武道館4

September17 [Wed], 2008, 12:25

小田和正ツアー2008『今日も どこかで』
9月11日・日本武道館2日目レポ。
10日初日レポはこちら→

以下ネタばれです。録音録画機器は一切使用しておりません。うろ覚えの記憶に基づくもので実際の内容と同じではありません。

2日目のオンステージもあえなく撃沈し、定位置(笑)2階スタンドへ。
前日とほぼ同じ高さで、位置は反対側です。

18時35分を少し過ぎた頃、場内が暗くなって
オープニングムービーが始まりました。
懐かしいシーンに続いてカウントダウンのシーンで手拍子が湧き起こり、
そのまま待ち切れない気持ちは大きな拍手になって
やがてその真ん中に、小田さんがスタンバイ…

『こころ』

武道館、2日目のライブのスタートを告げるイントロが、
高らかに響きました!

『正義は勝つ』
『愛を止めないで』
『伝えたいことがあるんだ』

9月になってからはダークな色あいの衣装でしたが、
今日はストライプのシャツに淡いベージュのパンツ、
そしてまっ白なスニーカー。
小田さんにはやっぱり白が似合います。

花道のレイアウトが前日とちょっと変わっていましたが、階段をすっ飛ばして上り下りするのは同じ(笑)
まるでやんちゃな小学生男子のようです。せっかくの階段、飛び降りないで使おうよ…

『伝えたいことがあるんだ』では間に合うように戻るの放棄、
花道途中で客席に向かって歌いかけます。

「どうもー!
ここ、武道館で初めてコンサートをやったのは、
おそらく30年くらい前ですが…
武道館にやってくると、ホントにいろんなことを思い出します。
今日がいちばん新しい武道館コンサートであります!
素敵な思い出になるよう、精いっぱい張り切って、
最初、ちょっと張り切りすぎましたが(笑)
がんばっていきたいと思います!

向こうの、天井に張り付いてるような人(笑)
心はもう、その辺にしかいってませんから、すねないで(笑)
それではメンバーを紹介します。
みんなから見て…正面のみんなから見て、(笑)左から…」

稲葉さん、万作さん、園山さん、木下さん、有賀さん、栗尾さん。

『Re』
『僕らの街で』
『いつか どこかで』

「今歌ったのは1991年に作った映画『いつか どこかで』のテーマでしたが、画面に若い自分が映ってました。
その前に歌ったのは『僕らの街で』
カト ゥーンに一昨年書いた曲で…もう2年もたってしまいましたが。」

「これから歌う曲は、10年前に『言葉にできない』という曲をCMで使ってくれた生命保険会社が、
ご存知のように、企業合併がありまして(笑)
明治安田生命になりました。
で、改めて次の曲が欲しい、『言葉にできない』を越えてゆくような、と
言われまして…

自分で言うのもなんですが、シンプルな曲ほど乗り越えがたい。
じゃシンプルな曲書きゃいいじゃんか、ってなるけど、シンプルな曲ほど難しい。
でも、せっかく、そんな機会をくれたんだから、
なんとか、書いてみようと。」

『たしかなこと』

(歌い終えて歩き始めると、「小田さん!」と次々声がかかる。)

「言いたいことはいっぱいあるでしょうが、私もあります(笑)

最近、ベッドの脚に、足の小指をぶつけるんです(笑)

昔もありましたが、近ごろぶつける頻度が非常に上がってきて、
今日も楽屋で思いっきりぶつけまして…」

「ところで、この期に及んで、初めて私を生で見た方は…」

(思った以上にたくさん手が挙がる!3割くらい?)

「昨日、昔話をしてて、面白かったんですが、
今60じゃん。35年、40年前の頃は、ファンの人全部、知ってるくらいしかいない。『あ、キミか』みたいな。35人くらい?
年賀状をうちにくれて、その返事を全部自分で書いていた。
そっけないのも愛がないな、と思って、水彩画の雪だるま…お正月らしく描いたりして。25~6枚書いたかな。
それを持ってる人いる?って昨日きいたら、1名いたんですよ。

その人と、今日初めて僕の顔を見る人、とのギャップはでかい(笑)」

『夏の日』

「オフコースの一枚目のアルバムから『僕の贈りもの』を、
2番を歌いましょう。私は伴奏に専念します(笑)」

『僕の贈りもの』

「素晴しい!こういうのだけでコンサートやってもいいね。
キャンプファイヤーですよ。(笑)」

「昔は、音楽やってるだけで楽しくて、嬉しくて。
でもそれの100倍くらいヤなことがありました。
もうねー、なんつったらいいんでしょう…
若いから、もちろん周りは年上ばっかりで、なんか言うと、生意気だって言われる。
まあ、生来、生意気なんですが。。

いろんなとこに行っちゃ騙されて…
行ってみると話が違う、っていうことがよくありました。
ちゃんと、装置も準備できてるって聞いてたのに、
行ったらマイク1本だけとか。

千葉駅前にニューナラヤっていうデパートがあって、行ってこいっていうから行った。
普通は、売り場のところにステージじゃないけど30センチくらいの段があったり…それなのに、

階段の踊り場で歌ってどうすんですか(爆笑)

それに追い打ちをかけるように、ガキが走り回り

(爆笑!)
チビっこのガキが…こうぐるぐると。

さらにさらに、

デパートの店内放送は流れてるし

(ひー!)

ジュークボックスが置いてあって、それをかける奴もいた!

(ひー!おなかイタい~

…ホントの話ですよ。」

「テレビ局行っても、さんざん騙されて。
人と一緒にやっても傷ついて、さんざん傷ついて。
周りの人と組んでやるのは一切やめて、誰ともやらなくなりました。
オフコース城壁だって言われました。

そんな頃に、(銀河鉄道)999の主題曲を書いてくれ、と依頼があって。
最初はダメ、って断ろうと思ったけど、
今回はやるべきじゃないかとか、ミーティングにミーティングを重ねて、
やっぱりやることにして、次の日に言ったら、

『あれはゴダイゴがやることになりました』(爆笑)

では、3枚目のアルバムから、『倖せなんて』」

『倖せなんて』

思いっきり途中ですが、つづきは後ほど~

武道館3

September14 [Sun], 2008, 21:10

小田和正ツアー2008『今日も どこかで』
9月10日・日本武道館初日レポ、その3です。
武道館その1はこちら→その2はこちら→

以下ネタばれです。実際の内容と同じではありません。録音録画機器はいっさい使用しておりません。 

ご当地紀行が終わり、小田さんと稲葉さんが向かい合って弾く、
懐かしく切ないイントロのメロディ。

『NEXTのテーマー僕等がいたー』

武道館で『NEXTのテーマ』を聴くのは、ひょっとして、19年ぶり…?
1989年、2月3日以来でしょうか。

あの頃抱えていた、どうしようもなく切なくて苦しい感情は
今はただ懐かしい思い出に…なったわけではないけれど(ないんかい)

あれからたくさんの時が流れたなと、
これからも流れていくんだなと、
そんなことを思いながら聴いていました。

「これは、オフコースを想って作った曲です」(風うたより)
何も見えない明日に向かって、ひたすら走っていた僕等の歌。

今回のツアーであえてこの曲を選んだこと、
小田さんにしかわからない理由があるとは思いますが。。
『NEXT』のテーマですから。
ひとつの終わりがあって、また新たに次が始まる。
この先へ、未来に向かって行く決意の歌なんだと思う。

現在のセットリストからは外れていますが、
初日、この曲の次に歌ったのは『もっと近くに』でした。

 思い出は思い出として
 約束は約束として
 通り過ぎてゆく 今を生きて

私には、この2曲が対になっているように思えます。
できれば復活して欲しいですが…

『Yes-No』

武道館前に2001年クリ約を見ていて、改めて思ったのが
ラスト、小田さんが「♪君を抱いていいの!」(客席:キャー!

)って繰り返すの、最近とんとやってないじゃん!
還暦だからこそ、あえてやってほしいぞ

『ラブ・ストーリーは突然に』
『キラキラ』

ステージ後ろに設置した通路を、生き生きと巡る小田さん。
ほとんどお客さんに歌わせてます。
初日は花道を降りることはなく、なんとなく手持ち無沙汰な感じ?
武道館は厳しいですからねー。

『そのままの 君が好き』
『時に愛は』

胸に迫ります。小田さん自身、思うところがあるんでしょうか。

『風のようにうたが流れていた』
『東京の空』

間奏で、ご当地撮影時の空が映るのですが、
高速を走る車から、見覚えのある風景が…上野駅じゃん!!

どこへ向かった時のだろう?

歌い終わって、もの凄い拍手が武道館を包みます。

「どうもありがとう。
えー、追加公演を(拍手!

)かっこつけてるようですが…
散々迷ってから、決断しました。
また冬、東京でコンサートやります!(わーー!!

でも、これでしばらくお別れという人もいると思います。
このツアーを始めてから、乗り切る自信がたっぷりあったわけではなかったのですが、
全国行って、みんなの笑顔を見て、手を振ってもらって、
また行けっかなー?という気になってきました。(涙…

これからは自分の歳と戦うことになりますが、
油ものは控えて、キライな魚を食べて(笑)、もずくも食べて(笑)、
また、元気に会いましょう!」

『ダイジョウブ』

小田さんの笑顔。笑顔。
最後に、「どうもありがとう!」と、マイクなしで。

バンドのメンバーが、中央の花道に、笑顔で駆け寄ってくる。
いなぴー、体の前で小さく手を振りながら、それは嬉しそうに(笑)
がっちり、ひとりひとりと握手。

みな立ち上がって、惜しみない拍手を送り続けます。

アンコールは『またたく星に願いを』から!!

『君住む街へ』

「1982年に、武道館で、みんなが歌ってくれました。」

『YES-YES-YES』

そして…

「今日はみんなにお願いがあります!」(

???)

「『今日も どこかで』のシングルが、出ることになりました!」

(わーー!!拍手!!

「そのカップリングを、

全国各地でみんなと一緒に歌ってきたんで、

ぜひ、みんなが歌ってるバージョンを入れたいんで、

今日、録音します!」

ええええええっ!!((((;゜Д゜)))

ううう、うた?録音する?

うちら…ついに…

CDデビュー?!

(違うから)

「目立とうとして『おーい』とかやらないように(笑)
名古屋のテープを流しますから、それに合わせて歌ってください。
もうひとつ、手拍子はしないように、いろいろミキシングの都合がありますから。
もうひとつ、我々は歌いません!黙ってます!
(えええーーーーー!

)なに~?

(笑)

終わってから、みんなで歌いましょう!!」

「入るとこ合図しますから。画面に歌詞が出ます。
もうひとつ、注文があります。
歌った後、16小節、後奏がありますら、そこは黙っててね。
また、入りを合図します。」

最初だけ、一度練習しましょう、ということで
先週の、名古屋の音源が流れてきます。
イントロが終わり、歌い始めますが…あれあれ?だいじょぶかな?

「いいですねー。(ホント??)じゃ本番いきます!」

いよいよ、ドッキドキの本番です!!
始まる前のしーんとした空気に、緊張も高まり(汗)
やがて、イントロが流れてきて…
指揮する小田さんの手元に集中します。
早稲田グリークラブの皆さんもこんな気分だったのか?

 … …気づかない うちに 助けられてきた

さんざんサイトで聴き込んでいるし、会場で歌ってきたけれど
細かい譜割が、ところどころ不安になる

がんばって大きな声で歌いましたよ。
いつ声が裏返るかと冷や冷やしつつ

音程がブレてても、呑み込まれるに違いないと信じて

間奏の16小節、その後の大サビの入りもまたまた大緊張

最後まで歌い終わり、心配な気持ちで後奏を聴いていたら、
小田さんは胸の前でぱちぱちと拍手してくださってます!

よかった~~!!

緊張が解けて、みんな安堵の拍手!

「今日来た人はみんな(シングル)買うように(笑)」

「では、今度は一緒に『今日も どこかで』を歌いましょう。」

『今日も どこかで』

一緒だと安心して、さっきより声が出てるし(笑)
今日3回目の『今日も どこかで』、幸せです。

小田さんはそのまま、ピアノの前へ。

「お礼に、『my home town』を歌います。」

『my home town』

たくさんの思い出がつまった場所、
ここ武道館で聴いた『my home town』

いつもより、この歌を歌う小田さんの気持ちに近づけたような…

「これからは自分の歳と戦うことになりますが」

小田さんの言葉が心に刺さりました。
…『the flag』ですね。

あと、横浜では「…もずくは食べませんが

」と発言してましたが、
各方面からツッコミが入ったのか、改心してました

(爆笑)

左から、アムロちゃん、松嶋さん、真央ちゃんからのお花。

11日レポに続きます。→