コンサート・バイ・ザ・シー

June07 [Thu], 2007, 13:10

夏が近づくとやっぱJAZZだよな~♪

コンサート・バイ・ザ・シー
エロール・ガーナー エディ・キャルホーン デンジル・ベスト 
(1955年録音)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
2005-12-21

by G-Tools

”ミスティ”の作曲者としても有名なピアニスト、エロール・ガーナーのライブ盤。
1955年9月19日、カリフォルニアの公会堂で録音されました。

左利きにより生じる”ビハインド・ザ・ビート”、右手と左手の微妙なズレが、ガーナー独特の強烈なスウィング感を生み出す。
難しいことは考えず、ただ音とリズムに身を委ねて楽しめばいいんだと、跳ねるピアノが誘う。
「四月の思い出」が始まり、無心で音に身を任せる。
心の中の澱のようなものが、軽やかなピアノの音と共に消え去って行く。

ガーナーのビートに取り憑かれた後で、他のジャズを聴くと、明らかに前とは違って聴こえてきた。
穏やかなスローバラードが、エキサイティングで熱いセッションに。
長すぎると思っていたインプロヴィゼーション(即興)は、音のどん欲で自在な動きを楽しむ至福の時間に。

「コンサート・バイ・ザ・シー」をきっかけに、自分の音楽受信システムが、がらりと組み替えられた気がした。
別な世界の扉がひとつ開いた、とでも言うような。
私にとってジャズにはまる入り口となった、貴重な一枚であります。

カテゴリーJAZZ