
ドームでどーもー(@小田さん)
小田和正ドームツアー『きっとまた いつか・今日もどこかでFINAL』
12月20日(土)京セラドーム大阪、ツアーファイナルレポその2。
その1はこちらから
録音録画機器は一切使用しておりません。うろ覚えの記憶に基づくもので実際の内容と同じではありません。曲の感想はナゴヤドームレポ→でも語りまくっております。

「次に歌う曲は…まあ『さよなら』という曲なんですが、
今は芸能ニュース、芸能人が別れると、やだなーなんかヤな予感するなー…必ずかかります(笑)ま、いっかって感じですが(笑)」
『さよなら』
一番奥のスタンドに最も近いステージに立つと、2階からも大歓声が。
あちこちから小田さんコールが起こって、収集がつきません

(笑)
嬉しそうなスタンド席に、小田さんも「はい。はいはーい。はい!

」と優しく応えて…遠くから見ていても、とても微笑ましく

「まあまあ、対抗せずに(笑)自然な感じで盛り上がりましょう。
(小田さーん!!)あ、ども(ギャーー!!)どーもー(笑)」
メモ見る(笑)
(小田さんカッコいいー!!)「あーそーすか」(笑)
「ちょっと前、朝日新聞に小松政夫さんのエッセイが載っていて、
彼は植木等さんの付き人だったんですね。
そのエッセイに、『老い』について。getting older ね。
自分が大いに歳を取ったなと思うとき、が書いてあって。
『村の船頭さん』という歌を…
♪村のはずれの 船頭さんは
今年60の おじいさん~♪(爆笑)
それ、すごくおじいさんですよね~!(笑!)
私は唖然としましたね。(笑)いやいや。それだけの話ですが(笑)
客席見てると、みんなも俺と同じ歳の人も大勢いるようですが、
トシ取ってきて、よく起こることが…
椅子の脚に、足の小指をぶつける(笑)なんでかしらんけど。
あと、私は自分をいじめるのが好きで(笑)(たしかに

)
腹筋を毎日、勘定してやってるんですが、
勘定してるうちに、何回かわかんなくなっちゃう(笑)
途中でわかんなくならないよう、集中して数えてるのに…あれ?いま60回?70回?(笑)わかんなくなるんですね~

(笑)」
60回か70回かわからなくなる…ってさらっと言いましたが、そんだけやったら100回じゃなくてもいいんじゃないかと

「歌というものは…
『歌というものは』なんて言うと落語みたいですが(笑)
昔は、歌なんて自分で勝手に書いてたけれど、
歳取ってきたら、歌は、みんなに通った時に、歌が完成すると思うようになってきました。
それでは、前回のツアーのテーマ曲でもあった『たしかなこと』を歌います。」
『たしかなこと』
一番上のスタンドで手を振っているひとたちに、
「あー、そこはなかなか行けねーからな~。
歌いたい曲があったら、どんどん歌っていいですよ。
♪忘れないで どんなときも(アカペラで)
歌いましょうよ、一緒に。

」
「小さいとき、よそのうちに行くと、味噌汁の味が違うのが、なんだったんでしょう…よそのうちに遊びにいくと、いろいろ違ってて面白いよね。
ま、それだけなんですが(笑)
両親のことをパパ、ママ、って呼んでるうちもあるし…
俺んちは『お父ちゃん、お母ちゃん』でしたね。
で、いい年になって『お父さん、お母さん』て呼ばなきゃと思うけど、でも恥ずかしくて言えなかった。
そこを通り越して『おやじ、おふくろ』になりました。
僕の… …ま、いいか(えーー!!)
余計なこと言ってひかれるとなんだから…」
中央のステージにいなぴーと二人で座ります。
「楽しい感じの曲をやります。」
『恋は大騒ぎ』
「(ずっと上の方を見上げて)すごいとこに人がいますねー。
このツアーでは、『僕の贈りもの』をずっとみんなと歌ってきたんですが、スタートした頃は春だったんで1番、夏は2番を歌っていました。
今は冬ですが、冬が来たら春が来る、ということで1番を歌いましょう!
♪冬とー夏のーあいだにー、です。
(突然)

キーを変えてみようか!(は?

)
もっと低く、男声はこんなかんじ ♪冬とー夏のー、
女声はオフターブ上で ♪冬とー夏のー(たかっ!)
ん?低すぎる?
じゃあもう少しあげて…(またチェンジ)これでいきますから。」
ダイジョウブなのか…?

『僕の贈りもの』(男声向けバージョン)
つか、肝心の男の人たちが、最初の音わかんなくなってるし


歌う気満々の女子にはキーが高すぎて、やたら裏声状態だし

小田さん、ギターぼろぼろだし!

(笑)
「みんなのキーはオレはダメだ…どうやって歌えばいいかわからない…」
いやみんなのキーじゃないから!オリジナルのまんまでいいから!

「これがオフコースの実質的な(笑)1枚目のシングルでした。
では、2枚目のシングルをやります。
…あ、ギター換えるんだ(笑)(ギターを受け取ってチェンジ)
別にギター換えなくてもいいんだけど(笑)」
『もう歌は作れない』
栗尾さんのキーボードの間奏が、オフコースのオリジナルのアレンジをなぞっていて、懐かしく切ない気持ちに。。
「それではここで、このドームツアーでストリングスを担当してくれている人たちを紹介します。(ストリングスのメンバー紹介)
昔は…今の若い子はどうなのか知りませんが、
自分たちは、他のアーティストの新曲が、すごい楽しみで。
その新曲を、どこで聴くのかというと、当時は、4人、5人のアーティストが一緒に出るようなイベントがよくありまして。
リハの時に、客席に行って聴いたりして。
横浜県立音楽堂というところで、拓郎と、俺たちと…
他は覚えてない(笑)たぶんかぐや姫とか出てたのかな。
座席にレコード会社の作った新曲のチラシが置いてあって、
タイトルが『今日までそして明日から』
気になるタイトルじゃん?(笑)
♪わたしは今日まで生きてみました~ 、ね。
かぐや姫は『神田川』の入ってるアルバムが出て…三階建のなにがし?
…シーンとしてしまいましたが(笑)
リクエストが多くて、そのアルバムからシングルカットが決まった。
うまい具合に、神田の共立講堂でライブがあって、
その時に俺は初めて『神田川』を聴いた。
みんなシーンとして聴き入って、真剣に歌詞をきいてたんだね。
当時は、みんなで文化を共有していた、そんな雰囲気があって。
今の若い人はどうなのか、60になったおじいさんにはわかりませんが(笑)そういったところは、受け継いでいってほしいなと思います。
ま、我が道を行く、でもいいんだけどね。」
【~メドレー~】
『夏の終り』
『眠れぬ夜』
左ハンドルのフォルクスワーゲンを運転するヤスさん、助手席には小田さん。これ何の映像だろう…
『こころは気紛れ』
『風に吹かれて』
『やさしさにさようなら』
『between The Word & The Heart -言葉と心-』
「最後に歌った曲は…(小田さーん!)あ、どうも♪
関西の『建物探訪』という番組で、ずいぶん長く使ってもらっている。
つい2、3日前、『建物探訪』から、渡辺篤史君と…くんじゃダメか?同い年くらいでしょ?対談してくれるか?と言われまして。
もちろん、快く引き受けました。たぶん雑誌だと思うけど。」
「とっても、日本のことが不安で、その思いを歌いました。」
『生まれ来る子供たちのために』
間奏はハモニカではなく、ピアニカとストリングスで。
しん、と静まり返った会場に、拍手が鳴り響きます。
そのまま、ピアノであのイントロを…
それだけでもう、胸がしめつけられる。
ピアノを弾き始める小田さんの表情が、決意に満ちている。
『言葉にできない』

以前にも書きましたが、25年以上この曲を聴き続けていても、
その時によって感じることが全然違っている。
年齢を重ねて初めて「ああそうだったのか」と、ストンと心に落ちたというか…気づいたこともたくさんある。逆に失ってしまった感性もあるだろう。
来年の自分が、5年、10年後の自分が、そして今の小田さんの年齢になった時に、
『言葉にできない』を聴いて、何を思うのか、
それが楽しみでなりません。
風に吹かれているひまわりが、ずっとそこで揺れ続けているように、
ずっと、この歌を、大切に聴き続けていきたい。
…ああそうか、これが私にとっての「風うた」なんだ。

作詞・作曲 / 小田和正 より歌詞一部引用