一週間遅れですが情熱大陸「井上真央が撮る小田和正」感想メモとちょっとだけ文字起こし

June25 [Mon], 2012, 15:33

昨日放送されたWOWOW「小田和正コンサートツアー“どーも どーも”~その日が来るまで」
夜明けまで見ていたため寝不足です(=ω=)
ドームライブ、良かったなあ~。。2時間じゃ短すぎるな~。。 (´;ω;`)

赤レンガの続きとか(あ)わうわうの感想はとりあえず置いといて(置いとくのか!)
一週間遅れですが、情熱大陸の感想。

この2週間、暇をみては再生しながら、ツボなど書いていたら
見れば見るほど全方位ツボだらけで、いっこずつ拾っていったらキリがないほど…
撮る側の船さんが撮られてる~!\(^o^)/とか。。
ざっくり感想と、ちょっとだけ文字起こし…   


・・・

前回の、NHKにんげんドキュメント「小田和正 58歳を歌う」は、
団塊世代が定年を迎えようとしている中で、未だヒリヒリとした現役感を持ち続ける小田さんの姿…を捉えようとしていた印象があるのですが、いかんせん記憶が…

(ついこないだ…と思ってたら6年半も前なんですな。58だからそりゃそうだ)

で、情熱大陸。
こと「作る」ことに対しては鬼になる小田さんが、
数々の取材相手を泣かせ、追い詰め、胃炎にさせてきた(笑)小田さんが
今なぜ、取材をOKしたのか。

ドキュメンタリーという分野では、ライフサイズ以上のものはないし
「クリスマスの約束」も、音楽番組であると同時に、壮絶なドキュメント番組だと思う。
毎月発行で内容充実のプレス、モバイルサイトの船さん日記…
小田さん側からもたらされる情報は、いちアーティストとしては量も質もハンパなく濃くて、
なにより、ステージの小田さんを見てると、音楽以上のものが伝わってくるから…

「情熱大陸」は、一体どうやって、小田さんに立ち向かうんだろう?
何を見せようとしているんだろう。
小田さんは、なぜ今、情熱大陸のオファーを受けたのか…?!

などと大いに盛り上がりつつ、放送日を迎えました。ふがー!( ー`дー´)

・・・

前編、後編と放送を見て、思ったこと。

ここ数年の小田さんのテーマのひとつに「若い世代に伝えていく」ことがあると思いますが
まさにそれに基づいた、情熱大陸だったのではないか。

井上真央さんという、25才の若い女優さんの「カメラ=目」を通して、
彼女、彼らのような、若い世代の人たちに向けて
ものを作ること、作り続けて行く事とは、こういう事なんだと、
いつもよりちょっと素直に、時に寡黙な行動で、指し示そうとしていたのかな…と。

優しい口調で、ぽつ…ぽつ…と、目を閉じて、言葉を探るように
真摯に、ありのままの思いを伝えようとする小田さん。
そのあとの、ふっと照れたような表情も、いいんですよね。

まるで、小田塾のドキュメントを見ているようでした。
塾生が真央ちゃんだったからこそ引き出せた、終始、穏やかな笑顔も良かったです。
仮にこれが対若手アーティストだったら、たぶんもっと厳しくて怖い…
なかなかに貴重な小田さんを、見せて頂きました。

語られた言葉を、ちょっと文字おこし。小田先生のレジュメ。

・・・

リハーサルスタジオ。
(真央ちゃん:なんで取材を受けてくれたのかな?…と)

「いやあ、そういう…私はわりと『縁』というのを、大事にしてましてですね…
さっきの主題曲とかね(ドラマ主題歌「こころ」)
おまけに、地元がえれえローカルなとこで(笑)そんなとこなんだって。
ちょっとしたつながりがあったんだな、ちゅう思いから。

それと!最初に釘刺して置きたいのは、
えー…こんなこと言わないほうがいいのかもしれんけど…
『やったことないから』っていうのはさ、言い訳し…ならないように。
まあゴールが見えないにしても、とにかくたどり着いたのはこれだったって。ね。

(よろしくお願いします。私なりに精一杯、頑張ります。)
君なりに頑張ってください。
やったことないし、っていうのは無しでね。

大事なことなので2回(笑)
「やったことないから」っていうのは、言い訳にしない。
若かりし日のオフコースも、やったことないことだらけの道を切り拓いて来たのでしょうね。

・・・

4月、取材の初日。東北ツアーリハーサル中のスタジオ。
『Re』演奏中。東北ツアーからセットリストに加わった曲です。

「えー…実は、情熱大陸という番組をやることになってまして…
出来次第では、ボツにもなるという…えへへ(笑)」(え~(笑)そんな…がんばります)

いやその人、にこやかにゆってるけど本当にボツにするから!怖いから!(わし心の声)

(ナレーション:去年の震災で、小田さんは東北ツアーを中止した。曲も全く作れなくなったという。今回、再開するツアーは、どう実を結ぶのか。
東北は、大学時代を過ごした青春の地。今回、一年半ぶりの新曲を披露する。)

(去年の震災があってから、曲を書かれてないって聞いたんで…)

「そう。書いたんだ。東北に向かって。
ちゅうかね、あんまり押し付けがましくないのがいいと思ったんだけど…
いやー…いくら曲ができないできないっつっても…
なんか、伝えないとね。」

(ナレ:その曲を、初めて合わせる。)
「新曲やりましょうか。」 

(気になる部分が見つかると、その都度、立ち止まって直していく。)
「ちょっと5分ばかり休んでて。」
譜面を手に、スタジオのキーボードに向かう小田さん。消しゴムつき鉛筆。

(作詞作曲、そして編曲までもが小田さんの仕事。音符と言葉と楽器を合わせて、ひとつの世界を組み立てていく。
まだ名も無き新しい歌。一音、一音を吟味する作業が続いた。)

「もっかいやらしてください。」

・・・

仙台。ライブ前日。ご当地紀行の撮影。

(ご当地、元々小田さんがやろうと思って言い出したんですか?)

「うん。何か…ここでしかやんなかったんだろうなってゆうようなものを、欲しいなと思ってさ。
コンサートのことは、どんなに盛り上がって、どんなにいいコンサートやっても、
忘れちゃうんだよね。盛り上がったんだろうねぇ~ぐらいね。
ところがご当地紀行は、あん時はあそこ行って、てのは全部覚えてんだよね。」

八木山動物園~白石城~西公園「櫻岡花見」屋台。

(ナレ:自分で歩き、自分で見聞きし、自分で伝える。それが小田さんのやり方。)

(私も撮っていいですか。)

・・・

東北大学。学食でご当地撮影。

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移動の車中にて。(音楽は趣味だったんですか?)

「音楽は趣味ですよ。
音楽は、我慢するとこひとっつもなかったわけで。どんなにやってても眠くないし、練習が楽しいし…
ほんっとに音楽だけやってればよかったら、どんなにいいだろうって…
でやっぱり音楽だけになっちゃったら(笑)いやあ…つらい。みたいな…」
(作るって大変ですね…)
「作る…そう。
で、『らしいね』とか…いい意味で『らしいね』って言ってくれる時もあるけど
ひとつ間違えると『マンネリ』ってことじゃない?『またそれかよお前。』
『また風が吹くんだね。』みたいな…(笑)
それを一生懸命つづけてると『普遍性』とか言われる。『普遍的』とか。いい加減なもんだよ」

「ま、でも、みんな、つっぱったり、強いこと言ってても
アーティストはけっこう弱かったり…その、ナイーブだったりするからね。
批判されたりすることには、とっても弱いよな。傷ついて。うーん…」

自分が好きなら続くんだよな。

・・・

仙台、ライブ当日。
朝一番にやるのは、前日に撮影したご当地紀行の編集。

会場の花道、オンステージシート。
観客との距離の近さが、小田さんライブの特徴ですよね。

本番前、会場の楽屋にて。
(歌う気にならなかった、というのも含め、それ以来の仙台で、この新曲歌って…今…なんか…)

「(笑)そんな盛り上げんなよ(笑)
まあ、だから…(目をつぶってうつむく)
…なんちゅうの、すごい的確で、見事に出来上がった、なんかそういう思いを、カッコよく伝える必要は無い訳で。なんとなく伝われば、それでいいんだよな。
みんなにもゆっくりゆっくり元気になって欲しいけど、
こっちもゆっくり…ね。何かしてゆければな、っていう…(頷きつつ微笑む)思いますね。」

・・・

本番直前、ステージ裏での気合入れ。
「今日はきっと、皆さん楽しみにしていると思うので。
楽しませて、あげてください。」

ひとり、目を閉じて集中する。ステージに臨む直前の顔。

4年ぶりに立った、仙台のステージ。
「本来、このコンサートは昨年行われる予定でしたけれども、
コンサートなんて、もう、やってはいけないんではないか。
そんな風に思っていました。
しかしながら、時間が経って、我が青春の地、仙台で、
今日という日を迎えることができました。誠に感無量であります。」

「この東北ツアーの前に、新しい曲を書きました。これをやりたいと思います。」

(ナレ:新曲のタイトルは決まっていた。『その日が来るまで』)

♪『その日が来るまで』

いつかその日は きっと 来るから
時は やさしく 流れるから
雪が 溶けてゆくみたいに 今は そのまま
ゆっくり ゆっくり 元気になって

君が好き 君が好き
それを伝えたかったんだ
遠くから ずっと 君を 想ってた

(ナレ:この日、たくさんの『君』が、小田さんの歌を受け取った。)

・・・

終演後の楽屋。(今日、行く前は何を考えてましたか。)

「やっぱりこんな時にやっていいんだろうかっていうのはずーっと、ずっと背負ってたからね。
…それで緊張したね、ちょっとね。」

「考えはまとまりましたかそれで?(え?)
自分の番組の、最後の、考えはまとまりましたか?
(いやまだこれが最後じゃないんで…)
てゆうか、まだ撮るの?まだあるの?(まだ、今日が始まりなんで…)
徐々に詰めてかないとな。イメージを。」

(ナレーション:物を生み、伝える覚悟を問われた気がした。)

・・・

一週間後。真央ちゃん。

「今後、どう取材していこうかな…って考えてた時に、
小田さんが最後に『どう?君の考えはまとまった?』って言ってたじゃないですか。
あれ言われた時に、ちょっとハッとした自分がいたというか。
やっぱり…挑むなら自分の身一つで挑むべきかなっていうのは、感じましたね。」

・・・

真央ちゃんが、ひとりでカメラを手にして、取材を始めた時から、
画像が、急に活き活きと躍動し始めた気がします。

ファーイーストクラブ。
社長室。事務室。応接室。ミーティングルーム。スタジオ。扉が次々に開いていく。
小田さんが、心なしか、面白がっているような口調になってきましたよ。

・・・

いよいよ、塾生・真央ちゃん自ら、動き始めた…!

と、ここまで書いたところで、忙しくて中断したままWOWOW放送日になってしまった…
ちょっとだけ文字起こしのつもりが、思いのほか長く…終わりが見えなくなっております

続きとも文字起こししておきたいけど無理かな

まあ、そんなツボ満載の小田塾ドキュメントだったということで(強引にまとめ)

今夜も、WOWOW再生するの楽しみでーす( ´∀`)