでいいんだって言う思いが強かったから。
ヒットってなんだろうな…ヒットってのは、他の人のためにあるもんだ、ぐらいに思ってたかんね。

T:それは、お話きくまで、ホントに意外な…

小:それがいきなし来ちゃったらやっぱり、とまどうよね。(T:とまどいましたねー。)全然変わっちゃうもんね。

T:その期間が短すぎたせいか、20代、30代の時に、遊ぶってことを知らずに、ツアー中もめちゃくちゃ真面目に過ごすわけなんですけど、今でも…

小:君らが真面目だって話はもう…ね、世にはびこってるね(笑)

T:妻にも言われるんですけど、来年40でしょと。こっから遊びを覚えたら怖いわね。(笑)(小:怖いね~。(笑))そうなの?とか言って。

小:オレが聞いた話ではね、ライブが終わると必ずみんなが部屋の一室に集まって、その日のライブを必ず全部聴いてるってゆう…

T:恥ずかしいですけど、一週間前もそうでした(笑)(小:あーそうなんだ(笑))
今ツアー中なんです…(笑)

小:あーそう…それはでも、とっても素敵なことだよね。

T:ま、反省会と言う名の飲み会なんですが…(小:そうなんだ…)

じゃ、ここで一曲、お話しも出ましたんで「ラブ・ストーリーは突然に」を聴いてみたいと思うんですけど、この曲、そしてこの曲が流れるドラマで、ずいぶんと青春時代を過ごした方も多いんではないでしょうか。
小田和正さんで「ラブ・ストーリーは突然に」

♪ラブ・ストーリーは突然に

ここまで、登場から34分経過した位かな~

「さよなら」のヒットの時、ガキが増えた…って小田さんゆってましたが~

そのガキは、小田さんと一緒に順調に歳を重ねております(笑)