小田さんライブ・オンステージシートの思い出

October12 [Wed], 2005, 20:23

小田さんコンサートではおなじみとなった、オンステージシート。
ステージの後方に左右に分かれて座り、小田さんとファーイーストクラブバンドを、すぐ真後ろで見られる魅惑的な席。
以前は、運がよければ握手(というか、タッチ)してもらえた。
超一流プレイヤーの演奏をすぐ目の前で見られて、
マイクを通さない小田さんの生の声だって、きこえる時もあるのだ!

オンステージシートに初めて座ったのは、
1998年1月のTHRU THE WINDOW、武道館でのこと。
たぶんオンステージシート自体、初めてに近かったと思う。

当時は、コンサートの何日か前にプレス読者に案内が来て、希望者は申込書に顔写真を貼り、郵送で応募。
当選者には、当日その顔写真入りのステージパスが渡され、それを胸につけて入場した。
張り切って美容院に行き(化粧ばっちりで)申し込み写真を撮る。

運良く当選通知が来た!
さっそくおめかし服を買いに(バカですねえ)


スーツ、シャツ、靴、奮発して全身コーディネート♪
誰もおめーなんかみてねーよ、という友人のもっともな忠告に、
(いや万が一、小田さんと目が合うかもだから)と、こっそり野望を胸に秘める。

もっとみんなの近くに行きたい、という小田さんとスタッフの気持ちです。
だから、それを踏みにじるような危険な行動は決してしないでくださいね。

スタッフの人の言葉に感動して、みんなでうんうんとうなずく。
ステージパスを胸につけ、廊下で入場をじっと待つ。
どきどき。

気がついたらステージの上だった。
この時は普通にパイプ椅子が並んでいて、そこに座ったと思う。
ステージからみる武道館の客席は、意外と近い。
ひとりひとりの顔も、はっきりと見える。
小田さんはこうやって、観客を見ながら歌い、手を振るのだ。
そんなことだけで感激する我々。

いよいよライブが始まった。
小田さんがステージに現れた! 
スタッフの人から、座ったままその場を動かないよう、固く固く言い渡されているので、大人しく、小さくきゃーきゃーと盛り上がる。 

コンサートが始まったら、もういつものように無我夢中!!

ひたすら聴く。見る。
いつもと違うのは、すぐ目の前に小田さんの後ろ姿があること。
事前に言われてたように、当時はかなり音が聴こえにくく、もっぱら見ることに集中する。
(今はもっとよく聴こえるかも知れません。)

このツアーは、小田さんはピアノの前に座ることが多かったように思う。
ステージに向かって右の席だったので、ピアノに向かっている小田さんが、正面からよく見えた。

特に注目したのが足元。
アップテンポのピアノを弾くとき、リズムを刻む足元がっ!

「思い出に変わるまで」のカッコ良さったら!

ピアニストみたい…!ってピアニストでもあるんだけど、
「動」のピアノ、を弾く姿をまじまじと、しかも間近で見たことなんかなかったですから。
(ショルダーキーボード!@Tiny Pretty Girl は除く。)

それにしても、客席のパワーの凄まじいこと!
一万人のものすごいパワーが集まり、ステージめがけて降ってくる。
なんかねー、とっても幸せな気持ちになっちゃった。
小田さんとバンドメンバーに向けられた歓声なんだけど、
会場中の幸せパワーがステージに降り注ぐ、その恩恵に浴したというか。
個々に発せられたプラスの力が、ぐぐっ、とまとまって押し寄せてくるのを強烈に感じました。
うまく言えませんが。すごい力でした。
その中心に小田さんがいる。

一度だけ、小田さんと目が合った!
周りの人たちも「こっち見たよね!」と言っていたから間違いない!
しかしこっちは大コーフンの上、汗まみれでドロドロ(ステージの上はライトがあたって、とにかく暑いのだ)アブラ噴出で超てかり顔だったのが悔やまれる…

とにかくドキドキの、忘れられない体験でした。
ライブ後のビールうまかった~!