小田和正『きっとまた いつか』12/6ナゴヤドームレポ1

December10 [Wed], 2008, 2:48

小田和正ドームツアー『きっと またいつか・今日も どこかで FINAL』
12月6日(土)ナゴヤドーム。
以下ネタばれです。録音録画機器は一切使用しておりません。うろ覚えの記憶に基づくもので実際の内容と同じではありません。
MCはナゴヤドーム、曲の感想は東京ドームと横浜も混じっています。  

名古屋に着いて思ったこと。札幌より寒い!

味噌煮込みうどんで温まって、ナゴヤドームに向かいます。
東京ドームでは見れなかった、ツアートラック・きっとまたいつかバージョンがお出迎えしてくれました。

あまりの寒さに、目の前のイオンに避難。
異様に混んでおります。小田さんの大好きなフードコートに行くも、席はいっぱい、カウンターはどこも大行列。
結局、暖をとりに入ったイオンで、唯一並ばずに買えたサーティワン・アイスクリームを食べる…

冷たひ…

今回は初めてのスタンド席、メインステージからはかなり遠くに離れていて、照明や映像など前回気づかなかったこともたくさんあり、
オープニング映像も、最後までしっかりと観れました。

すうっと会場の照明が落ちて、歓声と拍手の中、懐かしい、あのオープニングが流れ始めます…

『僕の贈りもの』に乗せて、小田薬局の次男坊。
『my home town』、野球少年と学院祭と。

『the flag』仙台駅に降り立つ青年。デモ。真夜中の製図室。

『NEXTのテーマ』電車に向かい合わせで乗る2人、そして5人になったオフコース。真夏の沖縄で笑顔の写真。
武道館、1982.6.30。カーネーション、タンバリン。

『good times & bad times』ネスカフェCM。傘をさしかけるのは、今の小田さん。
『ラブ突』、キャディ。

『緑の街』砂浜を走るシーン、トロッコを押す小田さん。

『YES-YES-YES』八景島カウントダウンと、ダンス(笑)
『風のようにうたが流れていた』クリスマスの約束。
『ダイジョウブ』どんど晴れの一本桜。

雨が上がり、上着を放り投げて水たまりを飛び越え、そして…

『今日も どこかで』ツアートラックに乗り込む小田さん。
「やって参りました」お馴染みのフレーズと共にあちこちへ。
桜並木、釧路湿原、雨の街、夏の空、沖縄。
ツアーで回った全国各地の写真が次々と。
嵐山では舞妓さんに「どーも」とご挨拶^^
花道を走る小田さん、テアトロン。

やがて、雪が降る夜空を、そりに乗ったサンタが飛んで来ます。
それはもちろん…我らが、小田サンタ!!

…と、突然『今日も どこかで』のイントロが!

慌てて花道を見ると、本物の小田さんが、もうそこに!!

あーびっくりした!きゃー!!小田さーーん!!

(遅い)
白いTシャツ、白いシャツ。淡いグレーっぽいパンツ。

『今日も どこかで』

右サイドの花道を歩きながら、小田さんが歌い始めました。
わあ、いきなりこっち側に向かって来るよ!!

今年のツアーのテーマ曲だった、『今日も どこかで』
全国の会場で、小田さんと一緒に歌った曲。
CDに『会場のみんなとバージョン』まで作ってくれた小田さん。
武道館で必死に歌った。
みんなと小田さんの大切な思い出の曲が、ドームツアーの一曲目…

う”ええ・°°・(T△T)・°°・(泣くの早すぎ。)

小田さんの声に、弦の音色がかぶさって、ドーム中に響いてる。

うっわあ…声、素敵~~!!

大っきな音で聴けて、幸せ~~!!

スタンドで聴く音はどうなんだろう?と思ってたけど、これがまた素晴しく。迫力ある音で聴けて、ドームって、いいんじゃない?

小田さんは歌いながら花道を一周、最後の方はかなり早足。
良かった、脚は快方に向かってるみたい…

2曲目、いきなりテンションあがるイントロ、
そしてMC第一声、キター!!

『春風に乱れて』

「どうも~!!私は、今日は、訳あって走れません!
でも精一杯がんばります!どうぞ楽しんでくださーい!!」

よっしゃーーー!!楽しむぞーーー!!

ステージ後ろの通路を歩いて、スタンド前を移動する。
小田さんが動くにつれて、スタンドが次々わあっ、と沸くのが楽しい。

この曲が聴けたの、キラキラツアー以来かな?

『愛を止めないで』

花道の緩やかな坂を小走りで駆けて、アリーナに降りました!
時々マイクを向けながら、客席の間を回ります。
ホントは走りたいんだろな~

♪あいをーー とめないでーー

この、この部分の声の艶やかなこと!ここが好きなんですよ!

指先の、小指の爪まで喜んでるもん!!

花道に戻り、真っ赤なライトの中央ステージに立つ。
たくさんのサーチライトに照らされる会場。

『伝えたいことがあるんだ』

この『愛を止めないで』から『伝えたいことがあるんだ』の流れ、
サイコーっすね!!大好き!
他の歌には無い、あえて乱れた歌い方がたまりません。
願わくば横浜と同じくフルで聴きたかった…
ラスト、園山さんのサックスが燃える~~~!カッコ良すぎ!!

「どうも~~!!
ツアーで4回名古屋公演があって、本来はそれで終わりのはずが、
こうやってまたみんなに会えて、嬉しいです!
ホントにどうもありがとう!!(わーーー!!

追加公演、というとすかした感じであまり好きじゃないんですが、
でも、もっかいみんなに会えるなら嬉しいな、と思って。
さよなら~ってみんなに見送られたのに、すぐ戻って来ちゃって、駅のホームで気まずくなってる、みたいな(笑)」

「走れない理由を話しますと、ドームの前に幕張でリハーサルがありまして、その時に、自転車に乗るっていう企画があって。
まったくそんな必要も無いのに、調子に乗って飛ばして、派手に転倒してしまいました。
その時は、そんなに調子に乗ってるつもりは無かったんだけど、
今思うと、あれはたしかに調子に乗ってました(笑)

で、歩けなくなって。あーこれはドームコンサート、キャンセルかな?(えええっ!!

)と思いましたが、
誰も、キャンセルのキャの字も言わないので(笑)
コンサート、やれることになりました。
なので、走れません…ちょいちょい、走るかも…様子を見ながら…」

「そんな訳で、ずっと運動も控えていたので、今、動き回ったら、
『あ、あせだ!

』(笑)すいませんどうでもいい話で(笑)」

「次の曲は…『僕らの街で』かとぅーんに書いた曲ですが…
東京ドームで、かとぅーんが来てくれて。事前に、2人が来るときいてたんだけど、来る来るゆっても来ないのが芸能界だから(笑)
でも終わったら、楽屋にかめなし君とうえだ君が訪ねてきてくれた。
彼らの持ち歌なんだけど、俺が歌ったのどうだった?とはきけない(笑)
その質問は心にしまって、記念撮影して。

では…(立ったままのアリーナに向かって)座った方がいいのかもしれません(笑)立って聴くような曲じゃないんで。」

『僕らの街で』

小田さんの声量はドームに向いてるな、と思いながら聴いていました。
地声が大きく、最後まで美しく伸びるから、残響までもが美しい。
ドームライブ、思ってた以上に、音がいい!!

万作さんのカウントで、次の曲が始まる。
白い光に照らされたステージ。ドーム中に響くコーラス。

『思いのままに』

こーれーはーーー!!Σ(T口T;

『思いのままに』を聴くのは、92年のスタジアムツアー『MY HOME TOWN』以来かと。夕闇の濃い西宮スタジアムで、曲が始まった瞬間の身震い、激しい照明…今も忘れられない光景です。
16年前の衝撃が、よみがえります…

横浜BLITZでは、始まった瞬間、悲鳴があがってました。
 泣き出す人、多数…かくゆう私も涙、涙でございました。

 なのに小田さん歌詞メタメタ、かわりに客席が大合唱(笑)

白い光から、ブルーと紫の光に変わる。そしてまた白。
中1に戻ってゆく私

(笑)
これ深夜のラジオで聴いてさー…レコード買えなくてモノラルのラジカセで録音したらブツって雑音が入って…(以下老人のつぶやき)

うおおお間奏かっけーーー!!さすがファーイーストクラブバンド!!
流麗なアンサンブルに、改めてバンドでやるべき曲だ!と思う。
そして、ちょっと無骨なオフコースバージョンも恋しくなる…

激しい音から一転、静かなキーボードの音へ。
照明を落とした花道を、少し早足で歩いて右のステージに向かいます。近い~

やがて、聴こえてきたのは…

『きかせて』

右手でイヤモニを押さえて、歌い出す小田さん。
完璧に打ちのめされる私。うああああ。
『思いのままに』の次が『きかせて』ですか!

この曲を聴くと、胸が苦しくなったものだった。
小田さんの、今より若い声は、痛々しいまでに切なさを感じさせた。

 きかせて どうして あなたは

の『て』ですよ『て』!!ここがーー!!

でも、今の小田さんが歌う『きかせて』は、もっと大きな、包み込むような優しさすら感じる。
大人の懐の深さとでもいうような…
一方で、悲しみは、より深くなったようにも思える。

間奏のコーラス部分で、『We are』ツアーで流れたのと同じ、NYの夜景の映像が流れ、思わず息を呑んだ。
途中からは今の東京の夜景。

 だまってないで みじかいよるだから

うっわあ…全身が震える…

歌と、演奏と、映像とが、ひとつになって迫ってくる。
夜にたたずむ高層ビル。東京タワー。高速。光り輝くブリッジ。
小田さんの声が、コーラスが重なって、いつもそこにある風景が、いつもとは違う特別なものに変わってゆく。

かつてのNYの夜景が、物悲しかった。
過ぎてしまった時間がそこにあったから。
でも不思議なことに、曲の最後は、悲しみよりも温かな気持ちが残った。
夜明けを待つような、静かな温もり。

「『僕らの街で』に続いて、『きかせて』を歌いました。
これは1980年『We are』のツアーでも歌って、さっきのNYの夜景はその時の映像です。

私は『We are』のツアーを観た、っていう人はいる?
…8分目、といったところですか。1割に満たないぐらい?

手前味噌なんですが、私はこの曲、けっこう気に入ってるんですよ。

さっきからDVDで『We are』のライブ映像を観ています。
30分ほどの短いもので、『きかせて』が最後に入っています。
夜景といえば『SHE’S GONE』も観たい…

名古屋レポ、その2に続きます!