サキコロと一緒にドライブ

September18 [Sun], 2005, 17:18

SAXOPHONE COLOSSUS / SONNY ROLLINS(1956年録音) 

名盤中の名盤、サキソフォン・コロッサス。
悩み多きイメージのソニー・ロリンズ氏。
でもこのアルバムは、悩みなどまるで無いかのように、すこーんと突き抜けていて、聴いていてとっても気持ちがいい。
どんなシチュエーションにもぴったりはまるが、
今までで一番はまった!のは、北海道の何もない一本道をドライブしていた時。

夏、快晴、どこまでも続く緑の大地、そして見えてくる海。
空気はさらっとして、全開にした車の窓から、真夏の北海道の清々しい風が、びゅんびゅんと容赦なく入ってくる。
フロントガラスから見える空は真っ青。

風を切る音と一緒に聞こえてくる、
これ以上はないくらい、深く美しいテナーサックスの音色。
じっと大人しく聴いてはいられない、マックス・ローチの心躍るリズム。

こころが熱くなる。
ハンドルを握る手が音と一体になって動く(ダメじゃん)
かん…ぺきっ、って思った。
このままリピートしてどこまでも走り続けたかった。

今も一曲目のセント・トーマスのイントロを聴いただけで、あのときの風を切って走る感触を思い出す。
そして、今日のような高く青い空を見ると、サキコロを思い出し、また聴いてしまうのです。