そうかな「明日」「大好きな君に」「たしかなこと」「僕ら」「Re」

そうかなメモその1「明日」

June15 [Wed], 2005, 14:35そうかな / 小田和正(2005年)

「明日」(9曲目)

2003年5月、早稲田大学記念会堂でのコンサートで「明日」を聴いた。
小田さんが、客席中央に張り出した花道の先端でギターを抱え、すぐ目の前に座る。
歌い始めの歌詞を聴いた瞬間、体中が震えた。
当時テレビ東京のWBSのエンディングで毎日聴いていたから、サビだけは覚えていた。
でもこんな歌い出しだとは思わなかった。
書いていくうちにメッセージソングになっていった、と小田さんが語ったこの歌は、いつもの小田さんのようにラブソングでもある。

君のためにありふれた明日だけを願う。

この一行にどれだけの思いがこめられているか。どれだけ難しいことなのか。
ありふれた明日のためにはどれほどの幸運と、強い意志と努力が必要なのか。
対個人の歌のようでいて、実はとっても大きな世界へ向けて歌っている。小田さんの真骨頂。

このコンサートは、早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)主催のチャリティーライブだった。
小田さんは最後に、ボランティアについて話し、「まず、自分のことを大切にしてください」と言った。

アルバム7曲目、先行シングル「たしかなこと」には
「自分のこと大切にして 誰れかのこと そっと想うみたいに」
という歌詞がある。
難しいことのようでいて、実はとっても簡単なことなのかもしれない。簡単なようでいて、とっても難しいかもしれないけど。(どっち)

2004年3月26日のWBSで、「明日」がフルコーラス、小田さんのアジアツアーの映像とニュース映像を交えた画面と共に流れた。
久しぶりに見返して、余りに生々しい過去の現実に驚く。次から次へと悲惨なニュースはやってきて、たった1年前のことを過去に押し流してゆく。
「明日」やっとCD音源になりました…

「明日」「たしかなこと」作詞・作曲・編曲 / 小田和正 より
歌詞一部引用

そうかなメモその2「大好きな君に」

June17 [Fri], 2005, 21:10そうかな / 小田和正(2005年)

「大好きな君に」(3曲目)

昨日の小田さんめざましテレビレポのため、何度もビデオを見返したおかげか、夢で逢えました!…軽部アナと

しくしく

6月3日からスタートしたツアーのタイトルにもなっている曲。
大好きな君に会いに行こう、と小田さんに言われて(違)何個北海道シチューを買ったことか。ジャスコのシチュー売り場で延々ラジカセから流れてたから…

小田さんが歌詞に選ぶ言葉は美しい。文字に記しても、声に出して発音しても。
小田さんが歌うとそれらの言葉が命を得てさらに美しくなる。
目の前にいつか訪れたことがあるような、ないような風景がふわっ、と広がる。
それは聴く人それぞれの心の中にある風景。

静かに雨が降る、誰もいない海辺が見える。
海の近くの踏み切り、坂道とその上に浮かぶ雲が見える。
暖かな明かりが灯る窓が見える。

またひとつ、大好きな歌ができました。

大好きな君に会いに行こう、と小田さんが言うので(違)わたしもこのツアーのどこかで、小田さんに会いに行こうと思います。

「大好きな君に」 作詞・作曲・編曲 / 小田和正 より
歌詞一部引用

そうかなメモその3「たしかなこと」

June21 [Tue], 2005, 19:17
たしかなこと / 小田和正(2005年)

「そうかな」7曲目に収録

梅雨入りしたばかりの6月の土曜日、街中で大きな虹を見た。
ビルの谷間から、くっきりと大きな虹が伸びている。きれいなカーブを描いて、もう片端はビルに隠れて見えない。
もちろん思い浮かぶ歌は「たしかなこと」。

雨上がりの空を見ていた 通り過ぎてゆく人の中で
(「たしかなこと」)

雨上がりの空を見るのが、好きになる。

最近は気分が良いとこの歌を鼻歌で歌ってる。
CMでちょっと聴いた時は優しい感じの歌だな、と思い、
風うたで聴いたときはずっしりと重い歌だな、と思い、
CDでフルコーラス聴いたらじわじわと泣けてきて、
以来頭の中でヘビーローテ。
繰り返し聴くうちにどんどん好きになる歌。

「言葉にできない」もそうだったな。
武道館ライブを何度も見て、overも数えきれないくらい聴いて、
大好きで、特別で、とっても大切な歌だった。
でもいつだったか、SAME MOON !! ツアーのどこかで。
「言葉にできない」を聴いた瞬間、ビリビリと何かに打たれたような感動が走った。
こんな歌だったのか!と。
私は今までこの歌の何を聴いてきたんだろう。
聴き尽くしたと思っていた歌が、ある日突然、新しい意味を持ち、いっそう深い場所に突き刺さってくる。
そんな体験はほとんど初めてのことだった。
ボロボロ泣いた。

いくつかの体験の積み重ねが自分を変えて、それで違って聴こえてくるんだろうか。
要は歳を取ったってこと?
でもそれなら、私はいつまでも新たな気持ちで、小田さんの歌を聴き続けていけるだろう。
私が、「たしかなこと」を作った小田さんの年齢になったとき、この歌はどう響いてくるのだろうか。

「たしかなこと」 作詞・作曲・編曲 / 小田和正 より
歌詞一部引用

そうかなメモその4「僕ら」

June23 [Thu], 2005, 13:01
そうかな / 小田和正(2005年)

「僕ら」(8曲目)

渡部篤郎さんを、一度だけ間近で見たことがある。
「緑の街」を撮影中、観客役エキストラとして日清パワーステーションに行った時。
そこにいた人の大半は小田さんのファンだったけど、渡部さんがステージに出てきた瞬間「キャー」と言う声が上がった。
顔ちっちゃいースタイルいいーかっこいいーー
ばっとその場の空気が変わって、もの凄い存在感に驚いた。
オーラってほんとに出てんだねーって。
もちろん監督(小田さん)が現れたときはもっと凄い歓声でしたけど。監督が一番人気者(笑)
撮影の合間に写真を撮ってもいい時間があり、小田監督の貴重な生写真が手元に残っております。
暑くて長くて、でもとっても楽しかった思い出。

個人主義のCMも良かったですねー。「早く映画やろうよ」なんて言ってくれちゃって。

その渡部篤郎さん主演映画、「最後の恋、初めての恋」主題歌「僕ら」。
君が好きで、という言葉がこんなに圧倒的に迫ってくる歌は他にない。二胡の、切ない気持ちをいっそうかきたてるような音色と、感情をしぼりだすような小田さんの歌声が相まって、
それだけで国を越えて運命的な恋をしているような気持ちにトリップしてしまいます。

「僕ら」作詞・作曲・編曲 / 小田和正 より歌詞一部引用

そうかなメモその5「Re」

June25 [Sat], 2005, 1:19そうかな / 小田和正(2005年)

「Re」(5曲目)


「熱いファンの方たちは好きな感じの曲じゃないかな。」
TSUTAYA online → MUSIC → 特集、インタビューより)
って、熱いファンにメッセージですか?!
この歌が小田さんからのReだとしたら…
嬉しいーーーーーー!!
はい、熱くて簡単なファンです。

メールを読むとき、頭の中でメールをくれた人の声で読んでる。絵文字を見て、その人のそんな表情を思い浮かべてる。
そんで、くすっと、ほんわかした気持ちになる。

そんなささいなことが本当の幸せ、
そんな歌を歌う小田さんのファンでほんと良かった。
小田さんのおかげで、日々の小さな幸せを感じることが増えてると思う、絶対に。

「Re」作詞・作曲・編曲 / 小田和正 より歌詞一部引用