選挙カーに乗ってみた。昔。

September12 [Mon], 2005, 20:42

選挙終わりましたね。

学生だった頃(遠い目)、先輩の依頼で、「選挙カーに乗って候補者の名前をマイクで言う」バイトしたことがある。
無所属の若手新人候補。事務所が貧乏だったんだねー。
面白そうだなーと思って友達と軽いノリで引き受けたら、これが思いのほか大変で

はっきり言って

すっごくつらかったんですけど

朝8時から夜8時まで、一日中候補者の名前を連呼し続ける。
「マイクの空白時間」はたった1分でも許されない。
もちろん交代で休憩はとるが、マイクを使用していない時は、車の窓から手を振って大声でご挨拶。

「力強く・大きく・太く」声を出さないとよく通らないから
おなかにぐっと力を入れ、マイクを持ち、ひたすら名前を言い続けて
頭に血が上り、もうろうとしてくる。

たまに名前言い間違えたりして(笑)

一日のスケジュール↓

朝7時半に事務所に集合、8時に「行って参りまーす!」と事務所前でその日の第一声を上げ出陣。
地図を塗りつぶすようにくまなく回り、「○○でございます。○○、○○でございます。」と連呼。手を振り返してくれる人がいると「あたたかなご声援ありがとうございます!」

午後遅くに一旦事務所に戻り、炊き出しのおにぎりの昼食。
車内ではろくに間食もできないので、おなかぺこぺこである。
短い昼食の後、また出発。

疲労がたまってきた頃、一度だけ自分のいた部隊(そう呼んでいた)が事務所に戻らず、出先近くのデニーズでランチを食べたことがあった。
そしたら部隊のリーダーがこっぴどく叱られてたなー。
リーダーは気の毒だったが、あの時はデニーズが天国みたいに思えた。みんなもうくたくただったんだもの。
椅子でわずかな間も惜しんで眠りこけてた(笑)

夕方からは駅前で街頭演説のお手伝い。
候補者演説の時以外は、名前の連呼だけではもたないので、候補者の主張を代読するときもあった。
聴衆から拍手をもらうとちょっと嬉しかったりして

(勘違い)

夜8時にマイクの電源を落とす。事務所に戻り、夜食のおにぎりを頂くと、9時を過ぎている。
家に着くのは11時近い。毎日倒れ込むように眠っていた。 
とにかく選挙運動って大変だ。と気軽な好奇心で参加した学生の自分でも思いました。
命を削る、というのもあながち嘘ではない。
このとき2週間で3キロやせました。(おっ♪)
もうこりごりで、それっきりやってませんけど。
短い期間ながら、若い人たちの連帯感もすごく、貴重な体験をさせてもらったとは思います。

その時の候補者は見事当選を果たし、現在もご活躍中のもよう。
しかし、ぶっちゃけ候補者よりも女性に人気があった 

部隊のリーダー、当時25才・男前・通称デニーズ(笑)は今どうしてるんでしょう…
希望通り政治家になれたでしょうか?